失うのは健康だけじゃない! 乳がんサバイバーFPが教える治療費のこと

失うのは健康だけじゃない! 乳がんサバイバーFPが教える治療費のこと

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メディアで取り上げられる機会が増え、関心が高まっている乳がん。「もし乳がんになったら……」と不安に思っている人も多いはず。その不安は「健康」だけでなく「お金」にもかかってきますよね。今回は乳がんに「お金の不安」面からせまりたいと思います。乳がん検診や治療に必要なお金とは、どんなものなのでしょう。自身も乳がんと戦った経験のあるファイナンシャルプランナーの黒田さんに詳しく聞いてみました。 

乳がんサバイバーFP

黒田尚子

1998年に独立系FP(ファイナンシャルプランナー)として活動を開始。2009年に乳がんの告知を受けたことをきっかけに、乳がん体験者コーディネーターの資格を取得。自らの実体験をもとに、がんをはじめとした病気に対する経済的な備えの重要性を訴える活動を行っている。

■乳がん検診にかかる費用

乳がん検診は問診、視触診、マンモグラフィ検査、超音波(エコー)検査などがあり、検査の種類によって負担費用が異なります。日本のがん検診は「対策型検診」と「任意型検診」に大きくわけられるので、それぞれの特徴について確認しましょう。

●対策型

対策型は市区町村や勤務先で実施されるもので、予防対策の一環として行われる公共的な医療サービスです。そのため、各自治体が実施している場合は無料、あるいは少額の一部自己負担(例:東京都品川区の場合、問診+視触診+マンモグラフィ=500円)で受診することができます。一定の年齢(40歳、45歳、50歳、55歳、60歳)に達した女性には、国から乳がん検診の無料クーポン券が配布されるので、これを利用すれば無料です。また、勤務先の健康保険組合が一部の検診費を負担してくれる場合もあります。

●任意型

任意型は、人間ドックのように医療機関や健診機関などが任意で行っているものです。医療機関によって費用に差はありますが、目安としてはマンモグラフィや超音波検査で5000円~、両方受けた場合やほかの診察代などがかかった場合は、約1万5000円~2万円の費用が発生します。かなり高額になりますので、受診する場合は信頼できる病院で適切な検査を受けるようにしましょう。

■乳がんの治療費

では、もし乳がんになってしまったらどれくらいの治療費が必要になるのでしょうか。がんの場合、どのステージ(病期)で発見されたかによって費用は大きく異なりますが、がん患者への調査によると乳がん治療の自己負担額は66万円、償還・給付額は44万円となっています。
※出所:厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業「がんの医療経済的な解析を踏まえた患者負担の在り方に関する研究」2012年度報告書より、以下数値同じ

●乳がん治療の自己負担額

自己負担額とは、入院や外来などの直接的な費用のほか、健康食品や民間保険の保険料といった間接的な費用も含まれます。また、償還・給付額とは、民間保険の給付金や高額療養費、医療費控除などの還付金のことです。つまり、実質的な乳がん患者の自己負担額は平均22万円となります。乳房再建に関しても、2014年にインプラント(人工物)が保険適用になったことで、健康保険などの高額療養費制度を利用すれば実質負担額は約8万円(年収約370~770万円の場合)です。

●追加で発生する費用

治療で入院する際、個室を利用すればベッド代が発生しますし、抗がん剤治療や放射線治療、ホルモン治療といった副作用軽減処置を行った場合も追加費用が発生します。さらに、人によってはウイッグ、健康食品、サプリメント、スポーツジム、家族の通院費、ベビーシッター代などが発生するケースもあるかもしれません。治療費以外にも、これらの費用を負担する可能性があることを覚えておきましょう。

■がん保険には何歳から入るべき?

乳がんへの備えのひとつとしてがん保険がありますが、いつから加入するのが適切なのでしょうか? 発症年齢のデータを見ながら、最適な加入のタイミングを考えてみます。

●がんの発症年齢

下記の年齢階級別がん罹患率を見ると、男女ともに年齢が上がるほど罹患率が上昇していることがわかります。女性の場合、乳がんは30代から徐々に増加し、40代後半~50代前半が発症のピークとなっています。

年齢階級別がん罹患率推移(1980年、2011年)
※出所「がんの統計’15」公益法人がん研究振興財団

●がん保険加入のタイミング

保険にいつ加入すればよいかは、個々の経済的備え状況や保険の考え方によってさまざまです。ただ女性の場合、罹患率や保険料のことなども考慮して30代前半というのが、加入を検討する時期のひとつの目安です。特に乳がんの場合、初潮の年齢が早い、閉経年齢が遅い、出産・授乳経験がない、身近な家族に乳がんを発症した人がいるなどといった、発症リスクが高い人ほど早めの対策が必要です。

■がん保険によりまかなえる費用

保険の種類や病状、治療法などによってもらえるお金は異なりますが、一般的にはがん保険によって「治療費の多くをまかなえた」という声が多数あります。保険適用になる医療費に関しては、保険に入っておけばほぼまかなえると思ってよいでしょう。

一方「条件に合わなかったため1円も給付金がもらえなかった」「通院保障がついていない古いタイプの保険だったので、給付額が少なかった」という声も少なくありません。事前に保険内容や給付条件を確認しておくことが大切です。

■アラサー独身女性が備えておきたいお金

人によってライフスタイルが異なるため、乳がんに関していくらあれば安心という金額はありませんが、目安としては生活費の半年~1年分を準備しておくとよいでしょう。

■まとめ

乳がんの治療費を全額自己負担でまかなうのはとても大変なこと。万一のときに備えて定期的に乳がん検診を受けると同時に、30代になったらがん保険にも加入しておくと安心かもしれません。また、乳がん検診を受ける病院選びで困っている人は、メットライフ生命の「乳がん検診コンシェルジュ」を参考にしてみてはいかがでしょうか。施設紹介から検診予約まですべてコールセンターで対応してくれるので、手軽に自分に合った病院が見つけられますよ。

(マイナビウーマン編集部)

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