会社員でも好きな場所で自由に働ける!? 「テレワーク制度」という働き方

会社員でも好きな場所で自由に働ける!? 「テレワーク制度」という働き方

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自宅や出先など、会社に行かずに仕事をする新しい働き方の一つとして注目を浴びている「テレワーク」。Tele(離れた場所)とwork(働く)を合わせた造語で、情報通信技術を活用し、場所や時間にとらわれない柔軟なワークスタイルのことです。このテレワーク、実は総務省も推進していて、育児や介護といった個人の事情に合わせて働けると評判ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

2011年よりテレワークをフル活用し、多様な働き方を推進している日本マイクロソフト株式会社の岡部一志さんと、幼い子どもを育てながらテレワーク勤務をしているコニカミノルタジャパン株式会社の松永未来さんに、ご自身の働き方や、それによって仕事と家庭にどのような変化があったのかをお伺いしました。

取材・文:片貝久美子 撮影:豊島望
プロフィール

岡部一志(おかべ かずし)
日本マイクロソフト株式会社 コーポレートコミュニケーション部。中学2年生の男の子と、小学4年生の女の子のパパ。長男の中学受験という大きなライフイベントを、テレワークで乗り切った経験を持つ。
https://www.microsoft.com/ja-jp/


松永未来(まつなが みき)
コニカミノルタジャパン株式会社 情報機器ソリューション事業本部で営業業務を行う。5歳と2歳の男の子のママ。長男の育休復帰後は短時間勤務で、次男の育休復帰後にテレワーク制度が導入された。
http://www.konicaminolta.jp/
制限や申請をなくして、全社員が毎日どこでも自由に働ける制度を導入しました(岡部)
―近ごろ注目している企業も多い「テレワーク」ですが、まずは日本マイクロソフトさん、コニカミノルタジャパンさんがどのように実施しているかを教えてください。

岡部(日本マイクロソフト):弊社では、2007年に「在宅勤務制度」を導入しましたが、専用ツールで事前申請し、上司の許可を得て、決まった場所、日数、期間などの規則に基づいて利用できました。しかし、今年5月にそういった制限や申請ツールなどをすべてなくし、全社員が毎日、国内であればどこでも自由に働くことができる「テレワーク勤務制度」を導入したのです。

―制限をなくすことで、全社員がフレキシブルに働けるような体制にしたということですね。

岡部(日本マイクロソフト):そうですね。このような働き方変革は突然起きたのではなく、現在の品川本社オフィスを開設した5年ほど前から少しずついろいろな取り組みを進めてきて、今回の就業規則に至りました。前日までに自分のスケジュールを上司に知らせる必要はありますが、新しいテレワーク勤務制度なら、週何日、1日単位、場所は自宅のみという制限もなく、自分のスケジュールに合わせて働く時間や場所を決められるのが便利だと思います。

―コニカミノルタジャパンさんはいかがでしょうか?

松永(コニカミノルタジャパン):弊社も2014年8月に本社が浜松町に移転したのをきっかけに、働き方変革プロジェクトが始まりました。そのときはフリーアドレス(社員が個別の机を持たないオフィススタイル)の導入や、直行・直帰の促進がメインでしたね。今年からはさらに一歩進んでいます。上司の許可を得れば外勤内勤に関わらずテレワークが可能であるのに加えて、6月からはフレックスタイム制の対象職種がさらに拡大しましたので、よりフレキシブルな働き方ができるようになりました。

左から松永未来さん(コニカミノルタジャパン)、岡部一志さん(日本マイクロソフト)
―なるほど。一口にテレワークと言っても、企業によってやり方はさまざまなんですね。会社の制度が整ったこと以外に、テレワーク勤務を利用し始めた個人的なきっかけもあったのでしょうか?

岡部(日本マイクロソフト):私の場合は業務面と家庭の事情、二つのきっかけがありました。業務面で言うと、広報やコミュニケーションの管理職をしていることもあって、2011年の品川本社オフィス開設と同時に会社が提唱した「ワークスタイル変革」の推進に基づいて、多様な働き方を考えてみよう、自分でもテレワークを積極的にしてみようと思ったんです。自分が率先してやってみないと、広報業務上もメッセージできないなと。

―テレワークができる環境作りのために、率先して挑戦してみようと。まずはどのようなことから?

岡部(日本マイクロソフト):スケジュールに合わせてですが、月に何日かはあえて終日会社に来ないで別の場所で働いてみたり、チームのメンバーにも、たとえば夕方4時に外部でのアポイントが終わったら、会社に戻るのではなく外で1時間仕事をしてから帰宅してみては、と推奨したり。家庭の事情は、昨年、長男が中学受験をしたんです。親にとって子どもの受験というのは大きなイベントで、そのときにできるだけのことをしてあげたいと思ったのがきっかけでしたね。

松永(コニカミノルタジャパン):うちの子は上が5歳、下が2歳なので受験にはほど遠いのですが、具体的にはお子さんにどんなことをされたのですか?

岡部(日本マイクロソフト):塾に迎えに行くとか、そういう物理的なサポートが中心でしたね。もともとうちの場合は、そういった塾の送り迎えをはじめ、教育に関してはずっと妻がサポートをしていました。テレワークをきっかけに、初めて子どもの教育に関わってみたところ、やっぱり一人だと大変だということに気づきましたね。
子どもが二人になったにも関わらず、一度も延長保育を取らずに仕事を回せている(松永)
―家庭と仕事のバランスを考えたときに、テレワークという選択肢があることはとても大きいですね。


岡部(日本マイクロソフト):もちろん週末に家事を手伝うのも一つの手ですが、平日でも社外の業務先から直帰する機会を増やせれば、移動時間を無駄にせず、仕事の効率向上と家のサポートが同時にできるなと思ったんです。また、私の業務ではアメリカ本社と夜中にやりとりすることが多い。そう考えると、夕方から夜10時くらいまでの間を仕事以外に使えるような配分にして、フレキシブルに働くのがいいのではと。

―松永さんは第一子の育休明けは短時間勤務で働いていて、昨年の第二子の育休明けからテレワークになったそうですね。やはり働くママにとって短時間勤務とテレワークでは違いますか?

松永(コニカミノルタジャパン):もう全然違いますね。長男のときは資料を作成するにも何をするにも会社に戻らなくてはいけなくて、「時間がない! 時間がない!」という状態でした。なので、保育園も夕方6時のお迎えに間に合わず、延長保育を取らざるを得なくて。次男の育休後からテレワークで働き始めたのですが、まだ一度も延長保育を取らずに済んでいます。子どもが二人になったにも関わらず、無事に仕事を回せていると感じていますね。

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