川崎病とは何?病気の原因や症状、治療方法について解説

川崎病とは何?病気の原因や症状、治療方法について解説

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みなさん川崎病をご存じですか?

大人にはあまりなじみのない病気なので、よく知らない方もみえるかもしれません。川崎病は、主に乳幼児がかかる病気で、早期発見・早期治療が重要になってきます。

子どもを持つママにとっては、気になる病気ですね。もしもの時に、すぐに対応できるよう、川崎病についてとその症状や治療方法についてご紹介させていただきます。

川崎病とは?

乳幼児がなりやすい、血管の炎症疾患

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全身「小児急性熱誠皮膚粘膜リンパ節症候群」という正式名称をもつ川崎病。川崎病という病名は、1967年にこの病気を発見した、小児科医の川崎富作氏にちなんで名づけられました。

日本だけでなく海外でも、川崎病という名称の方がよく使われています。川崎病は、全身の血管に炎症を起こす病気で、冠動脈瘤などができることもあります。

乳幼児に多い病気で、発症者全体の80%以上が4歳以下となっています。その中でも、特に6か月~1歳までに好発します。性差は、男の子がやや多いという結果がでています。

現在の日本で、年間約1万人以上の人がかかっている病気です。川崎病と思われる症状があった場合には、小児科を受診することがおすすめです。乳幼児が多くかかる病気ということもあり、小児科の先生なら迅速に対応してもらえます。

原因は何?

原因は、はっきり解明されていない

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原因は何かと気になりますが、現在ではまだはっきり解明されていません。夏と冬に発病者が多くでること、発病者の多い地域が移動することなどから、細菌かウイルスの感染が原因となっているのではないかという説もあります。

また、1~2%の確率で、兄弟が発病することから、遺伝的な要素も関係しているのではないかと言われています。

川崎病の原因解明は、今なお続けられています。予防法の確立と、よりよい治療のためにも、早く原因が解明されるといいですね。

どんな症状?

診断基準の症状6つをチェック

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川崎病には特徴的な症状があり、診断の基準として定められています。

【特徴的な症状】
(1)5日以上の発熱
熱は高いことが多く、通常の解熱剤を使用しても熱はあまり下がりません。治療して熱が下がった場合でもこの基準はあてはまります。

(2)目の充血
両目ともに白目が赤くなりますが、目やには出ないことが多いです

(3)イチゴ舌
舌の表面に赤いぶつぶつができ、見た目がイチゴに似た状態になります。唇が赤くただれる場合もあります。

(4)発疹
赤色の、大小大きさの違う発疹ができます。いろんな場所にできますが、体や手足にできることが多いようです。水泡を伴わない発疹で、かゆみのある場合もあります。BCDの接種した痕が、赤くはれることもあります。

(5)手足が腫れて硬くなる
回復期になると、手足の皮膚がめくれます。

(6)首のリンパ節が腫れる
首のリンパ節にしこりができ、痛みをともないます。

以上の6つが主な症状となり、そのうちの5つに当てはまると、川崎病と診断されます。症状が5つ当てはまらない不全型の川崎病もあり、診断が難しくなります。

その他にも、腹痛や下痢などの胃腸症状、頭痛、関節痛、けいれん、黄疸などの症状が現れることがあります。

診断と治療方法

冠動脈瘤をつくらないにすることが大切

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診断は、川崎病の基準に定められた症状をもとに、臨床症状で判断されます。

血液検査では、炎症反応を示すCRP値が高くなり、血液中のタンパクの低下、肝機能値の異常がみられることがあります。

川崎病の症状で一番予後に影響をおよぼすのが、冠動脈瘤なので、心臓の超音波検査、必要があれば血管造影など、心臓や血管の検査も行います。

治療で重要なのは、冠動脈瘤をつくらないようにすることです。そのためにも、早急な治療が大切になります。

急性期には、炎症を抑え、血液が血管内で固まるのを防ぐために、アスピリンを内服します。また、冠静脈瘤をつくりにくくするために、血液製剤のγグロブリン(ガンマグロブリン)を点滴します。

γグロブリンで効果が得られない場合には、ステロイドの投与や、自分の血漿を血中から取り除いて、替わりに健常者の血漿を輸血する、血漿交換療法を行う場合もあります。

急性期を過ぎた後の治療は、冠動脈などの血管に障害があるかどうかで変わってきます。障害がない場合には、約1か月間のアスピリン内服のみで大丈夫ですが、年1回の心臓検査が必要になります。

冠動脈瘤ができてしまった場合には、その瘤の大きさによって、アスピリン、その他の抗凝固薬の内服を続ける必要があります。瘤の大きさによっては、運動を制限されることもあります。

さらに重症で、心筋梗塞などを起こす可能性がある場合には、状態の良い血管をつないぐバイパス手術や、血管内で風船を膨らませて血管を押し広げるバルーン治療、血管内が厚くなっている部位を削って内腔を広くする治療などをすることがあります。

できてしまった冠動脈瘤の約半数は、発病後1~2年で小さくなりますが、症状が悪化したり、心臓障害がおこる可能性があるので、長期での経過観察が必要になります。

成長とともに、心臓に障害を起こす可能性が高くなるので、成人してからも注意が必要です。日常生活では、胸・肩・背中の痛みや吐き気などの、心筋梗塞の症状に注意しましょう。

乳幼児だと、うまく訴えることが出来ないので、いつもと明らかに違うなどの症状がある場合には、早急な受診をおすすめします。

後遺症が残る?再発の可能性は?

