妊娠中・妊婦のビタミンの摂取について

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ビタミンは妊婦にとって大切な栄養素ですが、そのなかには特に積極的に摂りたいビタミンと、過剰な摂取に気をつけたいビタミンがあります。
(監修:矢追医院 院長 矢追正幸先生)

妊婦が積極的に摂取したい4つのビタミン

ビタミンを気にする妊婦さん,妊婦,ビタミン,摂取 出典:www.skincare-univ.com

次にあげるビタミンは、特に妊婦に必要とされているので意識して摂取するようにしましょう。

・葉酸

葉酸は、水溶性ビタミンB群の一種です。胎児の脳や神経の発達に欠かせない栄養素で、特に妊娠初期に必要となります。妊娠時の推奨量は1日あたり480μgです。

水溶性ビタミンは調理によって失われがちなため、食事のほかにサプリメントで1日400μgを摂るのが望ましいとされています。ただし、上限は900~1000μg程度なので過剰摂取はしないでください。

・ビタミンB12

ビタミンB12は葉酸とともに、赤血球中のヘモグロビンの合成を促す作用があります。この2つは互いに補い合っている関係なので、ビタミンB12だけでなく葉酸も一緒に摂る必要があります。

ビタミンB12は妊娠中には1日2.8μg摂るようにしましょう。

・ビタミンB6

ビタミンB6は、タンパク質の合成を助けて皮膚や粘液を丈夫に保つ働きがあります。特に妊娠中は、つわりの原因であるアミノ酸の代謝不良を整える効果が期待できます。

妊娠時には、1日に1.4mg摂るとよいでしょう。一度に大量摂取すると神経障害などを起こすこともあるため、1日45mgの上限を超えないように注意してください。

・ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、皮膚や骨、血管を丈夫にしたり、免疫力をアップさせたりと、人体に欠かせない栄養素です。

ほかに、鉄分の吸収を助ける作用もあります。妊婦は鉄欠乏性貧血になりやすいため鉄分の摂取が大切ですが、その際はビタミンCも一緒に摂るようにすると効果的です。

1日に摂取したいビタミンCの量は妊娠時では110mgです。

妊婦は要注意!過剰摂取してはいけないビタミン

脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・K)は妊婦に大切な栄養素ではありますが、蓄積性があるので過剰な摂取は禁物です。

●ビタミンA

ビタミンAは体内でレチノールとして働き、皮膚や粘膜、目を丈夫にして、免疫力を向上させます。レバー(レチノール)や緑黄色野菜(β-カロテン。体内でレチノールに変わる)に多く、1日に摂取したい推奨量は妊娠初期~中期が700μgRE、妊娠後期だと760μgREです。

ビタミンA摂取の上限は2700μgRE。特に妊娠初期は、過剰摂取によって胎児に奇形が生じる可能性があるので注意が必要です。

アメリカの報告では、1日に4500μgRE以上摂取した妊婦は、1500μgRE未満の妊婦に比べ、水頭症や口蓋裂などの胎児奇形リスクが3.5倍になるとされています。

※μgRE はレチノール活性当量

●ビタミンD

ビタミンDは、骨や歯に欠かせない栄養素です。カルシウムやリンの吸収を助けて血中カルシウム濃度を高め、骨や歯へのカルシウムの沈着を高めます。

妊婦が1日に摂取したい推奨量は7.0μgで、上限は100μgです。過剰に摂取すると血中カルシウム濃度が上昇し、食欲不振や嘔吐、下痢などの症状があらわれる高カルシウム血症、腎機能障害を起こす可能性があります。胎児の歯牙形成に異常をきたすこともあるので注意しましょう。

●ビタミンK

ビタミンKは血液凝固作用をもち、不足すると出血が止まりにくくなることがあります。また、カルシウムを骨に沈着させる作用をもつため、骨粗しょう症の改善にも使用されています。

妊娠時に摂りたい目安量は1日150μgです。

ビタミンKの場合は特に上限は設定されていませんが、妊娠末期に大量摂取すると新生児に高ビリルビン血症(黄疸などが起こる)があらわれることがあると報告されています。

人体に欠かせない栄養素であるビタミン類。様々な種類と役割があることは理解していただけたかと思います。

通常の食事であれば過剰摂取をする可能性は低いのですが、サプリメントで補う場合には、必ず1日の摂取量を守るようにしましょう。

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