子育て世代の声を政策に反映させるチャンス!「保育園落ちた! 選挙攻略法2016」で見る夏の参院選

子育て世代の声を政策に反映させるチャンス!「保育園落ちた! 選挙攻略法2016」で見る夏の参院選

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まもなく夏の参院選。今年は保育園の「待機児童問題」を皮切りに、声を上げれば政治は変わるということを実感したママたちも多いのではないでしょうか。「子育てしやすい社会をどう作るか」ということに焦点をあてた選挙イベント「保育園落ちた! 選挙攻略法」。「子育て中の女性が生きづらさを感じるのは、個人の問題ではなく社会構造にある」「自民党による改憲草案で家族の在り方はどう変わるのか」などについて、作家で詩人の川上未映子さん、ジャーナリストの治部れんげさん、上智大学法学部教授の三浦まりさんが語りました。


■パートナーの育児協力は必要不可欠! 家庭の在り方が社会を変える
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一人目の登壇者は、芥川賞作家で詩人の川上未映子さん。代表作『きみはあかちゃん』に爆笑したり、涙した人も多いのではないでしょうか。出産してママになった女性たちの生きづらさは、「男性は仕事、女性は家で家事、育児全般を担うもの」という社会構造が原因だと話す川上さん。「社会を変えるためには、まずは家庭から。パートナーの協力、お互いの意識改革が必要です」と、訴えました。

また、今問題になっている待機児童問題についても、「保育園の必要性を訴えても相手にされないし、住民からの反対運動もあり絶望的な気持ちになりますが、少しずつでも変わっているという手ごたえを感じることも。これからも声を上げ続けていきたいです」と語りました。ただ不満や文句をいうのではなく、現状での問題点や改善策を訴えていくことで生きやすい社会を作っていきたいですね。
■保育園を作るのかミサイルを買うのか、政治は意思決定の場である
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続いては『日経DUAL』で「怒れ! 30代」の連載をしているジャーナリストの治部れんげさん。自身も幼稚園と小学生の子を持つママとして「自分が子どもを持つもっと前に活動していれば、世の中はもう少し変わっていたんじゃないかと、今反省しています」と話す治部さん。子育て世代の意見を政治に反映させるためには、永田町に行って声を上げることが大切だといいます。

「政治家の方たちは、ロビー活動に来ている業界団体の方の話を重要視します。今日、この会場に来られた方、ぜひ永田町にも足を運んでください。こう話すと『政治はちょっと~』という人もいるかもしれません。しかし、政治というのは、自分たちが払った税金をどこにどう使うのかという意思決定です。限られた予算を保育園問題に使うのか、ミサイルを買うのに使うのか、それを決めるのが政治です。政治を変えるためにも、女性たちはもっと声を上げるべき」と訴えました。「政治は意思決定の場である」と語る治部さんの話を聞き、「今回の選挙は絶対に投票しなくちゃ!」という気になった人も多いのでは。
■自民党の改憲草案では、国家は家族を支援してくれない⁉
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最後は、上智大学法学部教授の三浦まりさん。出産の際、無痛分娩を望んだものの病院から「出産の痛みに耐えてこそ母親!」ということをいわれ、断念。「日本の社会は、忍耐力こそが美徳とされる母親の犠牲の上に成り立っている」と、自身の経験を踏まえたうえで、現在の女性の生きにくさの原因について語りました。


今回の選挙については、自民党による憲法改正案が争点の1つだといいます。「とくに結婚や家族の在り方について書かれた第24条が重要です。今は結婚する2人の合意があれば成立します。しかし改憲後は、当人同士の意思だけではなく親やまわりの意見も重視するように、となるかもしれません。

また、改憲草案では家族の在り方については、『家族は互いに助け合わなければいけない』として、『国家は家族を支えるものではなく、家族で支え合ってね』ということをいっています。その中には保育園問題も含まれていて、保育園も家族で支え合えばいいよね?」ということをいっているのです」と、改憲草案の中身について一歩踏み込んだ発言をしました。原文を読んだだけではなかなか真意をつかみにくい改憲草案ですが、その裏にある意図を解説してもらえると、理解しやすくなったのではないでしょうか。

「声を上げることで政治は変わる」という三浦さん。「全員が永田町に行くのは大変だと思うので、ぜひ地元の政治家にFAXでもメールでもいいので声をあげてください。それだけでも日本の政治はかなり風通しがよくなるのではないかと思います」と語り、締めました。

選挙まであと1週間。自分の選挙区から誰が立候補しているのか、その人はどんな政策を掲げているのか、過去の実績や発言なども含めてよく検討したうえで、大切な一票を投じたいですね!

取材・文/間野 由利子
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