夫にもしものことがあったら……遺族年金の受給資格を知ろう!

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バリバリ働いてきた私もようやく結婚!結婚したら、パートナーのために生命保険に入るのが一般的だと思うけど、私も保険の加入を検討すべきなのかな?でも、旦那さんは会社員なので、万が一の場合には遺族年金とやらが出るらしいけれど……!

■遺族年金とは?

年金というと、老後の生活費のために給付される年金をイメージされますが、他にも種類があることをご存知でしょうか?老後の生活のための「老齢年金」、自分自身が障害を負った場合の「傷害年金」、そして、万が一死亡してしまった場合に残された遺族のために支払われる「遺族年金」です。今回は、そんな遺族年金について説明します。

実は、遺族年金自体も二種類あることをご存知でしょうか?
「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」です。自営業者などが加入する国民年金制度の遺族年金が「遺族基礎年金」、会社員が加入する厚生年金制度の遺族年金が「遺族厚生年金」です。かつては、主に公務員の方が加入する共済年金制度にも遺族年金が存在しましたが、2016年10月の一元化により、遺族厚生年金に統合されました。なお、会社員の方は、原則遺族厚生年金と遺族基礎年金の両方を受給することができます。

■ 遺族年金の受給資格は?どれくらいもらえるの?

では、遺族年金の受給資格についてみてみましょう。

【遺族基礎年金の受給資格と金額】

遺族基礎年金の受給対象者は、死亡した者によって生計を維持されている

・子がいる配偶者
・子

とされています。

ここでいう「子」とは、18歳到達年度の3月31日を経過しないお子さま、あるいは、20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級のお子さまのことです。いわゆる、高校を卒業する年の3月31日までということですね。つまり、お子さまのいない夫婦やお子さまが巣立ったご夫婦は対象外ということです。また、もうひとつポイントがあります。「子がいる配偶者」という表現ですが、2014年3月までは「子がいる妻」でした。
そうです!かつては、奥さんが亡くなってもご主人は受給できなかったのです。しかし、父子家庭の増加という社会情勢もあり、良い方向に制度改正されました。

さて、気になる受給額ですが、年額で以下の通りです。

780,100円+子の加算(第一子・第二子:224,500円、第三子以降:74,800円)

お子さまが18歳になってしまうと、遺族基礎年金は減ってしまう、もしくはなくなってしまいます。なお、老齢基礎年金の受給は65歳からです。お子さまが18歳になったタイミングで、遺族年金が減ってしまうと、老齢基礎年金がもらえる65歳までは年金の受給額が減額された状態になりますよね。この期間を埋めるために、中高齢寡婦加算という年金額の加算制度も存在しています。

なお、給付要件はどうなっているかというと、国民年金に加入中であることに加え、保険料納付期間が加入期間の3分の2以上であることとなっています。(日本国内に居住している20歳以上60歳未満の方は、国民年金の被保険者として国民年金第1号の加入手続きが必要となります。ただし、20歳以降に厚生年金保険や共済組合に加入している人またはその配偶者に扶養されている人は、国民年金の保険料の納付が除外となるため、加入期間と納付期間が一致しないことがあります。)
加入期間と保険料納付期間の短い若い夫婦は不利になりますが、まだ子どもが小さいことが予想される若い夫婦こそ、今後の子どもの養育費が必要となりますよね。

【遺族厚生年金の受給資格と金額】

次に、遺族厚生年金についてみてみましょう。遺族厚生年金の受給対象者は、死亡した者によって生計を維持されていた

・妻
・子、孫
・55歳以上の夫、父母、祖父母

とされています。

夫は、55歳以上となっていますね。よって、若い父子家庭には、遺族厚生年金はあまり役に立たないかもしれません。

それでは、いくらくらいもらえるのでしょうか?
老齢厚生年金と同様に、ある程度報酬と比例になっており、以下の数式にあてはめて金額を算出します。

(平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月までの被保険者月数+平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の被保険者月数)×3/4

平成15年4月以降とそれ以前で異なるのは、年金額の算定にボーナスを加味するか否かの違いと考えて頂ければと思います。数式が長く複雑ですので、厚生労働省のホームページから一度ご自身の金額を計算してみるとよいでしょう。

なお、給付要件に関してですが、死亡日に65歳未満の方の場合は「前々月までの1年間に滞納がないこと」が要件となっています。厚生年金は基本的に源泉徴収方式なので、1年以上会社員をしていれば要件を満たしているということですね。

■FPから見た遺族年金制度

私たちFPからみても、遺族年金制度は、老齢年金以上に複雑です。とはいえ、ご自身に万が一のことがあった場合に助けてくれる制度なので、ある程度は認識しておきたいですよね。というのは、日本の年金は請求しないともらえないからです。ご自身の年金の請求先は、きちんと確認しておく必要がありますね。

そして、FPから見て重要なのが生命保険の選び方です。生命保険を考えるうえで遺族年金も含めて必要保障額を考えないと、多額の保障を無駄にかけることになってしまうかもしれません。また、パートナーに万が一のことがあった場合は、生命保険を受け取るタイミングで、遺族年金の手続きも必要になります。よって、生命保険を検討される際は、こういった社会制度に詳しくて、きちんとご家族に手続き方法を説明できる方に担当して頂くことをおすすめします!

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