【ワ―ママデビュー! 5】産後4カ月で職場復帰! 「支えてくれた恩返しに、後輩たちを応援したい」G…

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PROFILE:秋山有子(あきやま ゆうこ)●2011年10月グーグルに入社。ユーザー向けマーケティングチームに所属。主にアンドロイドなどのモバイル端末のマーケティングを担当する。2016年1月より、デバイスマーケティング統括部長。2009年に結婚し、2015年12月、長男を出産。2015年10月から2016年4月まで産休・育休を取得。

全世界にITサービスを展開しているGoogle。その東京オフィスであるグーグル株式会社で、デバイスマーケティング統括部長を務める秋山有子さんはつい先日、産休から復帰したばかり。グーグルには通常の育休制度が整っているが、しかし、秋山さんは産後4カ月で職場復帰したという。なぜ、早々に現場に戻ったのか? また、どのように育児と仕事を両立させているのだろうか。秋山さんに詳しく聞いてみた。

秋山さんは2011年に広告代理店からグーグルに転職。入社以来、アンドロイドなどのモバイル端末のマーケティングを担当しながらキャリアを重ねてきた。妊娠がわかったのは、現職であるデバイスマーケティング統括部長に昇進した直後のことだ。

「妊娠はずっと希望していたので、うれしかったですね。担当製品が変わった直後だったので今後のスケジュールについて上司に相談しました。産休・育休から復職したら今のポジションに戻りたいと伝えたところ、事業のタイミング的に翌年4月復帰がベスト、とのことでした。それならばと、翌月4月復職を目指すと伝えました」

産休取得は2015年10月から予定していたものの、8月末に医師に切迫早産の恐れを告げられ、入院。秋山さんはいまが大事な時期であることはわかっていたが、産休前の引継ぎなど仕事も気になった。

「9月に退院後、産休までのあいだは有休消化かつ引き継ぎは在宅のままやりとりはメールやビデオ会議で、体調のいいときに進めていたんです。ただ、上司から『仕事しなくていいから』と言われることがたびたびあって……。気遣いだと頭ではわかってはいても、必要とされていない気がして寂しく思いました。ところが、復帰後に知ったのですが、実は”仕事させないためにはどうすればいいか”を職場のみんなで話し合ってくれていたんです。おかげで、健康な子が産まれてきてくれたと感謝しています」

復職に向けて、社内メーリングリストを活用

2015年12月、秋山さんは無事出産。翌年4月の復職を果たすためには、子どもは0歳4カ月から保育園に預けることになる。出産前は、低月齢で保育園に預けることに特に抵抗は無かったが、出産後は気持ちがゆらいだ。

「出産するまでは、4月の復職が待ち遠しいと思っていたんです。でも、いざ子どもが産まれると、かわいくてかわいくて。4カ月で保育園に預けるのは寂しいとも感じ、職場復帰を遅らせることも考えました」

迷いながらも、秋山さんは予定通り、2016年4月に復職することを決める。背中を押したのは”保活”だ。秋山さんの住む港区は保活激戦区であり、保育園に預けることを希望するなら「0歳児4月入園」がベストタイミングだったのだ。

「グーグルの社内では、子育てに興味がある社員が参加できるメーリングリストがあります。育児に関する質問をできる場になっているので、そこで同じ地域の先輩ママたちに質問し、保活情報を教えてもらいました。希望園はマックスの20園まで記入し、結果入れたのは第8希望でした。0歳4月入園でなければ、入園できるかどうかわからなかったと思います」

保活が落ち着くと、産休中はヨガや産院での産後エクササイズに取り組んだ。

「ヨガは出産前も、体調がいいときを見計らいつつ通っていました。出産は体力を使うので、産前の体力づくりにと友達にすすめられたのがきっかけです。クリエイティブなことにチャレンジしたいと思っていましたが、出産後はなか余裕がなくて……。復職までの期間が4カ月と短いので、ヨガや産後エクササイズで体調を整えることに集中しました。その他には、ペン習字を。IT企業勤務で手書きで字を書くこと自体が恐怖。保育園とのやりとりで使う連絡帳は手書き記入なので、この機会に字がきれいにかけるようになりたいとはじめました」

4月、入園・復職のスタート

2016年4月に子どもは認可保育園に入園。保育園への送りは秋山さんの夫が担当だ。夫婦どちらが送り迎えするかは、保育園が決まったとき、お互いの仕事内容を照らし合わせながら夫婦で話し合っていた。その結果、夫は緊急も含めてお迎えが難しいことから、送り担当となった。夫は毎朝8時15分に家を出て、保育園に預けてから都内の外資系企業に出社している。
0歳4カ月で入園した子どもは、園にすっかり慣れている様子だという。

