妊娠検査薬のあれこれ|陽性・陰性判定はいつからわかる?誤差はある?

妊娠検査薬のあれこれ|陽性・陰性判定はいつからわかる?誤差はある?

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妊娠の有無という、大事なことを調べる妊娠検査薬。どの種類を選べばいいのか、いつから使えるのか、陽性・陰性反応が出たらどうしたらいいのか、わからないことがあると困ってしまいますよね。

検査薬を使用する時期を誤ると判定の誤差ができることあるので、正しい使い方を知っておくことが大切です。今回は、妊娠検査薬について詳しく解説いたします。

妊娠検査薬とは?判定方法の仕組み

なぜ妊娠が分かるの?

妊娠検査薬の写真,妊娠検査薬,判定, 出典:www.photo-ac.com

ドラッグストアなどで購入し、自宅で検査できる妊娠検査薬。使い方も尿をかけるだけ、と手軽です。でも、なぜこんなに簡単に妊娠の可能性を調べることができるのでしょうか?

秘密は、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモン物質にあります。hCGは妊娠すると産生されるホルモンであるため、このhCGが女性の体内で作られていることがわかればその女性は妊娠している可能性がある、という考え方のもとに、妊娠検査は成り立っています。

hCGは血液中や尿中に含まれており、医療機関では血液検査や尿検査でその数値を測定することで妊娠の有無を判定していますが、同様の原理で、排尿時に含まれる一定値以上のhCGに反応して色が変わるようにつくられているのが市販の妊娠検査薬ということなります。

陽性、陰性ってなに?

妊娠検査薬の結果判定には、陽性あるいは陰性といった言葉が使われますが、ここで気をつけてほしいのは、検査薬の結果=妊娠の有無、ではないということです。

陽性=妊娠、陰性=妊娠していない、とイメージしがちになりますが、正確には以下のようなことを意味します。

・陽性:尿中に一定値以上のhCGが含まれている。
・陰性:尿中にhCGが含まれていないもしくは一定値以下である。

そのため、陽性という結果が出たのに妊娠していなかった、あるいは陰性という結果が出たにもかかわらず妊娠していた、ということは多々起こりえます。

こうしたケースについては後で詳しく説明いたします。

妊娠検査薬はいつから使える?使い方は?

検査薬がhCGに反応するのはいつから?

カレンダーの写真,妊娠検査薬,判定, 出典:www.photo-ac.com

妊娠すると産生されるhCGですが、妊娠したとたんに大量に作られるわけではなく、徐々に体内での数値は上昇していきます。

検査薬は一定以上の高値を示すhCGに反応するようにできているため、受精卵が着床=妊娠が成立していても、検査時期が早いと体内のhCG値が低く、検査薬が反応しないことがあります。

正しい結果を得るためには、使用する検査薬に指示された検査時期を守るようにしましょう。一般的な検査薬の場合、「生理予定日の1週間後以降」が目安となっていることが多いです。

月経不順などで生理周期や予定日がわからない場合は、性交日から3週間後以降を目安に検査してみるとよいでしょう。

検査薬には2種類ある! それぞれの特徴は?

基礎体温計の写真,妊娠検査薬,判定, 出典:www.photo-ac.com

実は市販されている妊娠検査薬には、上で述べた一般的な検査薬(通常検査薬)と、より低い数値のhCGでも反応するもの(早期検査薬)との2種類があります。早期検査薬では、通常検査薬よりも1週間早い段階から検査をすることが可能です。

生理周期が安定している場合は生理予定日頃から、周期や予定日がわからない場合は性交日から2週間後以降を目安に検査してみるとよいでしょう。

ただし、一般用医薬品である通常検査薬と違い、早期検査薬は医療用医薬品に分類されるため、薬剤師のいる薬局での対面販売となり、取り扱っている薬局は限られます。

また通常検査薬と比べると価格も高くなります。それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。

〈通常検査薬〉
・早期検査薬よりも種類が多く、一般的なドラッグストアなどで入手できる

・比較的価格が安い

・検査時期は生理予定日の1週間後以降

・体内のhCGがある程度増えてこないと反応が出ない

〈早期検査薬〉
・検査薬の種類が少ない(現状国内製品は1種類のみで、あとは海外製品)

