妊娠中・妊婦の鉄分の摂取について

妊娠中・妊婦の鉄分の摂取について

Bu facebook
Bu twitter

妊婦は鉄分を積極的に摂るようにいわれていますが、なぜ妊娠中に鉄分が必要なのでしょうか。妊婦の鉄分摂取の必要性を、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

鉄分の正しい摂取方法や鉄分を多く含む食品もご紹介します。

妊娠中は貧血が起こりやすく、「妊娠貧血」と呼ばれることもあります。なぜ妊娠すると貧血になりやすくなるのでしょうか。妊娠中に貧血が起こるメカニズムについてみてみましょう。
(監修:矢追医院 院長 矢追正幸先生)

妊婦が貧血になりやすい理由

お腹,妊婦,鉄分,接種 出典:www.skincare-univ.com

貧血には原因の違いによりいくつかの種類がありますが、妊娠中に起こる貧血のほとんどは「鉄欠乏性貧血」で、これを「妊婦貧血」といいます。

鉄欠乏性貧血とは、その名の通り、鉄分が不足することによって起こる貧血です。鉄分は赤血球中のヘモグロビンの主成分です。このヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ役目があります。

体内には常に3~4gの鉄分があり、その6~7割がヘモグロビンに取り込まれ、残りが肝臓・骨髄・脾臓(ひぞう)に蓄えられています。

この蓄え(貯蔵鉄)は、鉄分が不足すると放出されてヘモグロビンの素となり、それも使い切ってしまうと貧血症状が現れます。

鉄不足によりヘモグロビンの量が減り、全身に酸素が行き渡らなくなるのです。その結果、だるさや疲れやすさが生じたり、心臓が酸素不足を補おうと活発に働くために動悸や息切れ、めまいなどが起こったりします。

妊娠時は、胎児に優先的に鉄分が運ばれます。特に妊娠後期には分娩に備えて血液量が増えますがヘモグロビンの量は増えないため、血液が薄くなって貧血が起こりやすくなります。

妊婦の3~4割が鉄欠乏性貧血になるという調査データもあります。

重度の貧血は、出産時に胎盤剥離部の出血が止まらない弛緩出血を起こしたり、母体の抵抗力が低下することで産褥熱(さんじょくねつ)にかかりやすいこともあるので注意が必要です。

また、妊娠中に貧血を起こして倒れたりすれば一大事。さらに重度の貧血になると、胎児に送られる酸素が欠乏して成長に影響を与え、未熟児や虚弱児になってしまうこともあります。

また分娩時、微弱陣痛になりやすく、難産による胎児への悪影響も懸念されます。

妊婦の貧血を予防する鉄分の摂取法

日本の成人女性の約6割は潜在的な鉄欠乏状態にあるといわれています。

普段から鉄分を多く摂る必要があるうえに、妊娠すると胎児の成長に多くの鉄が必要になるため、かなり積極的な摂取を心がけなくてはなりません。

1日に必要な鉄分は、非妊時の12mgに対し、妊娠時は1.7倍の20mgです。鉄分を多く含む食品を意識的に食事に取り入れましょう。

●鉄分が多く含まれる食品

・豚レバー100g…鉄分約13mg

・鶏レバー100g…鉄分約9mg

・牛レバー100g…鉄分約4mg

・乾燥ひじき100g…鉄分約6.2mg

・あさり(水煮・缶詰)100g…鉄分約37.8mg

・カツオ・生100g…鉄分約1.9mg

・小松菜(茹)100g…鉄分約2.1mg

・がんもどき100g…鉄分約3.6mg

・納豆100g…鉄分約3.3mg

・もめん豆腐100g…鉄分約0.9mg

・枝豆(茹)100g…鉄分約2.5mg

鉄分の吸収率は他の栄養素と比べて低く、レバーなどの動物性食品は約23%、緑黄色野菜やひじきなどは約5%です。ただし、植物性食品の場合はビタミンCやタンパク質と一緒に摂ると鉄分の吸収率がアップします。

重度な貧血は鉄剤の内服で治療する

食事療法で改善しない貧血には、鉄剤の内服薬が処方されることもあります。

その際、コーヒー・紅茶・緑茶などタンニンを含む飲み物は鉄分の吸収を妨げるため、服用の前後1時間ほどは避けるようにしましょう。

鉄分の過剰摂取に注意

鉄分は吸収率が低いため過剰になることはまれですが、サプリメントなどで大量に摂り続けると肝機能障害を起こす危険があります。1日の上限は40mgを目安にしましょう。

元のサイトを見る

関連する記事

この記事のキーワード

RANKING
YESTERDAY

WHAT'S CHIENOWA?

CHIENOWA'S ORIGINAL
STAFF PICK UP