冠状動脈瘤の有無が影響

小学校,川崎病,症状,治療 出典:Instagram: m.1216.maさん*写真はイメージです

再発する確率は2~3%と言われています。症状がなくなり、冠動脈瘤がなければ、通常の生活に戻ることが出来ます。

ですが、成長とともに心臓の障害が現れる可能性が高くなることがあるので、必ず定期的な検査が必要になります。後で後悔しないためにも、必ず医師からの指示通りに定期検査を受けるようにしましょう。

川崎病に既往した児童は、小中高の学校から、学校生活管理指導表の提出を求められることがありす。学校管理指導表は、心臓疾患や腎臓病、アレルギーなどのある児童が、学校生活を安全に送るために必要な書類で、運動制限の有無などを記入するようになっています。

川崎病は、長期に定期検診が必要となるので、在学中は提出するようにしましょう。

後遺症の有無は、冠状動脈瘤の有無や、瘤の大きさでかわってきます。大きな瘤ができた場合、予後15年の間で、約70%の人の冠動脈に狭窄や閉塞の症状が現れます。

そのうちの約60%は、何の症状もない無症状心筋梗塞です。無症状心筋梗塞の怖いところは、自覚症状がないため病気が進んでいることに気づかず、ある日急に心発作をおこすところです。異常に早く気付くためにも、定期検診は欠かせません。

大人が看病するときに気をつけること

衛生面に注意して、子どもの力になる

洗面所,川崎病,症状,治療 出典:Instagram: shiii_20さん*写真はイメージです

川崎病の治療には、症状が軽くても1週間前後の入院が必要になります。感動動脈瘤なので、血管障害がある場合には、入院期間も長くなります。

川崎病はまだ原因が解明されておらず、感染性もはっきりしないので、川崎病の特別な予防法は分かりません。

看病する人が気を付けるのは、一般的な病気と同じことになります。手洗い、うがいなどを徹底して、衛生的に保つようにしましょう。

川崎病は入院が必要になるので、子どもは慣れない環境で病気と闘うことになります。子どもの不安やストレスを軽減できるよう、一緒に寄り添ってあげてください。

また、乳幼児が入院する際には、24時間の付き添いを求められることが多くあり、患者の家族にも負担を与えます。もしもの時に頼れるような、人間関係を築いておけるといいですね。

川崎病の体験談

生後3ヶ月で発症

あやぼんさんの体験談:
息子が生後3ヶ月の時に、38度の発熱と全身に発疹と目の充血が見られたため、病院で血液検査をしたところ川崎病と診断されて入院となりました。

心臓のエコー検査で冠状動脈瘤になる疑いがあったため、血液製剤のγグロブリンを点滴、ステロイドの投与、アスピリンも服用しました。

まだ月齢が浅かったことと、冠状動脈瘤の経過を診るために入院は20日間となりました。退院後は心臓エコー検査を定期的に行っています。

6歳女児の発症

むむむむさんの体験談:
6歳の女児の発症でした。最初は首が痛いと言っていたので寝違えたのではないかと思いそのまま学校へ行っていましたが、2日後に急な発熱があり小児科を受診したところ川崎病の疑いがあるとのことでした。

しかし、川崎病の症状のうち、発熱、目の充血、いちご舌、首の痛みの4つの症状しか出ず、CTを撮ったり、採血を繰り返したりと川崎病と診断されるのは3日ほどかかってしまい、結局入院して治療が受けられたのは発熱してから5日目のことでした。

入院したもののγグロブリンの投与などには、親の承諾書が必要で、事前に知識のなかった我々にはいきなりのことでかなり戸惑いました。

動脈瘤は見られず、10日間の入院で済みましたが、最初の1年は半年ごとの検査、その後も1年に1度の検査を行っています。運動制限などもありませんが、学校には学校管理指導表を毎年提出しています。

まとめ

乳幼児がかかることが多い、川崎病をご紹介させていただきました。原因が解明されておらず、冠動脈瘤のできる恐れもあるので、怖く感じるママも多いと思います。

しかし、早期発見、早期治療すれば、重症化することの少ない病気でもあります。子どもの日頃の健康管理に気を付けて、異常に早く気付けるようにしましょう。

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