「マネジメント思考」は育児にも活かせる。週末プチMBA研究会に参加してみた

「マネジメント思考」は育児にも活かせる。週末プチMBA研究会に参加してみた

AERAワーキングマザー1000人委員会×週末プチMBA研究会

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文:山邉まり子(CHIENOWA)

イベント参加のきっかけは「今後のキャリアに活かせる育休を過ごしたい!」
10月17日(土)に開催された『AERAワーキングマザー1000人委員会×週末プチMBA研究会』に潜入して来ました! AERAワーキングマザー1000人委員会とは、「仕事も育児も、変えていく」をコンセプトに、週刊誌AERAが発足させた読者参加型組織。参加者は約50名、赤ちゃんを抱っこしたりおんぶしている人も沢山おり、また男性の参加者の姿も。時折聞こえる赤ちゃんの声に癒されながらも、講義・ディスカッション・交流会と密度の濃いあっという間の2時間半となりました。

私は現在3歳になる娘を育てながら、時短社員として働いています。現在第2子妊娠中で産休に入ったらやりたいことリストの中に、赤ちゃんを抱っこしながら学べる「育休プチMBA勉強会」(10分でチケットが売り切れるほど大人気の勉強会!)に参加するというのがありました。というのも、娘を出産した際は、産休中は実家に里帰りしてひたすらのーんびりとマタニティヨガをしたり赤ちゃんのケープを編んだりと、産まれてくる赤ちゃんに思いを馳せる幸せいっぱいな時間を過ごし、出産後も初めての子育てにあたふたしながらなんとか保育園に入れて復職をしたので、キャリアとは無縁の1年8ヶ月にも及ぶ産休・育休生活を過ごし……、そんな訳で、復職時には完全なる「浦島太郎」となっていました。
今思えば、子育てに没頭した育休生活もそれはそれで充実していて、なんの不満もなかったのですが、復職してからは短時間勤務という制約がある中でいかにパフォーマンスを出すかということを考えながら過ごしていたので、「第2子産休・育休の際にはスキルアップ・キャリアアップにつながるような時間を過ごしたい」と前々から考えていました。
今回は「週末プチMBA研究会」と「AERAワーキングマザー1000人委員会」のコラボイベント‼ ということもあり、ちょっとハードル高いかな? とドキドキしながらも非常に刺激的な体験が出来たのでレポートさせていただきます!

「マネジメント思考」は育児にも活かせる!

まずは「週末プチMBA研究会」「育休プチMBA勉強会」の代表を務める国保先生による「働く女子のサバイバルツール」になる経営学レクチャーからスタート!
そもそも経営学は「経営学者や営利企業だけが必要で、一般社員には関係ないでしょ」といった誤解をされがちですが、「マネジメント思考」を身につけることは「組織の目的を理解し、自分の役割がわかること」であり、働きやすさに大きく影響するといいます。
国保先生ご自身も20代の会社員時代は、ご本人いわく、イケてない社員だったとか(今のお姿からは想像できない!)。デキる先輩がビジネススクールに通っているという話を聞いたことをきっかけに、経営学を学んだことで考える力が鍛えられ、「問題を解決する力、周りの人と協力して成果を出す力が得られた。それは仕事だけでなく子育てにも使える。結果、両立ライフが楽しい」というプラス循環の効果を生み出したそうです。
マネジメント思考は「実践力」×「専門知識」で伸びるといいますが、「実践力」は今回のイベントのようなケース・ディスカッションを通しても学ぶことが出来ます。私も初めてケース・ディスカッションを体験し、グループメンバーの様々な意見を聞く中で、自分に欠けている視点に気付くことができました。1回目で欠けている視点に気付き、3回ほど反復を繰り返すことで「マネジメント思考」にも影響を及ぼすようになるそうです。国保先生は通勤時間に「内省タイム」を習慣化することで日々の業務をも学習の機会にしているというので、私も早速取り入れてみたいです。
もう一方の「専門知識」については本や講義形式の授業などを使って身につけていくことが有効で、まずは、国保先生がオススメされていた『駆け出しマネジャーの成長論-7つの挑戦課題を「科学」する』『マンガ-日本最大のビジネススクールで教えているMBAの超基本』(マンガなので読みやすそう!)を読むことから始めてみようと思います。
マネジメント思考を身に着けて、子育てにおけるイライラや課題についても新しい視点や、周りの力を使ってのアプローチなど活かしていけると感じました。

