早産リスクが高まる可能性も、全身の病気と関係がある歯周病

早産リスクが高まる可能性も、全身の病気と関係がある歯周病

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約6割が妊娠をきっかけに歯科検診を受診

 歯の健康を脅かす、むし歯や歯周病。小さなお子さんのいるパパやママはどのような意識を持っているでしょうか。雪印ビーンスターク株式会社が調査を実施しました。1歳から5歳の子どもを持つ25歳から45歳の男女400人を対象に行われた今回の調査では、子どもにむし歯が「ある」と答えたのは13.8%。また、むし歯対策の歯磨きは、半数以上が「1歳未満」から始めていることがわかりました。

 次に、大人のむし歯と歯周病について尋ねました。「ママの妊娠をきっかけに歯科検診を受けましたか」という質問では、「妊娠前に受けた」が18.3%、「妊娠期間中に受けた」が27.5%、「出産後に受けた」が12.0%と、およそ6割の人が妊娠をきっかけに歯科検診を受けたと回答。さらに、検診を受けた269人のうち、半数以上がむし歯や歯周病のいずれかにかかっていました。

 検診結果を年代別にみると、年齢が若いほどむし歯や歯周病にかかっている割合が多く、「問題なかった」と答えた人の割合は、25歳から29歳が最も低くなりました。また25歳から29歳は、むし歯の割合が最も多い年代でした。男女別にみると、歯周病だった人の割合は男性で19.6%、女性で15.5%。むし歯だった人は男性で40.1%、女性で52.8%となり、歯周病は男性が多く、女性はむし歯が多い傾向にあることがわかりました。

歯周病と病気の関係、4割超が「知らない」

 また今回の調査では、歯周病と妊娠の関係について知っているか質問しています。「ママの歯周病が、お子様の早産につながる可能性があることを知っていますか」との質問では、66.3%が「知らない」と答えました。日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会による「産婦人科診療ガイドライン産科編2014」には、「歯周病合併妊婦では早産あるいは子宮内胎児発育不全による低出生体重児出産の危険が高いという報告がある」との記載があります。また妊娠によって歯周病が悪化する可能性も示唆されています。

 さらに歯周病と病気の関係性についても知っているかも尋ねています。歯周病は、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、骨粗しょう症などの疾患と関連しているといわれています。ところが42.8%の人は、歯周病に関わる病気はこの中にないと思うと回答。歯周病と病気との関係はあまり知られていないようです。

 歯周病の予防と悪化を防ぐためには、その原因の「細菌性プラーク」を減らすプラークコントロールが大切です。今回の調査の結果では、妊娠をきっかけに歯科検診を受けた女性のうち、15.5%が歯周病と診断され、厚生労働省の「平成23年歯科疾患実態調査」では、30歳以上の約8割が歯周病であると報告されています。複数の疾病と関連があり、早産のリスクも高める歯周病。より多くの人に歯周病とその予防法が浸透することが望まれます。(林 渉和子)

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