「パパの料理」を通じて家族に伝えたい、家事コミュニケーションとは?

「パパの料理」を通じて家族に伝えたい、家事コミュニケーションとは?

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ワーキングマザーなどが働きやすい環境を目指すには、女性社員の活動だけでなく共に働く男性社員の支えも必要となってきます。彼女達と同じ部署・チームの男性社員は、女性へのサポートをどのように感じているのでしょうか? そこで今回、全国135スタジオの料理教室を運営するABCクッキングスタジオ、食材宅配ネットスーパーで注目を集めているオイシックス、そしてクレディセゾンから1名ずつ社員を招き、現場における女性支援制度の取り組みについて、男性目線でお話を伺いました。

共働きによって家事分担をする夫婦が増えましたが、料理に関しては「奥さんに任せっきり」の家庭がほとんどではないでしょうか。しかし、1日で最も時間を費やす料理にこそ「パパのサポートがあれば……」と感じているママ達は少なくはありません。ABCクッキングスタジオとオイシックスから今回の座談会に参加した二名は仕事柄、「食」に関する意識も高く、「料理」で家事をサポートするパパでもあります。家庭でパパが「料理参加」をするメリットについて三者三様の立場で意見交換をしてもらいました。

取材・文:栗本千尋 撮影:豊島望
プロフィール

高橋浩行(株式会社ABC Cooking Studio 経営企画部)
37歳。結婚歴10年、6歳女児と2歳男児のパパ。週末は家族に得意料理をふるまう。奥さまは専業主婦。

普川泰如(オイシックス株式会社 システム本部 システム部)
37歳。結婚歴9年。6歳男児と、3歳の双子のパパ。家族の朝食を作るほか、手打ちうどんにも挑戦するほどの料理上級者。奥さまは現在、時短勤務している。

菊地英彰(株式会社クレディセゾン ネット事業部 インキュベーション部)
34歳。結婚歴7年。3歳女児と、生後6か月の女児のパパ。一人暮らしの経験から、簡単な「男飯」は作れる。現在は専業主婦の奥さまが料理を担当。
男性社員が育児休暇を取りやすい環境を、日々のコミュニケーションで作っていく
—多くの女性社員の活躍が進む三社。「仕事と家庭の両立」という視点での制度や取り組みについて教えてください。

髙橋:弊社には、平日9〜15時の短時間勤務ができる「ワーク・ライフ制度」があります。仕事と家庭の両立や、仕事に縛られず自分の時間を確保できるよう、柔軟な働き方をサポートするのが目的です。

菊地:クレディセゾンでは、子どもが小学4年生の春になるまでの短時間勤務や、ライフステージの変化に合わせて雇用形態の変更が可能なルートチェンジ制度などがあります。また、職場復帰時の人事部とのキャリア面談、ワーキングマザーのための両立支援セミナーなど、サポート体制は充実していると思います。普川さんは、オイシックス初の男性社員の育休取得者なんですよね?

普川:はい。妻は2度目の妊娠で双子を出産したということもあり、妻一人での育児は無理だろうと判断しました。出産のときから育児に関わっておくと、復職してからも妻のサポートをしやすくなると思ったんです。オイシックスにはリモートワークや作業サポート、短時間勤務などの制度もありますが、私は思い切って1か月間の育児休職を取りました。

左から高橋浩行さん(ABCクッキングスタジオ)、普川泰如さん(オイシックス)、菊地英彰(クレディセゾン)
菊地:私は次女が生まれたときに1週間の休みをもらうつもりでいたのですが、仕事の調整やスケジュールの相談などをしていなくて結局休めなかったんです。男性に関しては1週間以上の育休を取る風土がまだ根づいていないので、後輩のことも考えて、率先して取ればよかったと思いました。普川さんが育休を取ることについて、周囲の反応はいかがでしたか?

普川:もともと育休以外の事情で1か月間休職する社員もいるので、男性の育休取得もあまりハードルは高くありませんでした。これからパパになる男性社員からは、「育休が取りやすくなってよかった」という声が多かったですよ。ただ長い休暇を取得するのが難しい会社もあると思います。そういう場合は無理して数か月単位で取らなくても、1〜2週間など、短い育休でもいいから取ってみると、いろいろわかることがあると思います。

髙橋:我が社でも事前申請をすれば1週間くらいの休暇を取ることができるので、利用している社員は多いです。私の場合は妻の実家が近いこともあり、出産日と翌日、退院日のみ、有給休暇の範囲内で休みましたが。実家が遠方など、両親のサポートなどがない場合になるべく夫が休める環境を整えておくのは、会社制度としても、現場の上司としても必要なことですよね。
育休を取ることで、復職する女性社員の気持ちが理解できた
—産休や育休を取得する女性社員が多くいらっしゃると思いますが、育休から復帰した女性社員へのケアや、業務を円滑に進めるためにしていることはありますか?

普川:私自身も育休を取ったので、産休や育休から復帰する女性社員の気持ちを少し理解できるようになったのは大きいです。やっぱり私も復帰するときは不安もあって、職場に戻ったときは「自分の席があってよかった」と安心しました(笑)。またワーキングマザーがより働きやすくなるように、自分のチームではリモートワークをできるようにしました。あわせてメンバー不在の状態でも、チーム内の情報共有や進捗把握がスムーズにできるようにしたり、在宅でも仕事がやりやすくなるような環境インフラの整備も行いました。

社内で初めて男性の育児休暇を取得した普川さん
菊地:クレディセゾンは8割が女性社員で、現在も女性の10人に1人が短時間勤務です。短い時間だからといって変に気をつかって簡単な仕事ばかりを依頼するのではなく、フルタイムの社員同様、一人ひとりの個性を活かせるように一緒に仕事をしています。

髙橋:私はこれから育休に入る社員に「復帰時期はゆっくりでもいいよ」と言えるような部署環境を作りたいですね。基本的に育休は1年間ですが、子どもの成長や保育施設の事情などを考えると、状況を見て2年くらい取得してもいいと思っています。業務の引き継ぎや人員確保、稼働面のカバーなど、課題はもちろん多いです。経営側が制度を新たに作ったり、見直したりすることももちろん大事ですが、まずは会社や部署で支え合おうという意識や、日々のコミュニケーションから始めていきたいですね。

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