『ウチ』?『私』?どう呼ばせたい?子供の“自分の呼び方”

『ウチ』?『私』?どう呼ばせたい?子供の“自分の呼び方”

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日本には『私』『わたくし』『あたし』『僕』『俺』『ウチ』『自分』『ワシ』『我輩』『小生』などたくさんの一人称がありますよね。 英語など主要な外国語では一人称が1つだけということがほとんどで、これだけ多くの一人称がある言語は珍しいと言われています。 あなたのお子さんは、自分のことを何と呼んでいますか?

まだ幼いうちは、子供は自分のことを『僕』『私』などと言わず、『○○ちゃん』『○○くん』『ウチ』などと言いますよね。 親としては、そのあどけなさがとても可愛いのですが、将来のためにも、いつかは『僕』『私』に変えていく必要があるのではないでしょうか。 今回は、子供の“自分の呼び方”について考えてみたいと思います。

子供は成長過程でどうやって一人称を変えていくの?一人称の変遷と使い分け

小さい頃、自分のことを『○○ちゃん』『○○くん』と呼んでいた覚えがあるパパ・ママも多いのではないでしょうか? しかし、小学生くらいになると『ちゃん』『くん』を付けずに自分の名前だけで呼ぶようになり、高学年くらいには『私』『僕』『俺』を使う子供が多くなります。

小さい頃は、周囲の自分への呼びかけをそのまま一人称として使っているのですが、大きくなるにつれて大人や年上の子の真似をするようになったり、自分で「自分のことを名前で呼ぶのは変かも……」と気付いたりして、大人と同じような一人称を使うようになるのです。

男の子の場合は、『僕』をダサいと感じたり、周りの子に合わせたりして『俺』と呼ぶ子も、特に小学校高学年や中学生くらいで増えますよね。

大学生になり就職活動が始まると男女問わず『私』を使う機会が多くなり、結婚して子供ができると『パパ』『ママ』『お父さん』『お母さん』、孫ができると『おじいちゃん』『おばあちゃん』『じいじ』『ばあば』などと、自分の立場を一人称として使うようになります。

また、状況によっても一人称は変わります。フォーマルな場では『私』『わたくし』、知人の前では『僕』『私』、親しい友人の前では『俺』『あたし』『○○(自分の下の名前)』といったように、複数の一人称を使い分ける人も多いことでしょう。

『ウチ』という一人称の起源は? 

女の子の中には、自分のことを『ウチ』と呼ぶ人も結構いますよね。 では、この『ウチ』という一人称はどこから来たものなのでしょうか。

元々は、主に西日本で使われている一人称の方言でしたが、関西弁の芸能人の影響や、女の子に人気のアニメ『おジャ魔女ドレミ』のキャラクターの影響などによって、いつのまにか全国の女の子たちの一人称として広がったようです。ギャル系の女子高生が使うことも多いのではないでしょうか。

『ウチ』と言う女の子には「他人と仲良くしたい。自分のことを分かってほしい」という心理が働いているとされています。人懐こく社交的な子が使うことの多い一人称と言えるかもしれませんね。

いつ頃から『私』『僕』に変えるべき?

親がいつまでに直してあげなくてはいけない、という決まりはありません。 しかしながら、小学生になる頃には、ほとんどの子供が周りの友達の影響を受けて、『僕』『私』などの一人称を使うようになるのではないでしょうか。 そのタイミングが来るまではあまり口を出さず見守ってあげるのも良いですが、いつまでも年齢や立場にそぐわない一人称を使っているようであれば、子供が将来恥をかかないためにも、早めに正してあげましょう。

親が子供に対してどういう一人称を使ってほしいという希望があるのであれば、親自身がまずその一人称を使って生活するようにしてみてはいかがでしょう。 子供は、まず一番身近にいる大人である親の真似をするものです。

また、子供が例えば『ウチ』『おいら』など、親としては使ってもらいたくない一人称を使い始めたら、『私』『僕』などに変えるよう導いてあげるのも親の役目ですよね。

その場合は、どうしてその言葉を使ってほしくないのか、しっかり説明してあげることも大切です。

一人称は社会に適応していくための大切な言語

一人称は、英語だと『I』のみ。とても単純です。 一方、日本語における一人称は、多くの種類があり、複雑です。

子供が将来、その数多くの一人称の中から、場の雰囲気や相手に応じてふさわしいものを選んで使えるようになるためには、小さなころから親がその手本を示してあげることも必要です。

親が場によって一人称を変えていることも、子供はちゃんと見ています。大きくなったときにその理由を理解し、自分自身でも一人称の使い分けをさほど困らずに実践できるはずですよ。

『○○ちゃんね』『○○くんね』などといった可愛らしい子供の一人称が聞けなくなるのは親として寂しくもありますが、それも成長の証。子供の将来のためにも、タイミングを見て『僕』『私』を教えてあげるようにしましょうね。

PHOTO/Doug Butchy

参照/ NHKオンライン 視点・論点『日本語の空気』 マイナビウーマン|一人称の呼び方から分かる、その人の性格「うちと呼ぶ人は社交的」

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