Vol.1 現代のママはテンパって当たり前

Vol.1 現代のママはテンパって当たり前

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毎日、子どもを叱ってばかり。「何で私、こんなに余裕ないんだろう…」。そう思っているのは、あなただけではありません! 「ママたちがテンパってしまうのは、当たり前のことなのですよ」と言うのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。お話を聞くだけで、「そうか、私だけではないんだ」と、心がスッと楽になるはずです!(取材・文:楢戸ひかる)

ゴールに向かって走る人々

© beeboys - Fotolia.com


■ベストを尽くしたいのが、「ママという生き物」

 


―私は3人の男児を育てているのですが、日々「私の子育て、これで大丈夫?」と、常にどこかで不安です
高濱:「ママという生き物」は、どうしても子育てに「正解」を求めてしまいます。うちの社員でも、仕事のときは大らかなアドバイスができていたのに、こと「わが子」となると、全然違いますよ。

―さまざまな知識があり、勉強をされている方でも、そうなんですね。
高濱:わが子となると、想いがあふれてしまうのでしょうね。想いがあふれてしまうということは、人間なら誰しも経験があると思います。たとえば、「恋をして、失恋しました。でも、諦めきれない」みたいな感じです。「ベストを尽くしてあげたい、最高のものを提供してあげたい」という気持ちが抑えられないのは、それが「想い」だからです。


■テンパって当たり前

 


―子どもに対しての感情は、恋愛感情と一緒ということでしょうか?
高濱:そうです、一緒ですよ。だから、なかなか止めようがないのです。「ママとは本来、そういう生き物なんだ」ということを、まず知って欲しいですね。
今までは、ママたちの横に「ゆりかご軍団」(実家の母や近所のおばちゃんなど、子育て経験のある人たち)がいて、「わかる、わかる」、「大丈夫、大丈夫よ」と言い続けてくれることで、やっとママたちはニュートラルな気持ちになれたものです。

―ゆりかご軍団がいない今は、テンパって、当たり前。それが、現代のスタンダード?
高濱:私がお伝えしたいのは、「イライラしてしまうのは、ママが至らないということでは全然ないよ」ということです。だから、僕は常々、「ママは、自分の母親や姉妹、夫など、周囲の人に話を聞いてもらって、ガス抜きをしなさい」と、言っています。
 
 

■ママは「自分に甘くていい」

 


―そういう相手がいない人は、どうすれば良いですか?
高濱:それは現代の課題ですよね。そういう人は、何でもいいんです。ヨガでも、お買い物でも、自分がそれをやっているときには、ありのままの自分でいられる、優しくなれる、大らかでいられる、そんなものを見つけてください。

エピソードで具体的にお話ししたほうがわかりやすいですね。たとえば、パート先で突然、周囲の人から、「Happy Birthday to you♪」と歌を歌ってもらって、ちょっとしたプレゼントをもらった日は、絶対に子どもに対して優しくできる、みたいなね。人から気にしてもらったり、心配してもらったり、愛してもらったり。そういうのを、ちょっとでも受けるとママも楽になる。

―自分も含め、日々、いっぱいいっぱいの気持ちでいるママは多いです。
高濱:本当にそうですよ。わが子の生活を回す段取りで、精一杯ですから。しかし、「自分に優しく!? それどころではない!」ということになってしまうと、どんどん悪循環に陥ってしまいます。

―この問題はかなり深刻ですね。
高濱:僕は「ママのニコニコカード」と呼んでいますけれど、スポーツでもいいし、おしゃべりでもいいし、買い物でもいい。アイドルなんて、そのためにいる存在だから(笑)。とにかく「ママがニコニコできること」を探してみてください。

そうは言っても、ママは「自分が楽しむ」ということに、どこか罪悪感もある…。
そして、そんな気持ちのママに追いうちをかけるものもある。

次回は、「夫は『ママの感性』を理解できない?」です。

●高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。
保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。

 


 
 
(楢戸ひかる)
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