「うまく言葉にできない」子どもや大人の心を解放する、アートセラピー体験へ

「うまく言葉にできない」子どもや大人の心を解放する、アートセラピー体験へ

アートセラピーワークショップ / クレディセゾン

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文:花房由香(CHIENOWA) 撮影:川上秋レミイ
言いたいことがあるけどうまく言葉にできない、子どもと大人たちへ向けたアートセラピー
:今度ママの会社でお絵描きするイベントがあるんだけど、行く?
娘たち:行きたーい! 私もやるー!

以前から「お母さんの働く会社に行ってみたい」と言っており、さらにお絵描きもできると聞いて、すっかりノリノリの娘二人(小学生と保育園児)を連れて、会社で実施された『きっと気持ちがラクになる! アートセラピーをやってみよう!』というワークショップに行ってきました。

そもそも色彩心理学などを用いた「アートセラピー」という言葉は、イベントのお誘いをもらったときに初めて知りました。当日、講師を務めてくれたアートセラピー絵本作家の暁〜Akatsuki〜(以下、暁)先生による、セミナー案内の説明文によると……

「アートセラピー(芸術療法)」はカウンセリングの現場でも用いられる心理療法の一つだそうです。今回のワークショップでは「言いたいことがあるけど、どう言ったらいいかよくわからないし、言葉でうまく表現できない」「無意識に思っていることがあって、何かスッキリしない」といった気持ちをもった人に、いま現在の内面的な感情や身体の状況などを、絵を描くなどの創作活動で表現するとのこと。そして、自由な創作活動を通した人との交流のなかで、相手の持つ本当の感情に触れ、様々な気づきを体感し、コミュニケーションを深めていくというもの。

講師を務めたアートセラピー絵本作家の暁先生
日頃、仕事を口実に十分に子どもたちとゆっくり向き合えていない、という自覚があり、それなのにバタバタと過ぎていく毎日の繰り返しの私には、「子どもたちの内面的な気持ちを知る機会になるかもしれない!」という期待と「もしや深い闇を抱えているのが見えてしまう……!?」と大げさな不安も少しありつつ、娘とともに会場に足を運んだのです。
会場となった職場の休憩室では、子どもたちが大はしゃぎ!
休日に行われたワークショップは、職場の休憩室を会場にしていたのですが、到着するとすでにたくさんの子どもたちが元気に走り回っており、スーツを着た大人たちがいるいつもの休憩室とは思えないほど。にぎやかな景色に少々面食らいながらも、そのにぎやかさに慣れてきたころ、いよいよイベントが始まりました。
アートセラピーは絵を自由に描いて、心をほぐし解放することから
参加した親子12組の自己紹介が終わって、いよいよお絵描きタイムです! まず、それぞれが自分の画用紙に何も考えずにぐちゃぐちゃな線を自由に描いてみて、その絵を親子で交換。「よーく見ると、その線のカタチから何かに見えてきませんか?」と、暁先生。

(左)まずは親子で自由に線を描いていきました (右)ママの線から何が見えてきたかな?
小学生のお姉ちゃんはぐちゃぐちゃの線をしばらく見て、端っこの一部に「うさぎ」や「くま」、「へび」を見つけたようで、それに色を塗っていました。私も子どもの描いた線をみて「クマ」を発見。これは、自分たちでは気づいていない潜在意識を、親は子どもの線から、子どもは親の線から見つけるというものでした。落描きのように無心になって描いたことで、気づけば親子でお絵描きに没頭していました。

ママが自由に描いた線から、カタツムリやウサギのカタチを見つけた様子。そこに色を塗っていきました
しばらくすると、大人は暁先生の講演を聴くためお絵描きコーナーから離れます。親が離れて大丈夫かなと思いましたが、子どもは引き続き親の描いた線からカタチを見つけたり、好きな絵を描いたりと、お絵描きに夢中です。イベントが始まる前までは騒がしくてカオスのような(汗)状況だった会場が、絵を描き始めると、場が静かになりました。とても集中している様子を見ると、子どもにとってお絵描きはとても魅力的なのだと改めて感じました。

参加した2歳から9歳の子どもたちは、親が離れてもお絵描きに夢中でした!
講演では、ご自身の経験のなかで、アートセラピーによって子どもとの関係がとても改善されたという実体験のお話、また子育ての経験から、子どもとの関わり方のヒントをわかりやすくお話ししていただきました。

暁先生は、感情を言葉にできずにイライラしていた息子に、自分のカタチ(人の輪郭線)を描いてもらい、「いまはどんな気持ち? どこにどんな気持ちがあるか描いてみて」と投げかけたところ、自分の周りにトゲトゲを描いたそうです。「じゃ、どうしたらそのトゲトゲはなくなる? 描いてみようか」と問いながら絵を進めていったそうです。このように、感情を視覚化することで子どもの考えに親が寄り添うことができたり、子ども自身も心の整理をすることができると教えていただきました。

暁先生の講義では、子どもとうまく向き合えなかった経験を交えてお話いただきました
また、「アートセラピー」は絵を評価しない、上手い下手は関係なく、自由に描くことで「心をほぐして解放する」こと、というお話がありました。先ほど、久しぶりにクレヨンを使って自由に絵を描いたとき、素の自分に戻って集中していた気持ちと「心をほぐして解放する」という言葉を照らし合わせることで、その意味がすとんと腑に落ちました。子どもだけではなく、大人にも効果があると感じました。

大人たちも自然に笑顔であふれていました
自然体でいられる「お絵描き」は、子どもとのコミュニケーションのヒントになる
そのあとも本物の木の実を使って、「この木の実がどうなっていくか、想像して絵を描いてみよう!」と、発想力を育てながら自由にお絵描きをするなど、ワークショップのメニューは続きました。子どもたちは最後の最後まで絵の具から離れたくないようでしたが、2時間半近いワークショップがあっという間に終了。

最後は絵を壁に貼り、さらに余白も子どもたちの絵でびっしり埋めていきました
始まる前は「アートセラピー」という言葉に少し構えていたところがあったのですが、実際のアートセラピーは、「自然体で楽にできるもの」ということを、終わったあとに感じました。絵を描くことで、ただリラックスしている自分や、癒されて落ち着いた気持ちになっている子どもの姿を見て、評価や比較といった視点から解放されてありのままの気持ちを表現することの大切さを学びました。特別な用意がなくても紙とクレヨンなど、家にあるものでいつでもできる身近なものでもあります。

そして、終わったあと、子どもたちは長時間のワークショップだったにも関わらず、疲れというよりむしろイキイキした様子でいたこと、何より私自身も、なぜか日頃経験しないようなスッキリした気持ちになっていたことは、正直驚きでした。忙しいなか、限られた時間のなかで、お絵描きを通して子どもとコミュニケーションをとる方法について、とてもいいヒントをもらえたと思います。

最後は参加した子どもと暁先生、お手伝いしてくれた先生たちと集合写真!
イベント・場所の情報

講師を務めた、暁〜Akatsuki〜先生のアートセラピー教室「わいわいアートセラピー」は随時開催中!
http://waiwaiaris.co.jp/arttherapy


アートセラピー絵本作家 暁〜Akatsuki〜 ウェブサイト
http://www.akatsukitonttu.com
プロフィール

花房由香
クレディセゾン営業推進部。小学生と保育園児の女の子のママ。

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