子どもの靴、正しく選べている? アディダス ジャパンに聞く、靴選びのヒント

子どもの靴、正しく選べている? アディダス ジャパンに聞く、靴選びのヒント

Bu facebook
Bu twitter
子どもの靴選び、いつもどうしていますか? 「すぐに大きくなるから」と、実際のサイズと異なるものを選んだり、子どもの「かわいい!」「かっこいい!」という言葉に任せて買ってしまった経験がある方も多いかもしれません。しかし、発育過程にある子どもの骨や筋肉は非常に柔軟。今履いている靴が、足の成長を大きく左右するといっても過言ではなく、慎重に選ぶべきもの。

今回はスポーツシューズのパイオニア、アディダス ジャパンでキッズシューズのマーケティングに携わる高嶋佑輔さんと石橋沙織さんに、子どもの足の成長に伴う正しい靴の選び方について教えていただきました。後半では、クレディセゾン社員の親子3組がフィッティングにトライ。正しい知識を身につけて、わが子にぴったりの一足を探しませんか?

取材・文:梶山ひろみ 撮影:豊島望
プロフィール

高嶋佑輔(たかしま ゆうすけ)
アディダス ジャパン株式会社 アディダスマーケティング事業本部。アパレルのメンズ部門での経験を経て、1年ほど前からキッズカテゴリー全般のマーケティング企画、商品企画などを担当。

石橋沙織(いしばし さおり)
アディダス ジャパン株式会社 アディダスマーケティング事業本部。アパレルのウィメンズ宣伝広報を担当し、現在はトレーニング、キッズのブランドコミュニケーション マネージャーを務める。
http://shop.adidas.jp
「かっこいい」「かわいい」だけで、子どもの靴を選んではいけない理由とは?
―各種スポーツに向けた商品を多く発売しているアディダス ジャパンですが、キッズシューズ作りにおける理念を教えてください。

石橋:弊社は1949年にドイツで創業して以来、「スポーツへの情熱を通じて世界をより良い場所にする」というビジョンを掲げ、大人だけではなく子どもたちに対しても同じくアプローチしています。ストレス無く、より安全・安心にスポーツを楽しむことができるシューズを提供できるよう努めています。

高嶋:アディダスといえば、ロゴにもなっている3本ラインが特徴ですが、このラインはもともと足を保護する補強材として用いられたもの。そういったブランドのルーツが、子どもやアスリートの足を第一に考えたシューズ作りの姿勢にも表れています。そのため、「かっこいい」「履きやすい」だけではなく、子どもの成長に即した正しい靴選びを私たちは推奨しています。

左から石橋沙織さん、高嶋佑輔さん(アディダス ジャパン)
―シューズやウェアで、子どもたちの成長などをサポートしているのですね。日々成長する子どもたちの足をどのように捉え、開発しているのでしょうか?

石橋:乳幼児から就学前の子どもに向けたものを「インファントシューズ」、小学校1年〜中学年までを「キッズシューズ」としています。中学年になると本格的にクラブ活動が始まるので、キッズシューズはそれまでの準備段階として、足の成長を妨げない構造になっています。小学校高学年からは、子ども自身が環境やスポーツに合わせて選べるように商品のバリエーションも増やしています。

―とは言え、子どもの靴選びは親にとって悩ましい問題です。正しいサイズ選びをするために、どのような提案をしていますか?

高嶋:親と一緒に、ジャストフィットな靴を見つけてもらうための『トライオン』というイベントを始めました。店舗スタッフなどがプロの目線で靴選びのポイントをレクチャーするものです。子どものサイズ選びは、おっしゃる通り難しいですよね。子どもが「良い」と言えばそれで良くなりますし、「悪い」といえば悪くなる。だからこそ、大人がしっかりと見るべきポイントを知っておく必要があります。

―誤った靴選びは、子どもの足にどんな影響を与えるのか、教えてください。

高嶋:人間の骨格は12、13歳頃までにある程度決まると言われており、それまでは骨が成長過程にあるため、柔軟に動きます。そこを踏まえて、アディダス ジャパンの子どもシューズは、足の構造に合わせて作っており、前足部がしっかり屈曲するようになっています。屈曲性のない靴を履くと、関節以外のところに圧力がかかり、骨や土踏まずが炎症を起こしてしまうことがあるのです。

子どもの靴は、屈曲性のあるものが良いと話す高嶋さん
石橋:子どもは成長が早く、すぐに買い替えなきゃいけないからと、大きめの服を選ぶ親も多いですが、ことシューズに関しては正しいサイズを選んでいただくことが大事です。せっかく屈曲するシューズを選んでもサイズが合っていなければ、関節が曲がるべきところで曲がらず、足全体に負担がかかってしまいます。また、盲点なのが、子どもは大人以上に左右の足のサイズが違うということ。すぐ大きくなるからと1.5㎝大きな靴を買うとしますよね。もし、もう片方の足が0.5㎝小さかったら、その足は2cmも大きな靴を履いていることになってしまいます。
足に合わない靴は、歩き方やスポーツのパフォーマンスにも影響が出てしまう
―左右の大きさの違いは盲点でした……。子どもの頃の靴選びが、その後の成長に大きな影響を与えそうですね。

高嶋:サイズが合わない靴は、運動のパフォーマンスにも影響します。つま先が合っていない大きな靴を履いていたら、例えばボールを蹴るときに足の感覚と実際に当たる位置に差が生まれ、予想していたところでボールを蹴ることができなくなります。歩いたり、走ったりするときも同じで、足のつま先が地面に着く前に靴がついてしまうという状況が起こる。子どもはそのズレている感覚を身体で感じ、靴に合わせて歩くようになってしまいます。そうすると均等に力が入らず、足の形を変えてしまう可能性もあるんです。

―年齢を重ねると、デザインや履き心地の好みをしっかり主張したい子もいます。子どもにベストな一足を選び、納得して履いてもらうためにはどのように話をしたらいいでしょうか。

石橋:ジャストな靴を見つけたら、おしゃべりできる子には「これを履いたらスーパープレイができちゃうかもよ!?」「早く走れるかもね!」と、話してみるのもいいかもしれませんね。

高嶋:親が子どものためを思って選んであげることも大切ですが、子どもが自分に合う一足を選ぶことができれば、それが一番ではないでしょうか。そのためには、小さい頃に正しい「フィット感」を経験しておくことが大切になってきます。しっかり身につけて、靴選びが上手な子になってくれたら嬉しいですね。

関連する記事

この記事のキーワード

RANKING
YESTERDAY

WHAT'S CHIENOWA?

CHIENOWA'S ORIGINAL
STAFF PICK UP