・国内製品の場合、取り扱いが薬剤師のいる薬局に限られる(海外製品はインターネット販売が主流)

・通常検査薬に比べ価格が高い

・よりわずかなhCG値でも反応するため、生理予定日頃からの検査が可能

それぞれのメリットとデメリットを良く理解したうえで、ご自分のニーズに合った検査薬を選択されるのがよいでしょう。

検査薬の使い方と判定方法

イエス、ノーの写真,妊娠検査薬,判定, 出典:www.photo-ac.com

ほとんどの検査薬が、スティックタイプの検査薬に尿をつけたあと数十秒~数分待って判定する方法で、検査が終了したことを表す窓と、検査の結果を示す窓とがあります。

尿は検査薬に直接かけても良いですし、コップに尿をとって検査薬をつけても構いません。詳しい使い方や時間、検査結果の表示方法等は製品によって異なりますので、説明書をよく読んでから使うようにしましょう。

なお、検査は1日のうち、どのタイミングで行ってもかまわないとされていますが、より精度の高い結果が出るのは「早朝尿」と言われています。

早朝尿とは、朝起きて最初の排尿のことです。可能であれば、できるだけ朝起きたタイミングで検査するとよいかもしれません。

陰性と出たのに妊娠? 陽性と出たのに妊娠していない?

原因や理由は?

クエスチョンマークの写真,妊娠検査薬,判定, 出典:www.photo-ac.com

先ほども述べましたが、妊娠検査薬は妊娠の有無を判定するものではなく、あくまでもhCGの値によって陽性もしくは陰性という結果が出るものになります。

そのため、最初は陰性と出たのにのちのち妊娠していた、あるいは逆に陽性と出たのに妊娠していなかった、というケースもあります。このようなことが起こる原因や理由としては、以下のようなことが挙げられます。

妊娠していても結果が陰性と出る場合

妊娠していても、以下のような場合、結果が陰性と出ることがあります。

・検査する時期が早かった
実は妊娠(受精卵が着床)しているものの、時期的に体内のhCG値がまだ検査薬が陽性を示すほどの分泌量に到達していない場合、陰性の結果が出ることになります。検査薬に指示された以降の時期に検査をしていてもこのようなことが起きることも多々あります。

その理由としては、生理周期や生理予定日のずれ、あるいは排卵予定日のずれなどでhCGの数値がまだそれほど上昇していなかったり、hCG値の上昇自体に多少の個人差もあることなどが挙げられます。

・尿が薄かった
たくさん水分を摂ったあとなど、検査した尿の濃度が薄かった場合、尿中のhCG濃度も薄くなり、陰性の結果が出ることがあります。

朝起きて最初の「早朝尿」で検査することで、こういった尿の濃度の影響を受けにくくなり、正しい結果が得られやすくなります。

・hCGの値が検査薬の上限を超えていた
先ほどから述べているように、検査薬は一定以上のhCG値に反応するため、hCG値が低いと陰性となりますが、検査薬には上限値が設定されているため、逆に高すぎても陰性の結果が出てしまうことがあります。

hCGは妊娠7週目頃からぐっとその分泌量が上がります。検査薬は妊娠4~5週目頃に使用することを前提に作られているため、検査時期が遅くなり妊娠が正常に進行すればするほど、検査薬は逆に陰性を示すことになります。

また、双子などの多胎妊娠だった場合は、単胎の妊娠に比べてhCGの分泌が多いことがわかっています。そのため、正しい検査時期に検査しても、hCGが上限値を超えてしまい、陰性との結果が出ることがあります。

妊娠の可能性があるのに陰性だった場合は、1週間ほど間をあけて再検査してみるとよいでしょう。

それでも陰性で、月経も来ないようであれば、多胎妊娠のほかにも異常妊娠(子宮外妊娠など)や婦人科系の病気(胞状奇胎など)の可能性もありますので、一度産婦人科を受診するようにしてくださいね。

