このお肉はどこからくるの?誰が作ったの?お肉が食卓に届くまでを知ろう

このお肉はどこからくるの?誰が作ったの?お肉が食卓に届くまでを知ろう

Bu facebook
Bu twitter
2613267870_4eba156808_z

野菜嫌いな子供でも、『保育園や幼稚園で、自分たちの手で作ったピーマンやトマトは食べられた!』というケースがあるように、食材のルーツを知ることは、子供の食への興味を高め、食べ物の大切さを学ぶ「食育」のひとつとなります。

そこで今回は、毎日のように食べているお肉がどういう流れで食卓に上っているのかについて、牛を例にしてご紹介してみたいと思います。

今回の記事は、読み進めると胸が痛むかもしれません。 しかし、パパやママも目をそらさずに現実を知って、普段何気なく食べている食材について考える機会を持ってもらえたらと思います。

牛肉はどんな牛のお肉なの?

牛肉は、言うまでもなく「牛の肉」です。

畜産農家で肉用牛として育てられた牛は、生後約30ヶ月という若さで私たち人間の食べ物にするために出荷されます。

ホルスタイン種などの乳用牛の場合、オスの牛は、生まれてすぐに去勢をされ、肉用牛として育てられます。メスもお乳の出が悪くなると肉用として出荷されます。

人間の食べ物にする目的で生まれ育てられた牛たちの肉を、私たちはいただいているのです。

生きた牛はどうやってお肉になるの?

生きている牛を「と畜場」(肉や皮を得るために牛などの家畜を殺す場所)で 獣医さんが一頭ずつチェックしていきます。

ここで問題がないとされた牛は、眉間に衝撃を与えられ、気絶させられます。 気絶した牛は、首の太い血管を切って血を抜かれます。

ここでしっかり血を抜かないと、お肉が傷みやすくなり、味も落ちるそうです。 糞や土などで汚れている足の部分など専用の器具で切断し、食中毒菌の巣窟である腸や肛門なども丁寧に処理されて、足首から吊るされます。

足の部分などの凹凸のあるところは、人間がナイフを使って皮を剥いでいきます。 その他の部分は機械で皮を剥がして、皮革業者さんが加工用に持っていき、バッグや野球ボールなどの原料となります。

内蔵を取り出された牛は、電動のこぎりで2つに切られた後きれいに洗浄されてから冷蔵庫に運ばれ、一晩かけて冷却されます。 こうして牛の貴重な命は、私達の栄養元となる牛肉へと変わるのです。

子供に分かりやすく伝えるためには、絵本がおすすめ

上記でお伝えしたように、生き物を食用のお肉にするという工程は、ちょっと残酷なものです。 大人用のリーフレットなどはリアルな表現が多く、子供には刺激が強過ぎるかもしれません。 言葉で説明しづらいという場合は、絵本の力を借りても良いでしょう。

おすすめの2冊をご紹介しましょう。

「絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」内田美智子(講談社)

お肉が食卓にあがるようになるまでには、生き物の命をもらうという作業が必要です。 この本は、その作業を仕事とする坂本さんのお話です。

人は生きるために、他の生き物の命をいただいている、そして生き物の命をいただく作業をしている人たちがいる……。大人でもなかなか向き合えない現実が、この本にはしっかりと表現されています。

子供にぜひ読ませてあげたい一冊ですが、パパやママも涙なくしては読めないような、心にずしっとくるお話です。

【あらすじ】 坂本さんは、食肉センターで牛を“とく”仕事をしています。息子のしのぶくんは、小学校の授業参観で、お父さんの仕事について「普通の肉屋です」と俯きながら答えます。

しかし、担任の先生に、「お父さんが仕事ばせんと、肉ば食べれんとぞ」と言われ、しのぶくんは考えを変えます。「お父さんの仕事はすごかとやね」と言うしのぶくんを見て、坂本さんはもう少しこの仕事を続けようと決心します。

そんなある日、坂本さんが勤める食肉センターに、女の子と一頭の牛がやってきて――。

「しんでくれた」 谷川俊太郎 (佼成出版社)

タイトルだけ見ると、「子供に読ませるのはちょっと……」と思ってしまいそうですが、実は、命をくれた生き物たちへの感謝の気持ちと、命を頂いたのだから生きよう!という意欲が湧いてくる素晴らしい本です。

この本を読めば、子供たちはお肉を大切に噛み締めてべるようになるのではないでしょうか。

【谷川俊太郎氏帯コメント】 いきものは いきものをたべなければ いきていけません。 にんげんは ほかのいきもののおかげで いきているのです。

「いのちは いのちをいけにえとして ひかりかがやく」 そのことを わすれたくありません。 谷川俊太郎

命を「いただいている」と実感を持つことが大切

生き物の命を奪って肉を得ている、という事実と向かい合いながら毎日の食卓についている人はほとんどいないのではないかと思います。

どうやってお肉ができるのか、ということを考えてしまうと「可哀想」「残酷」などと思ってしまうので、あえて事実から目を背けている人もいるかもしれません。

しかし、大切なことは『生き物が犠牲になって可哀想』と思うことではありません。 『生き物たちの尊い命をいただくのだから、無駄にしたり粗末に扱ったりしてはいけない』と忘れないことが大切なのです。

食事の前に、「いただきます」と言いますが、あれは、作ってくれた人への感謝を表すだけの言葉ではありません。 お肉やお魚、野菜や果物、すべての生き物や植物の命を「いただきます」という食材への感謝の気持ちを表す言葉なのですよ。

お店や食卓に並ぶ食材について子供たちに教え、命や食事に対して考える機会をぜひ作ってあげてくださいね。

参照/北九州市HP 「お肉が食卓に届くまで(食育のページ)」 Photo/Celeste Lindell

関連コラム

ガミガミ叱ってませんか?食事中に子供を叱ってはいけない理由
秋の味覚!美味しい果物の見分け方、果物狩りの楽しみ方
楽しく食べて元気に育つ!食事好きな子供にしよう
量は?栄養バランスは?子供のためになる食事にするには

元のサイトを見る

関連する記事

この記事のキーワード

RANKING
YESTERDAY

WHAT'S CHIENOWA?

CHIENOWA'S ORIGINAL
STAFF PICK UP