お金で釣るのは悪いこと?子供へのご褒美の与え方

お金で釣るのは悪いこと?子供へのご褒美の与え方

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「テストで○○点以上取れたら、好きなものを買っていい?」 「毎日○○するから、お小遣いをちょうだい!」

子供からそんな要求をされて、悩んだ経験はありませんか?また、子供を鼓舞するために、自分からご褒美の約束を持ちかける方もいるかもしれません。一方で、「ご褒美で釣るのは、子供のためにならないかも…」「ご褒美にお金をあげてもいいの?」と悩む親御さんもいらっしゃることでしょう。

今回は、ご褒美が子供の成長に与える効果や、ご褒美として何を与えるべきかについての研究をご紹介します。

ご褒美で子供のやる気がなくなる?

子供の努力や結果に対してご褒美(特に金銭)を与えることに、なんとなく後ろめたい思いを抱くのは何故でしょう。それはやはり、「ご褒美がなくても自主的に頑張ってほしい」という気持ちがあるからではないでしょうか。「ご褒美がないと努力しない子になってしまうかも……」という不安もあるかもしれませんね。

子供が「○○するのが楽しい!」という純粋な気持ちで頑張っている場合、ご褒美として金品を与えると、かけがえのない頑張りに価値をつけてしまうことに。そこに抵抗感が生まれる方もいるでしょう。

教育経済学者である中室牧子著『「学力」の経済学』の中では、こんな例が紹介されています。

  • 献血をしてくれた人にお金を支払うようにしたら、献血をする人が減ってしまった
  • 高校生の募金活動で、金額により報酬をもらえる仕組みにしたら、かえって募金が集まらなくなった

これは、献血や募金活動を通じて社会に貢献したいという純粋なモチベーションが、「お金」によって薄れてしまったからといえそうですね。お絵かきや工作、音楽などクリエイティブな物事に対しても、ご褒美が逆効果になってやる気を失わせてしまう、という研究結果もあります。

やる気アップに「ご褒美」は禁物!?子供のやる気の引き出し方

しかし、同書で紹介されている実験で、勉強に関してその心配はないという結果が出ました。ご褒美を与えた場合と与えなかった場合において、勉強に対する意欲の差は見られなかったのです。つまり、ご褒美を与えても「一生懸命勉強するのは楽しい!」という気持ちや、勉強に対する好奇心・関心は失われないということがわかります。

何をご褒美にするか?お金を与える効果と注意点

子供が勉学への意欲を高めるご褒美として、何を与えるのが最もふさわしいのでしょうか?

小学校低学年やそれ以下の小さな子供は、お金の価値がまだよくわかっていません。いたずらにお金を与えても喜ばないどころか、将来的に金銭感覚を麻痺させてしまうかもしれません。それよりも、パパ・ママが手作りで表彰状を作ってあげたり、頑張った分だけシールを台紙に貼ったりと、努力が目に見える形でご褒美をあげる方がモチベーションが高まります。一方で、中高生以上になるとお金をご褒美として与える方が、意欲がより高まるという実験結果があります。

お金をご褒美とすることに抵抗がある親御さんもいらっしゃることでしょう。しかし、大切なのはその与え方です。これからの人生を生き抜く力として、銀行口座の作り方や家計簿のつけ方などの金融教育を同時に行えば、子供たちは無駄遣いもせず、堅実にお金を使うということも研究で明らかになっています。

以上をまとめると、子供をご褒美で釣ることは、決して悪いことではないと言えそうです。子供が純粋な好奇心や探究心で頑張っているのなら、たとえば理科が好きな子には図鑑や標本、地図に興味を持っている子には地球儀など、子供が好きな分野の教材などをご褒美にするのも良さそうですね。

また、小学生以下の子供は、値段の高低に関わらずわかりやすい物で十分。中高生以上になると、お金の方が効果的だと言えます。大切なのは、ご褒美をどのように与えるか。「絶対に与えない!」と決めきってしまうのではなく、時には正しくご褒美を与えて、成績UPに導いてあげてくださいね。

参考/中室牧子著「学力」の経済学(ディスカヴァー・トゥエンティワン社)

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