妊娠していなくても結果が陽性と出る場合

陽性と結果が出ても妊娠していない場合としては、以下のようなケースがあります。

・科学流産した(していた)
科学流産とは、受精卵が着床したもののその後成長できずに妊娠が継続されなかった場合を言います。正常な妊娠では妊娠5~6週で胎嚢と呼ばれる赤ちゃんの袋が確認されますが、科学流産はこの胎嚢があらわれる前の妊娠4週頃まで、つまり次の生理予定日頃までに起きるとされています。

流産自体は無症状の場合もあれば、多少の出血を伴う場合もありますが、この出血が月経と区別がつきづらいこともあり、流産に気づかないまま次の月経を迎える人も多くいます。

妊娠後のhCGの分泌には個人差がありますので、早い段階から検査薬が陽性になる人もいますが、その場合、検査薬でいったん陽性が出た後に、科学流産が起きてしまうことがあります。

また検査した時点ですでに科学流産をしていても、直後だった場合など、まだhCG値が下がりきっていないために陽性の反応が出てしまうことがあります。

・尿中に一定量以上のhCGが含まれていた
不妊治療においてhCG製剤を使用した場合、使用後1~2週間程度は陽性となることがあります。それ以外にも、hCG産生腫瘍(絨毛癌など)がある場合にも、体内でhCG値が上昇するため、陽性となることがあります。

また糖尿や蛋白尿、血尿などの尿中不純物の影響や、閉経後なども陽性反応が出やすくなるとされています。検査薬での妊娠判定はあくまでも補助的検査です。陽性が出た場合は、早めに産婦人科を受診し、正常な妊娠かどうかを確認してもらうことが必要です。

フライング検査ってなに?

よく耳にするフライング検査とは?

妊娠検査薬に指示された検査時期よりも前に検査をすることです。妊娠を望んでいると、待ち切れずに早めに検査をする方もいますが、排卵日や生理予定日の計算を間違えるなどで、意図せずにフライング検査となることもあります。

フライング検査は結果が変わりやすい?

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受精卵の着床=妊娠成立後のhCG値の増加には個人差があるため、実際には検査薬に指示されている時期より前であっても陽性反応が出る妊婦さんはたくさんいます。

妊娠を望む人にとっては、早く妊娠がわかればうれしいですし、妊娠に気づかずにお酒を飲んでしまった、薬を服用してしまった、というような心配をあとからしなくてすむ、というようなメリットもあります。

ただ、やはりフライングをすると検査の精度は下がるので、時期が早かったために妊娠しているのに陰性と出たり、科学流産の前後での陽性が出てしまう可能性は上がります。

特に科学流産に関しては、フライング検査をすることで気づかなくてもよかった科学流産に気づくこととなり、悲しい思いをすることにもなりかねません。フライング検査にともなうこれらのデメリットも理解しておきましょう。

妊娠検査薬で陽性が出たらどうする?

まずは早めに産婦人科へ行きましょう

お医者さんの写真,妊娠検査薬,判定, 出典:www.photo-ac.com

妊娠検査薬で陽性判定が出たら、まずはそれがきちんと子宮内に着床している正常な妊娠によるものであるかどうか、医師に診断してもらう必要がありますので、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

子宮内に胎嚢が確認でき、さらに胎児の心拍が確認されればひとまず正常な妊娠であると言えます。ちなみに胎嚢は妊娠5~6週、心拍は7週目頃から確認できると言われていますが、個人差もあるので多少前後します。

陽性反応が出たあと、特に体調に異変がなくても、遅くとも7週目頃までには初診をすませることをおすすめします。

また早めに受診することで、もし子宮外妊娠や胞状奇胎などだった場合でも、早期に治療を開始することができます。

これらの治療は早めに対処できたほうが身体への影響や負担が少なくて済むことが多いですので、そういった意味でも早めに受診すると安心かと思います。

まとめ

自宅で手軽に使用できる妊娠検査薬はとても便利ですが、正しい使い方をしないと正しい結果を得るのは難しい一面もあることがわかっていただけたかと思います。

使用の際には、説明書を良く読み、わからないことがあればドラッグストアの薬剤師さんなどに尋ねてみてもよいでしょう。

そして妊娠検査薬はあくまでも妊娠を判定する補助的な検査になりますので、最終的には必ず産婦人科を受診して医師の診断を受けるようにしてくださいね。
(文書作成:米奉行)

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