ミニマリスト・尾崎友吏子の買いもの術②400着の服を15着にした理由

ミニマリスト・尾崎友吏子の買いもの術②400着の服を15着にした理由

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仕事や子育てに忙しくて考える暇がなく、つい安さのあまりものをたくさん買ってしまう……。けれど、それって本当に必要なもの? 男の子3人を育てるワーママ・ミニマリストの尾崎友吏子さんに、「本当に大切なものだけで豊かに暮らすお買いもの術」を教えてもらいました。

第2回目は、400着以上あった服を15着まで厳選したという尾崎さんに、衣類の整理術と、もっとファッションが楽しくなる「理想のクローゼット」を作るためのお買いもの術についてお話いただきました。
素敵だと感じた服でも、自分が素敵に着られるとは限らない
世の中は素敵なもので溢れています。ウィンドウショッピングをすれば素敵な服が目に留まるし、街を歩けば素敵なファッションの人を見かけますよね。ネットをするだけでも、あれこれ素敵なものが飛び込んできます。

誰しも欲しいものには際限がないので、お財布が許す限り手に入れていたら、すぐにクローゼットがぱんぱんになってしまいます。たくさんの服を持つには買うお金も要りますが、大きな収納スペースを確保し、それらの服を管理しなくてはなりません。

以前の私は、素敵だと感じた服はなんとかして手に入れ、自分で着ようと思っていました。そうして増えた服でクローゼットはいっぱいに。でも、実際に着ている服は、買った服のなかでもほんの一部の、本当に好きで着心地の良い服だけでした。服がたくさんありすぎても、着る体はひとつだけ。それを全部所持する必要も、自分で着る必要もまったくないのです。

素敵なものを素敵と認めて楽しむことは、日常を豊かにしてくれます。だけど、街で見かけた素敵な彼女が着ていた服は、もしかしたら私が着てもそれほど素敵ではないのかもしれません。
クローゼットには「大好き」で「着心地の良い」服だけ
結婚を機に、膨れ上がったクローゼットにあった400着以上の衣類を徐々に手放していき、現在は約15着だけになりました。

ミニマムなクローゼットを作るときに手元に残したのは、「大好き」で「着心地の良い服」だけ。大好きだったとしても、身体にフィットせず着心地が悪かったり、なんとなく似合わない服は、着る服として選ばれることはありません。また、好きな服でもそれを着て行くシーンがなければ、タンスの肥やし。お買い得だった服も一度も袖を通さなければ、何度も着ている高かった服よりも、1回あたりのコストは高くなります。

朝、服を選ぶときに一応は手に取ってみるものの、やはりいつもの服を選んでしまうなら、その服はセカンドベスト。私の場合、セカンドベストの服はベストに比べて選ばれる確率がグッと低くなり、3番目になるとほとんど選ばれることはありません。ほとんど着ないなら、持っている意味はないですよね。こうして、大好きだと思える服を絞っていきました。

バリエーションを求めず、自分らしいと思える服を堂々と着る。「あの人はいつも同じ服」と思われるのは悪いことなのでしょうか。そうした認識は、もしかしたら浪費を推奨するための一部のメディアによるフィルターのかかった考えかもしれません。

体型・好み・流行の変化に合わせて「いま着たい」服だけに厳選
私はこれが似合うから、これが好きだから。それが事実だとしても、流行は変化しますし、体型や好みも微妙に変化していきます。数年前に自分に似合っていて大好きだった服も、いまは似合わなかったり、着る気分になれなかったりするのはよくあること。変化しないものは何一つありません。

1年ほど袖を通さなかった服は、これからも登場する機会は少ないので、手放していきます。服の在庫を循環させていくことで、「いま着たい、お気に入りの服だけのクローゼット」を作ることができるのです。

少数精鋭のクローゼットには、こんなメリットがあります。


・服の数を把握しやすいから、朝出かけるときに着るものをすぐに選ぶことができる。
・「最近着ていなくてもったいないから」というネガティブな理由で服を着るのではなく、「今日もこれを着たい」というポジティブな気持ちで着る服を選べる。
・何度も着るので服の消耗が早く、新しいシーズンにはそのときに必要な服を選ぶことができる。
・安易に「安い」「かわいい」などの理由で「着ないかもしれない」服を買わなくなるので、お財布にも優しい。
・収納場所をとらない。
・クリーニング代が安くなる。

iPhoneを使えば理想のクローゼットが簡単に作れる!
もし、持っている服を全部入れ替えて、大好きな服だけのクローゼットをいまから作れるとしたら? 考えただけでワクワクしませんか?


