新米パパたちへ。読んで実践! あなたもきっと驚く「ファザーリング効果」

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ファザーリング・ジャパン『新しいパパの教科書』

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文:伊與隆博(CHIENOWA)
パパ1年生の私を救ったオールインワンの万能書
「子育ては適当やったし、覚えてない」、「勝手に大きなったわ」と、即答された。これは我が家に初めての子(男子)が生まれ、兵庫の実家の母に「自分をどう育てたのか」を聞いたときの話である。さすが、昭和の母親は豪胆だと感心すると共に、焦った出来事だ。というのは、妻の育休からの復職に合わせて、入れ替わりで1か月の育休を取ることを決めた私。1か月とはいえ、24時間体制の育児は未知の世界のため、母に相談した結果が前述の返事だ。母からの情報提供が絶望となり、途方に暮れた状況で、偶然に書店で見つけたのが本書『新しいパパの教科書』だ。

そこには子育てを楽しむための「マインド」「知識」「スキル」そして「ネットワーク形成」までが網羅されている。また、育児書的要素に加えて「父親を楽しむ=ファザーリング」という新たな概念について記されており、育休に入った私を助け、ときに精神面で支え鼓舞してくれた。
笑っている父親を増やせば、世の中が変わるかもしれない!
「子どもの世話を上手に出来るようになりたい」という一心で読み始めた本書だが、冒頭の「マインド」部分、<夫婦のパートナーシップのあり方や、なりたい父親にむけたマインドチェンジの重要性>という内容が、最も私に気づきを与えたかもしれない。

モーレツサラリーマンはもう古く、ワークライフバランスを高める時代と言われて久しいが、頭でわかっていても具体的に何から始めるべきかわからないものだ。本書では、「まずはママのコップを満たすことから始めよう!」と言い、「ところで、パパは満たし方をわかっている?」と自問自答を促してくる。そこで、自分は夫として父親としてどうありたいか、何ができるのか、どんな幸せのかたちを望んでいるのかと刺激され、これからの人生に対する考え方の基盤が構築される。

その後に、怒涛の育児・家事・タイムマネジメントに関する知識・スキル向上のシャワーである。しかも、かなり具体的な手法が記されており、基礎的なことはすべて学ぶことができる。マインドからの知識・スキルの流れが巧妙で、基盤の上に深い知識や高いスキルがあることで最大限の効果が担保されるということが腹落ちし、一気にファザーリングへの理解度が高まる。著者のNPO法人ファザーリング・ジャパンの目的である「笑っている父親を増やし、世の中を明るくする」ために、自分自身が一皮むけてやろう! という気にさせられたことは言うまでもない。
自分の中の変化 ~恐るべしファザーリング効果~
ファザーリングというマインドと、育児の知識やスキルを学び、妻の支援と指導のおかげで、悪戦苦闘しながらの育休1か月を何とか過ごした。すごく短い期間であったが、育児を通した自分の変化にふと気づくことが起きる。それは保育園へ子どもを送迎していたある日、園児の子どもたちはもとより、そのパパやママにも「笑顔で話しかけて談笑する自分」がいた。保守的精神が高く、人見知りで仲間の輪を拡げないことを幼いころから自認していた私にとって、これは大事件であった。たった1か月の期間でこの心境と行動の変化、少し怖いくらいのファザーリング効果である。
育児について力が入っていた肩が、ふっと軽くなるような感覚
本書を通して学んだ「パパに必要なマインドやスキル」は、転換すると日常と仕事の双方に役立つ、つまり人生にとって欠かせないものかもしれないと思った。また、読了後に「男性育児は、女性活躍や一億総活躍のために必要だ!」というような昨今の流れに乗った堅苦しいというか、力が入っていた自分のガチガチの肩がふっと軽くなったような気がする。

個人的な実体験からも「ファザーリングという価値観」は、豊かな人間を増やすための有効な手段であると感じる。人生が豊かで楽しいパパが増えれば、世の中を今より笑顔にすることが間違いなくできるであろう。そんな、幸福なパパを生み出すために、男性はもちろん、パパに育児をしてほしいと願うママにも読んでほしい一冊である。

『新しいパパの教科書』

1,080
著者:ファザーリング・ジャパン
出版社:学研プラス
プロフィール

伊與隆博(いよ たかひろ)
クレディセゾン労働組合。1歳の男の子のパパ。

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