子宮頸がんについて知ろう 。症状は?検診は?産婦人科医が解説!

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働き盛り、子育て盛りのママたちは、自分の身体を気遣っている暇もなかなかありません。

でも、がんのようにいのちを脅かす病気は、そんな子育てママたちにも無縁のものではないのです。

子宮頸がんは女性がかかるがんのなかでも第5位になっている病気です。

進行すると他のがんと同じように命にかかわるものですが、その一方で早い時期に発見、治療すれば、比較的治る確率の高いがんだとも言われています。

がんの中では唯一、ワクチンが開発されているものとしても知られています。

子宮頸がんの原因や症状、また、早期発見するための検査はどのようなものか、ご説明してまいります。

【1】子宮頸がんってどんなもの?

子宮頸がんの起こる場所はどこなの?

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子宮は、女性の体内にあり、赤ちゃんを育てる大切な場所です。子宮には大きく分けて体部と頸部があります。

子宮体部は妊娠した時に赤ちゃんが育つ場所になっています。丸みを帯びた形で、子宮の上の方、3分の2を占めます。

子宮頸部は体部の下にあり、細長くなっている部分です。妊娠した際、赤ちゃんが生まれる時まで外に出ないように、ギュッと締まった状態になっています。

子宮頸がんは、この子宮頸部に起こるがんになっています。子宮体部に起こる癌は子宮体がんと呼ばれ、区別されています。

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子宮頸がんの原因とは…?

たくさんあるがんの中で、子宮頸がんは多くの場合、原因が特定される珍しい病気です。

子宮頸がんの原因となるものは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスで、性交渉により感染することが知られています。

実は、非常にありふれたウイルスで、セックスの経験があれば一生に一度は感染するといわれています。

性交渉の経験のある男女は誰でも持っているウイルスなので、実は男性も保持しているウイルスです。男性器のがんを引き起こす要因のひとつとも言われています。

多くの場合、自然免疫によってウイルスは消えていくものなので、ウイルスを持っている人全員が発症するわけではないのですが、まれにウイルスの消失が遅く、長くとどまるとがんになる可能性が出てくると言われています。

子宮頸がん、自覚症状はあるの?

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子宮頸がんの厄介なところは、早期の場合、これといった症状がないことです。早期で発見される場合は、定期的な健康診断で判定を受け、検査をしてわかる、ということが多いようです。

がんが進行してくると、生理以外の不正出血や異常なおりもの、性行為の際の出血、下腹部の痛みなどが症状としてあらわれてきます。

【2】子宮頸がんの検査と予防

子宮頸がんの検査は定期的に

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子宮頸がんは、早期発見が治療の鍵。そのために欠かせないのは定期的な検査です。

子宮頸がんは、初期だとほとんど自覚症状がないので、検査で見つけるしか方法がありません。

また、これは子宮頸がん以外の病気を発見する際にも当てはまることなのですが、月経以外に出血などが見られたら、すぐに受診する癖をつけておきましょう。

女性にとって婦人科の受診は面倒なことも多いのですが、もしもに備えて、相談しやすいかかりつけ医を作り、なるべく受診しやすい環境を作っておくことも大事ですね。

子宮頸がんの検査は何をするの?

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子宮頸がんの検査は、問診、視診、細胞診で行われます。

問診で月経周期や直近の月経の様子、生理痛の有無や月経血の量などをチェックします。

次に専用の器具で子宮頸部を観察、その後、子宮の出口を綿棒でこすって組織を取ります。

その組織を顕微鏡で見て、がん細胞や子宮がんに移行する可能性のある細胞の異常がないかを調べます。

ごく少量の出血を見ることもありますが、ほとんどの場合痛みもなく、ほんの数十秒から1分程度で終わる簡単な検査になっています。

20歳を過ぎたら2年に1度、検査を受けることが推奨されていますので、定期健康診断などと共に必ず受けるようにしましょう。自治体によっては無料券を配布しているところもありますので、確認しておくことをおすすめします。

もし、この最初の検査で子宮頸がんが疑われた場合には、子宮頸部の組織を直接取って、がんがあるかどうかを調べる詳しい検査を行います。

最終的に子宮頸がんだと診断された場合は、他の場所への転移があるかなどを調べ、進行の度合いと妊娠の希望があるかどうか、などを考えて、治療の方法を検討していくことになります。

子宮頸がんの予防法はあるの?

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子宮頸がんには、予防接種が開発されています。予防接種があるがんはとても珍しく、有効な手段なのですが、一方で、予防接種にはどんなものにも副反応と呼ばれるリスクがあります。

予防接種との直接的な因果関係はまだわかりませんが、接種を受けたあと、広い範囲に痛みやしびれを感じる人も出ているので、効果とリスクをお医者さんと相談したうえで、接種を考えてみましょう。

なお、予防接種ですべての子宮頸がんを防げるわけではありませんから、予防接種をするしないにかかわらず定期的な検診がとても大切です。

【3】子宮頸がんの治療はどんなもの? 妊娠はできるの?

治療方法は?

子宮頸部に、将来がんになる可能性が高い細胞の変化(異形成)やがん細胞が見つかった場合は、手術、放射線療法、化学療法(抗がん剤)を場合に応じて行います。この中から二つ以上治療を組み合わせて行うこともあります。

初期の場合は、レーザー治療や円錐型に子宮頸部を部分的に切り取る手術を行う、比較的軽い治療もあります。

妊娠の希望がない場合や、がんがある程度進んでいる場合には子宮の摘出が行われることもあります。

また、浸潤といって、組織の中の方にがんが広がったり、他の臓器への転移が見つかった場合は、子宮周辺の組織やリンパ節などを手術で切除することが必要になってきます。

骨盤内への転移などが見つかった場合など、進行の度合いが高い場合には、必要に応じて、放射線療法や化学(抗がん剤)療法が行われることになります。

子宮頸がんと妊娠

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妊娠すると子宮がんの検査が必ず行われます。実は、そこで初めて子宮頸がんと診断される人もいるのです。

ヒトパピローマウイルスに感染してから子宮頸がんになるまでは、通常5年から10年かかるといわれており、場合にもよりますが、妊娠初期の検査で子宮頸がんがわかった人は、ごく初期であることも多いのです。

ごく初期の子宮頸がんはレーザーで手術をすることができるため、その進行状態に合わせて、妊娠中に手術が行われることもあれば、出産まで注意深く様子を見て、出産後に手術が行われる場合もあります。また、残念なことですが、妊娠の継続が難しい場合もあります。

治療の方法、子宮を残しておきたいかどうか、などについて十分に主治医と相談して、治療方針を立てることが必要です。

子宮頸がんと診断されると妊娠・出産が不可能ということではありませんが、子宮頸がんの治療は、不妊や流産、早産のリスクが高まるといわれていますので、将来の妊娠のためには、より早期で発見することが大切になります。

こまめな子宮頸がん検診が安心の秘訣

子宮頸がんは、初期で見つかれば十分に治療可能な比較的、経過の良いがんです。

自覚症状が少ないため、自分で見つけるのはとても難しいので、必ず定期的に検診を受けるようにしましょう。

婦人科の受診は気の重いイメージがあるかもしれませんが、子どもや大切な家族のことを思って、がんの早期発見に努めたいですね。

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