そけいヘルニアって何?足の付け根が膨れる、腫れる?治療法は?

そけいヘルニアって何?足の付け根が膨れる、腫れる?治療法は?

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赤ちゃんの足の付け根が膨れている!?そけいヘルニアとは?

Sokei
お母さんのお腹の中にいる段階で閉じられるはずの腹膜の一部分が、閉鎖されないために起こる先天的なものと、高齢になり、腹壁の筋肉が弱くなって起こる後天的なものとがあります。先天的なものは一歳以下の乳児によくみられ、ももの付け根あたりが膨らみ、触ると柔らかくグニュグニュした感じがします。この膨らみは、その部分をそっと押すと引っ込みます。膨らみの部分が戻ったり、また現われたりするのが、鼠径ヘルニアの特徴でもあります。男女比はおよそ4対1で、男児に多くみられます。
出典:www.minamitohoku.or.jp
赤ちゃんが大泣きしたときや、おむつを替えている時、太ももの付け根が膨らんでいることに気づいたら、それは鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)かもしれません。写真のように、見た目には少し膨れたようになり、押すと「ぶしゅっ」と音がすることもあります。 鼠径ヘルニアは赤ちゃんの50人に1人が先天的に持っているとされる疾患で、お腹の中で腸と皮膚の境目の筋膜が閉まらないまま生まれてきたため、いきんだり泣いたタイミングで腸が飛び出してしまっている状態のことを言います。脱腸の1つとも言われます。 おへそが出べそになっている「臍ヘルニア」とも症状自体は同じものですが、臍ヘルニアは一般的に1歳までに自然治癒することが多いと言われている中、そけいヘルニアは自然治癒が期待しにくい点で治療法が異なってきます。
筆者が我が子の鼠径ヘルニアに気づいた経緯

Baby diapers
筆者の息子も生まれつきの鼠径ヘルニアでしたが、気が付いたタイミングは1か月健診後でした。それまでは膨らみに気付いたこともなく、健診時も泣かなかったため気が付かれなかったのかもしれません。 最初に気が付いたのはおむつ替えの時に太ももの付け根部分が盛り上がっていたこと。片方の睾丸だけが膨らんでいるようにも見えました。しかし、赤ちゃんの体はまだ未熟で「大泉門(頭の上の穴)」も開いていますよね。ですから「自然に治癒するかも」と思いしばらく様子を見ていました。 しかし、2か月近くなってもあまり変わらず、むしろ大きく出てくるようになったように感じ、小児科に相談したところ「そけいヘルニア」だと判明しました。生後6か月までなら小さな穴なら塞がることもあるが、臍ヘルニアに比べて治癒の可能性が低いということでした。
注意して見守るべき「かんとん」という症状
鼠径ヘルニアのなかでも何より注意が必要なのは嵌頓ヘルニアです。これは体内からはみだした小腸などがその出口部分で締め付けられ、元に戻らなくなってしまう状態です。そうなると強い痛みが起こり、血流が悪くなって、はみだした臓器に血液が充分に行き渡らないため、そこの組織や細胞が壊死を起こすことがあります。  鼠径部の膨らみが元に戻らないで硬くなっている、激しく泣く、おう吐する、顔色が悪くなってきたなどの症状が現われたら、嵌頓ヘルニアの可能性があります、すぐに診察を受けましょう。その際、医師が処置してもヘルニアが元に戻らないような場合は、緊急手術になります。
出典:www.minamitohoku.or.jp
そけいヘルニアで気を付けるべきことは「かんとん」という症状が現れることです。筋膜の穴が小さい場合、そこから腸が出た後に戻らなくなってしまい、その部分が壊死する症状が現れることがごくまれにあります。そうなると生死にかかわる事態になることも。 かんとんが出ているかどうか確かめるには ・火がついたように泣き、患部の色が変わっている ・しばらくあやしたり授乳をしても泣き止まない ・患部を指で押してみても引っ込まない、本人がさらに痛がる こうした場合には病院に相談することが必要です。しかし、筆者の場合もそうでしたが、赤ちゃんの「泣き」の原因を確かめることは難しく、泣き止まない度に「かんとんかもしれない!」と不安になることもしばしば。不安な場合には近くの小児科や、夜間休日は小児救急相談「#8000」に相談してみることもできますので、あまり追いつめられずに相談するようにしましょう。 大泣きをして不安になったら、まずは授乳してみたり抱っこ紐に入れるなどしてみること。それで泣き止めば「かんとん」はありませんので一安心です。 また、ふだんから大泣きさせないようにし、便秘についても、おなかに力がかかってしまうため、予防してあげるようにしましょう。
1歳を過ぎたら手術をすすめられることが多い

