妊娠中・妊婦の葉酸の基本

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私たちの身体に必要不可欠で重要な働きをする「葉酸」ですが、その詳細はあまり知られていないようです。妊娠すると葉酸を摂取するようにいわれるのは、重要な理由があるからです。
(監修:矢追医院 院長 矢追正幸先生)

妊娠前から知っておきたい!葉酸に関する10の基礎知識

妊婦さん,妊娠,妊婦,葉酸 出典:www.skincare-univ.com

1.葉酸は、水溶性ビタミンB群の一種。水に溶けやすい性質をもち、使用されなかった分は尿などで排泄されて体内に留まらないため、毎日摂取する必要がある。

2.葉酸を多く含むのは緑黄色野菜や果物。もっとも多いのはレバーですが、同時にビタミンAも多く含まれるため摂りすぎには注意が必要。(ビタミンAの過剰な摂取は胎児に悪影響を与える可能性も)

3.葉酸は熱に弱く水に溶けやすい性質があるため、できるだけ生での摂取を。電子レンジ調理や、葉酸が溶け出した汁ごと頂けるスープ、煮込み料理もオススメ。

4.葉酸は、DNAを含む核酸の合成や細胞の分裂・増殖を促す。また、ビタミンB12とともに赤血球を作る造血作用を持つ。

5.動脈硬化を起こす原因である「ホモシステイン」の血中濃度を下げ、高血圧や心臓疾患を予防することが期待されている。

6.葉酸を摂る際は、ビタミンB12、ビタミンB6も一緒に摂るようにすると、葉酸の効果がさらに高まる。

7.活発に細胞分裂をして驚異的な成長を遂げる胎児のため、妊娠中は通常の2倍である1日480マイクログラムの葉酸を摂取する必要がある。

8.妊娠中、特に妊娠初期は葉酸が重要となり、胎児の脳や脊髄の基礎となる神経管が作られる妊娠7週までに不足すると、胎児の先天異常「神経管閉鎖障害」のリスクが高まる。

9.厚生労働省では、神経管閉鎖障害を防ぐために妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月の間は、食事のほかにサプリメントで1日400マイクログラムの葉酸を摂ることが望ましいとしている。

10.葉酸をサプリメントで摂る場合は、1日の上限(20代900マイクログラム、30代1000マイクログラム)を超えないように注意する。

葉酸不足によって起こる病気

葉酸は人体にとって、とても重要な働きをもち、欠乏するとさまざまな病気を起こす原因になります。

母体への影響

葉酸が不足すると正常な赤血球が作られず悪性貧血の巨赤芽球性貧血を起こしたり、細胞分裂が滞ることで代謝が低下し、免疫機能や消化機能に影響がでます。

動悸、息切れ、だるさなどの不調のほか、細胞の入れ替わりが著しい粘液に潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)や炎症(舌炎・口内炎)を起こしやすくなります。

また、動脈硬化が起こりやすくなり、妊娠高血圧の心配もあります。

胎児への影響

細胞の分裂・増殖を促す葉酸が不足することで胎児の発育障害が心配されます。また、前述のように妊娠初期の葉酸不足により、神経管閉鎖障害のリスクも高まります。

神経管閉鎖障害では、二分脊椎によって歩行障害や排泄機能障害が残ったり、脳の一部が欠損や縮小する無脳症によって流産・死産する可能性が高まります。

葉酸が欠乏しやすいケース

・アルコールや喫煙…特にアルコールを大量に摂取する方は要注意。アルコール分解時にできるアセトアルデヒドが葉酸を壊してしまい、葉酸欠乏に陥りやすいといわれています。

・インスタント食品中心の偏食や野菜不足…葉酸が多く含まれる緑黄色野菜の足りない食事を続けていると、葉酸は不足しがちです。

・ピル(経口避妊薬)やアスピリン(解熱鎮痛剤)の服用者…ピルやアスピリンは葉酸の血中濃度を低下させる作用があります。

・薬剤による病気治療…抗炎症薬(スルファサラジン)、抗生物質(クロラムフェニコール)、抗てんかん薬(フェニトイン、バルプロ酸)、睡眠薬(バルビツール)、抗ガン剤(メトトレキサート)などの薬も葉酸の吸収や血中濃度に影響を及ぼすことがあります。

人体にとって大切な栄養素である葉酸。欠乏する原因に心あたりのある方は、日常生活の中で、積極的に摂取するようにしましょう。

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