子宮外妊娠とは|症状と原因、時期はいつ頃?出血の見分け方は?

子宮外妊娠とは|症状と原因、時期はいつ頃?出血の見分け方は?

Bu facebook
Bu twitter

子宮外妊娠という言葉、ご存知でしょうか?初期症状が生理に似ている為、気づかずに放置してしまう場合があります。また妊娠検査薬では、陽性反応が出ますので妊娠したと思う方も少なくないでしょう。

ただ、正常な妊娠でない子宮外妊娠は、発見の時期が遅れると命に関わってしまうこともあります。子宮外妊娠をする確率は高いものではありません。しかし、特にこれから妊娠を希望されている方は、子宮外妊娠について知っておくといいでしょう。

今回は子宮外妊娠について、症状や原因、わかる時期、出血や痛み、生理・妊娠との違い、治療法などについて詳しく説明します。

子宮外妊娠とは?

正式には「異所性妊娠」と呼ばれる

曇り空の写真,子宮外妊娠,症状, 出典:www.photo-ac.com

本来であれば、卵巣と子宮をつなぐ卵管で受精が起こり、受精卵は卵管を移動していって子宮内膜に着床します。しかし、何らかの原因で子宮内膜以外の場所に受精卵が着床し、発育を始めてしまうことがあります。

これが子宮外妊娠で、正式には異所性妊娠と呼ばれます。妊娠のうち、約1~2%の確率で起こると言われています。

子宮外妊娠のほとんどが、卵管に受精卵が着床することで起こりますが、まれに腹膜(腸の表面など)や子宮頸管(子宮の出口あたり)、卵巣などに着床することもあります。

子宮外妊娠するとどうなるの?

子宮外妊娠であっても、通常の妊娠と同じように妊娠検査薬で陽性反応が出ます。つわりや胸の張りなど、妊娠初期症状を感じることもあります。ただ、残念ながら赤ちゃんは育つことができません。

また、卵管や卵巣といった子宮以外の場所は伸びることができませんので、受精卵が成長していくと破裂してしまいます。破裂した場所によってはかなり出血してしまいますので、ママの命も危険な状態になります。

子宮外妊娠の原因

子宮内膜以外の場所に着床

雨の日の写真,子宮外妊娠,症状, 出典:www.photo-ac.com

受精卵は卵管を移動して子宮内膜まで運ばれます。しかし、卵管や子宮に問題があったり運ばれていく際にトラブルが起こったりすると、子宮内膜以外の場所に着床してしまいます。

こうした問題は特別なことではありませんので、子宮外妊娠は誰にでも起こりえます。子宮外妊娠が起こる原因を詳しくみていきましょう。

・卵管の癒着や狭窄
性感染症や子宮内膜症などによって卵管が炎症を起こすと、卵管がくっついてしまったり(癒着)、せまくなってしまったり(狭窄)することがあります。これによって、受精卵が子宮内膜へとたどり着けずに卵管内で着床してしまいます。

・子宮環境の変化
IUD(子宮内避妊用具)などの避妊具を子宮に入れていたり、人工妊娠中絶を行っていたりすると、子宮環境が変化していることがあります。これによっても、受精卵が子宮内膜へとたどり着けずに着床してしまうことがあります。

・移動中のトラブル
子宮へと移動するときに、まれに受精卵が卵管の外に出てしまうことがあります。これにより、子宮内膜以外の場所に着床してしまいます。

子宮外妊娠になりやすいケースとは?

子宮外妊娠は誰にでも起こりえますが、発症を高めるリスクもあります。そのため、こうしたリスクをお持ちの方は特に注意が必要です。

・体外受精による妊娠
自然妊娠の場合における子宮外妊娠の発生率は、約1%です。しかし、体外受精の場合は受精卵を子宮に戻すときに着床する場所がずれてしまうことがありますので、約5%と発生率が高まることがわかっています。

・お腹の手術を受けたことがある方
病気や怪我などでお腹を手術していると、腹腔内での癒着が起きやすくなります。特に、お腹を開いて手術を行った場合は、癒着しやすいと言われています。これによって受精卵が卵管を移動できなくなることがあります。

・性感染症にかかったことがある方
クラミジアなどに感染すると、子宮や卵管、腹腔内が炎症を起こし、癒着を起こすことがあります。そうなると、受精卵の移動が妨げられてしまいます。

また、癒着が起こらなくても、炎症を起こすことで受精卵を運ぶ機能が低下することがあります。これによって卵管内で着床してしまうことがあります。

・子宮外妊娠を経験された方
過去に子宮外妊娠を経験された方は初めての人と比べて発症しやすく、子宮外妊娠の再発率は10~15%だと言われています。

子宮外妊娠の治療として卵管保存手術を受けられた場合は再発率が特に高くなりますので、注意が必要です。

子宮外妊娠の兆候・症状は?