理想のクローゼットを作るために、自分がどういうシーンでどんな服を使うのか、具体的に想像してみましょう。それから、理想のクローゼットに入れたいと思う服に似た写真をネットで探し、ストックしていきます。好きなブランドのWebサイトで画像を集めたり、「カシミヤ」「Vネック」「カーディガン」などのワードで画像を検索して、ほしい服のイメージを固めています。私は、iPhoneの標準アプリ「写真」のアルバム機能を使ってストックしていきました。

このときに気をつけるべきなのは、季節とTPO。日本は四季がはっきりしているので、春夏秋冬すべてのシーズンを考えて、足りないものがないように。そして、着ていくシーンも考慮し、過不足のないように写真をストックしていきます。

できあがったアルバムを見てみると、所持している服のなかで理想のクローゼットに必要のないものがわかります。そうした服は、手放しても大丈夫な服。そして、「この写真に似た服は持っていないな」と思うものだけ、新しく買い足すようにします。

クローゼットのイメージを固めていくにはネットが非常に役立ちますが、ネットの写真だけではサイズや生地の風合いがわかりにくいので、必ず店頭で実物を確認し、試着してから購入しています。

iPhoneで作った理想のクローゼット
活躍するのは、重ね着を考慮したオールシーズン着られる服
厳選されたクローゼットのなかでも特に活躍しているのは、オールシーズン着られる服。真夏や真冬にしか使えないものを少なくすると、一つのアイテムが活躍する機会が増えます。

今年ヒットしているのは、7分袖のリネンのブラウス。春秋はもちろん、冬はカーディガンのインナーに。真夏は日焼け予防にもなり、直射日光の下では袖があるほうが涼しいので大活躍。暑い時期は1枚で、涼しくなったら羽織りものを重ね、さらに寒くなったらアウターを着る、というように、重ね着を考慮した服の選び方をすると、持っている服を大いに活躍させることができます。

レッグウォーマーも便利なアイテムです。タイツを揃えるよりも、レギンスにレッグウォーマーを合わせて履いたほうが温度の調節がしやすく、足先が摩耗してダメになっても、取り替える部分が最小限で済みます。おすすめは、厚手のものを1枚持っておくのではなく、シルクと薄手のウールのものを2枚揃えておくこと。春秋は温度に合わせてどちらかを単品で履いて、寒い季節はシルクとウールを重ね使いで。夏場、冷房がきつすぎるときも、シルクのものを1枚持っていれば温度調節がしやすく、オールシーズン活用することができます。

左:7分袖のリネンのブラウス 右:オールシーズン活用できるレッグウォーマー
安いものを着倒す? 高いものを長く着る? の議論は無意味
新しい服を買い足すときは、価格で妥協しないようにしています。高くてよく着る服1着は、安くてあまり着ないものを10着以上持つよりも価値があります。とはいえ、安くても良いものも、安くても充分なものもたくさんありますよね。バーゲンに行ったときは、「それが正規の値段でも買うかどうか」を自問し、価格に惑わされないようにしています。

安い服をワンシーズンで着倒すか、高い服を大切に長く着るか、よく議論されることがあります。でも、服を少数精鋭にしたら、この議論は無意味なことがわかりました。服が少ないので、高いものでも安いものでもワンシーズンで磨耗するのです。価格にとらわれず、大好きな服を穴が開くまで着倒すのは、悪い気分ではありません。ワンシーズンで着倒すことを考えたら、流行も取り入れやすいですね。

私にとって服を減らしたことの一番のメリットは、服を迷ったり、ショッピングをしたりする時間を、もっと大切なことに費やせることでした。毎朝、何を着て行こうかと悩むことが多かったのが、いまはその日の気候だけで迷わず服を選ぶことができます。少数精鋭の服だけ詰まった「理想のクローゼット」を持つことで、おしゃれをもっと楽しみたいものです。

次回は、ものが増えすぎて悩まれている方も多い、子育てに関わるものの選び方・お買いもの術についてお話します。
プロフィール

尾崎友吏子(おざき ゆりこ)
夫と高校生、小学生2人の男子3人、5人家族のワーキングマザー。二級建築士、整理収納アドバイザー1級。モノもコトもミニマムにした、自然に優しいシンプルな「小さな暮らし」の生活を伝えるブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」を2012年7月から運営。2016年、『3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法』(KADOKAWA)を出版。
http://www.cozy-nest.net/

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