自分に欠けている視点に気付けるMBA式ケース・ディスカッション

続いては、「育休プチMBA勉強会」の副代表小早川先生によるケース・ディスカッション!
今回のイベントでは、あるコンビニチェーンの店長になったケースでグループディスカッションを行いました。コンビニの店長の立場で、色々なバックグラウンドのアルバイトをどうマネジメントするか、という設定でした。子どもの熱で頻繁に休む主婦アルバイトに対し、時給を下げるのかどうか。どうすれば、混雑するランチタイムを効率的に回すことができるのか。色々なケーススタディを経てわかったのは、私はどちらかというと女性が強いと言われる「配慮軸」に傾注していて、ケースに登場するアルバイトの気持ちに寄り添うことに重点を置いてしまっていましたが、男性参加者からは、本店に交渉するなどの「構造軸的視点」からの意見が聞かれ、「なるほどー」と感心させられました。身近に想像しうるケースで色んな角度からの意見が出るので楽しめながら取り組め、これなら続けられそうだし、続けていきたいと感じました。

女性が働き続けるべき理由
ケース・ディスカッションの後は国保先生による凝縮されたミニレクチャー。女性が働き続けるべき理由として、一度出産で退職してしまうと半数以上がパートとなり、大卒女子総合職の平均生涯賃金と出産退職後にパートとして復帰する場合では2億円(!)近い生涯賃金差になること、また保育園入園チャンスは0歳で、2〜3歳になってから保育園に入れるのは今の保育事情からは現実的に厳しいことがあげられました。出産後に退職する人は多いですが、このような情報を知っているかによって、働き続ける選択をする女性が多くなるのではないでしょうか。
また、長く働くうえで、将来的に管理職という選択肢もあるということを提示いただきました。「プレイヤーでは労働時間や誰と一緒に仕事をするのか等、メンバーの選択肢がもてない。また、同期や年下の人が上司になったら気になりますよね?」という疑問提示や、「管理職と非管理職では11〜25万円 / 月も平均給与の差がある」という賃金面での影響のこと、また「管理職になれば組織の意思決定側になれる」ということを提示いただきました。
目の前の仕事に追われ管理職なんてまったく意識出来ていませんでしたが、先生のお話を聞いて、長く働き続けることを考えれば、今は自分のスキルも、また子どもの年齢を考えてもまだまだですが、将来的には視野に入れていくべきだと感じました。その為にも、時短勤務を制度として取得できる期間いっぱい使い切るのではなく、フルタイム勤務に早めに戻していくことも考えていきたいです。

MBAと聞くとすごくハードルが高いものと感じていましたが、マネジメント思考は仕事にも育児にも活かせる思考だということを学びました。
私たち時短勤務者などの制約ある人材がスキルアップしていくことで、組織に必要とされる人材となり、負い目を感じず自信を持って働けるようになるのではないでしょうか。まずは自分自身がそんな人材に半歩でも近付けるように、これから始まる産休・育休生活を過ごしてみたいと思います。
イベント情報

管理職になる自信がないあなたへ AERAワーキングマザー1000人委員会×週末プチMBA研究会

【日時】2015年10月17日(土)14:30~17:00
【場所】朝日新聞メディアラボ渋谷分室(東京都渋谷区神宮前6-19-21)
【講師】
・ 国保祥子/育休プチMBA代表。経営学博士。静岡県立大学経営情報学部講師、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科非常勤講師。2014年に育児休業期間をマネジメント能力開発の機会にする「育休プチMBA勉強会」を立ち上げる。1歳児の母。
・ 小早川優子/女性管理職育成コンサルタント。交渉トレーナー。慶応義塾大学大学院経営管理研究科、経営学修士(MBA)。D-management代表。「育休プチMBA勉強会」副代表。3児の母。

http://publications.asahi.com/news/546.shtml
プロフィール

山邉まり子(やまべ まりこ)
クレディセゾン インキュベーション部システム課に所属。3歳になる娘を育てながら、時短社員として勤務。現在、第2子妊娠中。

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