「メーリングリストなどで『子どもが小さい頃から預けたほうが、子どもにとって負担が少ない』と聞いていたものの、低月齢での入園は、正直不安に思うこともありました。実際入園してみると、保育園に預けるとき泣くこともなく、馴染んでくれているようでほっとしました。保育園のお迎えは私が担当なので、保育士さんたちに寝返りの練習をさせていると伝えたら、園でも練習してくれるように。職場復帰2日目にお迎えに行ったら『今日寝返りしましたよ』と言われてうれしかったですね。預けるのが寂しいと思うときもありますが、育児のプロが何人もサポートしてくれる環境で成長できるので、このタイミングでよかったと思います」

子どもの慣らし保育が終わった4月半ばに、秋山さんは復職を果たした。休職前と同じポジションが用意され、みんなからうれしいサプライズもあった。

「チームのみんながメッセージを書いたプレートを持って、迎えてくれたんです。”おかえりなさい”や”おめでとう”の他にも、グーグルの在宅勤務制度である “ワーク・フロム・ホームをどんどん使ってください”という言葉もありました。ホールのケーキも用意してくれて、そこには5時を指した時計のモチーフが。『午後5時には帰ってくださいね』というみんなからのメッセージでした。妊娠前の私は残業を厭わず、それこそ深夜まで働いていたタイプ。私の性格を見越して気遣ってくれたことに、感動しました」

社内での「搾乳」はリラックスできる専用スペースで

秋山さんは復帰後も母乳で子どもを育てている。勤務時間中に胸の張りによる痛みが生じたり、職場復帰後に乳腺炎になることがあると聞いていたので、搾乳と、そのための場所やタイミング選びは、悩みの種だった。

「私の場合、9時の出社から17時半の退社までの間、一度は搾乳しないと体が辛くなります。幸いグーグルには、授乳・搾乳専用に使える『授乳室』があり、そこで搾乳しています。カーテンで仕切られた個室ということもあり、搾乳中は仕事のことを忘れてリラックスした気持ちで過ごせていますね。まだ4カ月なので、授乳回数が多く、夜起きての授乳も一晩で2~3回あります。体力的にはきついですが、できるだけ母乳で育てていきたいと考えています」

誰もが働きやすい環境をめざして

「Women Will」に寄せられたアイディアに、「上司も部下もお互いの声を聴き合う」がある。秋山さん自身、今回の妊娠・出産を通じて、そのことの大切さにあらためて気づかされたという。

「自分自身の考えや置かれている状況をオープンにすることで、上司やチームのメンバーの助けを得てきました。上司も部下も、常に聴く姿勢でいてくれたおかげでもあると思うので、とても感謝しています。でも、育児中だからと遠慮してトーンダウンしたくない。今の状況を発信しながら仕事をすることで、乗り越えられることも多いと思います」

秋山さんは管理職として、部下の声を聴く立場でもある。

「グーグルには、公平にメンバーを評価するための管理職向けの研修があり、私も受けています。たとえば、早朝や就業時間後の打ち合わせを避けるなど、参加できないことで不利益を被る社員が出ないよう配慮することを教わりました。私も今現在その配慮を受けている一人で、例えば、16時以降のミーティングを入れないようにしてもらえているんですね。
妊娠出産を希望している人だけでなく、介護や疾病がある人、LGBTの方たちにとってももっと働きやすい環境を、作っていきたい。管理職として、そのための配慮と聴く姿勢を、持ち続けていきたいと思います」

まだ職場復帰して間もない秋山さん。仕事に復帰できた喜びと、日々の育児の充実感が、伝わってくる。休職前と変わらないポジションに復帰できたからこそ、仕事への変わらぬ熱意を持ち続けられる。悩んだ末の産後4カ月の復職は、新たなライフステージへの大きな一歩となっているようだ。

秋山さんの一日のスケジュール

6:30~7:30 起床、身支度、洗濯、保育園準備
7:30 子ども、夫が起床。授乳
8:15 出勤。夫が子どもの身支度、登園
9:00 出社。社内で朝食をとりながら、同僚と情報交換
9:30 業務開始
12:00 朝食
15:00 社内に設けられた授乳・搾乳用の部屋で、搾乳
17:30 退社
18:00 保育園お迎え&授乳
19:00 帰宅後、子どもの入浴
20:00 夫帰宅し、子どもとスキンシップ 
20:30 子ども就寝
20:30~23:00 食事・入浴・家事・メールチェック
23:30 就寝
(夜間、2~3回授乳で起床)

(齋藤純子+ガーラボ)

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