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筆者の息子の主治医の先生は、1歳までに自然治癒しない場合、外科手術による治療をすると判断しました。手術時期は先生により何歳からかという点で異なりますが、1歳までに塞がらない場合根本的に治すには手術しかありません。 成長して腹筋がつくことで、腸が出てこなくなることはありますが、その場合高齢になった時にまた穴が開いて脱腸するケースがあります。大人になってからの手術の方が規模が大きく本人の負担も大きい為、小さいうちの手術を勧める医師が多いようです。
筆者の息子の手術経過
筆者の息子のそけいヘルニア治療手術の経過をご紹介します。 今回は2泊3日の入院で手術を受けました。 まずは入院当日ですが、当日は特にすることはなく、プレイルームで遊んで過ごしました。夕食は普通に食べられますがその後は絶食です。飲み物は体重によって制限がかかりますが、息子は飲物を求めて泣くことはありませんでした。 翌日は手術日ですが、手術までは飲食できません。手術は全身麻酔で、筋膜の穴の部分を糸で結んで塞ぐという手術。約40~50分程度で終わりました。麻酔が覚めるときは少し泣きましたが、そのあとすぐ眠ってしまいました。キズは2~3センチ程度で抜糸も必要のない糸です。1年程度で綺麗に痕もなくなりました。痛みが強い子は座薬を処方してもらっていました。 ご飯は夕食からで、まずは流動食から。完食できればヨーグルトやゼリーを買い与えてもOKと言われ、息子もしっかり食べていました。夜は特に痛がることなく、通常通り就寝。そして翌日何事もなく退院できました。 息子の場合まだ1歳2か月だったこともあり、入院に対するストレスや手術への恐怖心も少なかったようで、入院生活もスムーズでした。少し大きくなってから手術を受けた子もいましたが、お腹が空くことも、恐怖心もあるため、ママもお子さんも大変そうでした。
医療費は乳児医療証と保険でOK
筆者は東京都在住のため、手術費用も含め入院費は食事代と、付添入院用のベッド代のみでした。ほとんど費用がかからず助かりました。また、加入していた学資保険の医療保障も使用できたため、保険金もおりました。 もし手術をする場合には前もって必要な書面などを保険会社に確認しておくことをおすすめします。
手術は「かわいそう」と思いがち・・・でも本人のためには早めの対処を

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年少児の鼠径ヘルニアは自然に治ることもあるといわれていますが,自然に治ることを過度に期待して手術時期を遅らすことは良くありません.原則として, 嵌頓傾向のないこどもさんの場合,施設により異なりますが生後4~6ヶ月以降に予定手術としますが,少しでも戻りにくい場合は早期に手術しても問題はあり ません.入院期間は1-5日程度で,日帰り手術の施設もあります.手術はヘルニアの原因になっている腹膜の出っ張りをなくし腹圧がかかってもお腹の臓器が 脱出しないようにします.
出典:www.jsps.gr.jp
0歳の子どもをお持ちのママが直面することが多い、鼠径ヘルニアの問題。手術しか治療法がないと言われると可哀想で思いつめてしまうママもいるとおもいます。筆者もそうでした。しかし、長い期間「かんとん」の恐怖に見舞われるよりは、2泊3日で手術をした方が子供のためにもママのためにも良いのかもしれません。 手術の痕も、術後1年半が経過した筆者の息子の場合は、注意してみてもわからないくらいになりました。 手術はまったくリスクがないものではありませんが、鼠径ヘルニアの手術は小児外科の手術の中で1番症例の多い手術でベテラン医師はたくさんいます。専門的技術のある「小児外科」がある病院への受診がおすすめです。 ぜひ「手術はかわいそう」と受診をためらわず、1度小児外科医に相談してみましょう。専門家に診察してもらうことでママの気持ちも楽になり、本人にとって良い治療のタイミングなども相談できます。
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