腹痛や出血

強い腹痛を感じる女性,子宮外妊娠,症状,

子宮外妊娠には、初期症状がありません。ただ、受精卵が成長していくとほとんどの方が腹痛を感じます。また、出血がみられることもあります。

こうした症状は、妊娠6週目頃から出始めるため、時期的に生理と間違いやすいのです。また、子宮外妊娠であっても妊娠検査薬で陽性反応が出ます。そのため、子宮外妊娠の症状である出血や腹痛を通常の妊娠初期症状だと思い、放置してしまうケースも少なくありません。

ただ、そのまま週数が進むと、強い腹痛や重度の貧血を起こしたり、場合によっては卵管や卵巣が破裂し大量出血したりしてしまうため、命が危険な状態になりかねません。症状をよく観察し、異変や妊娠に気づいたらすぐに産婦人科を受診しましょう。

生理や妊娠との見分け方

子宮外妊娠と生理の違い

基礎体温計,子宮外妊娠,症状,

子宮外妊娠の症状は妊娠6週目頃から出始めますので、生理予定日~1週間後にかけて、出血や腹痛がみられることがあります。

子宮外妊娠と生理を見分けるポイントは、出血の色と出血量、そして高温期が維持されているかどうかです。

子宮外妊娠による出血は生理のときよりも色が薄く、薄いピンク色や薄い茶色であることが多いです。また、量も少ないです。こうした出血は1~2日で終わりますが、断続的に4~5日続くこともあります。

ただ、普段から生理のときの出血量が少ない方などは見分けるのが難しいこともあります。そうした場合は、高温期が続いているかどうかをチェックしましょう。生理であれば基礎体温が下がりますが、子宮外妊娠の場合は高温期が続きます。

以下のような出血がみられた時は注意が必要です。
・いつもの生理とは出血の色や量が違った
・生理予定日近くに出血が起きたが、基礎体温が下がらない

妊娠検査薬は生理予定日1週間後から使えますが、結果にかかわらず、すぐに産婦人科で診てもらいましょう。陽性(妊娠反応がある)の場合は、子宮外妊娠かもしれません。陰性(妊娠反応がない)であっても、何らかの異常が起きている可能性があります。

子宮外妊娠と通常の妊娠の違い

陽性反応がでた妊娠検査薬,子宮外妊娠,症状,

前述の通り、妊娠検査薬で陽性だった場合はすぐに産婦人科を受診する必要があります。というのも、妊娠検査薬でわかるのは妊娠したかどうかだけであり、子宮内に着床しているかどうかについてはわからないからです。

子宮外妊娠の場合も妊娠検査薬で陽性反応が出ますし、つわりや胸の張りを感じます。通常の妊娠であっても出血や腹痛がみられることがあるため、症状から子宮外妊娠かどうかを判断することは非常に難しいです。

子宮外妊娠と通常の妊娠を見分けるポイントは、エコー検査で子宮内に胎嚢が確認できるかどうか、です。通常の妊娠であれば、生理予定日の2週間後くらいには胎嚢が確認できるようになります。

子宮外妊娠の治療法

根治手術

虹の写真,子宮外妊娠,症状, 出典:www.photo-ac.com

子宮外妊娠である場合は、治療が必要です。子宮外妊娠の治療法には、大きくわけて根治手術と保存的治療があり、症状の進み具合によって治療法が決まります。

すでに卵管が破裂して大量に出血している場合などは、受精卵が着床していた部位を摘出する、根治手術を行います。卵管に着床していた場合は卵管を切除しますので、切除した側の卵管では妊娠できなくなります。

お腹を切る開腹手術となることも多いですが、状態によっては腹腔鏡手術となることもあります。腹腔鏡手術であれば手術後の傷も目立たず、回復も比較的早いです。

早期に発見できた場合は

薬を飲む女性,子宮外妊娠,症状,

一方、早期に発見できた場合は待機的治療や薬物治療、外科的治療といった保存的治療を行います。

・待機的治療
受精卵は着床しても成長しないことがあります。その場合は状態をチェックしながら経過を観察する方法がとられることがあります。手術やお薬の投与がありませんので、体への負担は最も少ないです。

・薬物治療
プロスタグランジンやメトトレキサートといったお薬を投与して治療する方法です。切開するとどうしても癒着しやすくなりますが、切らずにお薬で治しますので、次の妊娠への影響は比較的少ないです。

・外科的治療
薬物で抑えることができない場合は、外科的治療を行います。鉗子などを使って胎嚢を排出する卵管圧出術や、卵管を切開して胎嚢を除去する卵管線状切開術などがあります。

開腹手術になることもありますが、出血が少なければ腹腔鏡手術にすることもあります。切開しますので患部が癒着する可能性はありますが、卵巣や卵管を残すことができます。

まとめ

子宮外妊娠は、予防法がない誰にでも起こりうるトラブルです。早めに気づくことができれば体への負担が小さい方法で治療することができますし、次の妊娠への影響も少なくすることができます。

妊娠検査薬で陽性が出たら、とてもうれしい気持ちになりますが、子宮外妊娠となる可能性も頭に入れておいてください。

できるだけ早く産婦人科を受診し、胎嚢が確認できるまでは、体の小さな異変に気づけるよう注意して過ごしましょう。(文章作成:米奉行)

元のサイトを見る

関連する記事

この記事のキーワード

RANKING
YESTERDAY

WHAT'S CHIENOWA?

CHIENOWA'S ORIGINAL
STAFF PICK UP