「文字が書けない」ことは、息子の人生にとって何の障害になるのだろうか

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不自然なまでに文字を間違える息子…病院の診察で判明したのは?

「文字が書けない」ことは、息子の人生にとって何かの障害になるのだろうかの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161002271

発達障害のある小学生の息子は、ディスグラフィアの診断を受けています。ディスグラフィアとは、知的な発達は遅れておらず、文字を読むこともできるのに、文字を「書く」ことに大きな困難がある障害を言います。

小学校1年生のときの息子の字は、枠からはみ出たりして乱雑だったのですが、学校の先生も私も「丁寧さに欠けているだけ」だと思っていました。ただ、100点ばかりのテストでも、名前だけ赤ペンで「ていねいにかきましょう」と直されていたことがありました。

しかし1年生の終わりごろになって、文字の汚さ以上に間違い方に特徴があることに気が付きました。
例えば「お」の点が無かったり、1つの単語の中にひらがなとカタカナが混ざったり、漢字の「へん」と「つくり」が逆だったり、鏡文字になっていたり…

ちょうど発達障害について専門機関にかかり始めた頃だったので、合わせて相談すると、「書く」ということが特に難しいディスグラフィア(書字障害)があるとわかったのです。

とにかく「書けるように」訓練する日々…息子と私の葛藤

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その後、字が書けるようになるための訓練が始まりました。

息子はなぜ字を書けないのか、そしてどうすれば書けるようになるのか。通級の時間も漢字を覚える練習をたくさんして、言語聴覚士さんによる訓練も受けました。

このとき特に役立ったのは「ハイブリッド・キッズ・アカデミー」の遠隔評価キットです。子どもの読み書きの遅れがどの程度であるのか?の評価を、在宅で受けることができ、どういった対処が望ましいか?までのアドバイスがもらえます。

http://www.eduas.co.jp/buriki/

ハイブリッド・キッズ・アカデミー

しかし、通級の時間全てを漢字を覚えることに費やして、その時間には覚えても、家に帰るともう書けない…

息子は決して怠けているわけではなく、何度も何度も練習しています。でも書けるようになったと思っても、それも束の間で、覚えた漢字がポロポロと頭の中から消えていく…

それがどれ程悔しく辛く、そして切なかったことでしょう?いつしか息子は「文字を書く」行為にものすごい拒否反応を示すようになっていました。

そんな息子の様子を見ていて、私は葛藤していました。

確かに今後、受験などで字を「書かなければいけない」ことはあるかもしれない。でも、ここまでさせなければいけないのだろうか。「文字が書ける」ことはそこまで大切なことなのだろうか、と。

「文字が書けない」ことは障害なのか?息子の成長を本当に阻んでいたものは

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息子はパソコンを使ってローマ字のタイピングもできますし、正しい漢字を選んで変換することもできます。
それに、自分で字を書くことは難しいですが、「作文」は出来ます。私が代筆すれば、原稿用紙2~3枚の良い文章を書くことができるのです。

そんな息子の様子を見ているうちに、息子に対する「文字を書けるようになってほしい」という思いは消えていました。

それよりも「書く」ことが前提の課題を前にしたとき、「書く」という最初のハードルにとらわれて、課題自体に取り組む意欲を失くしてしまう方が大問題だと思うようになりました。

何か自分のやりたいことを始める前に、「自己紹介」「説明」「作文」などが求められると、未だに息子は顔が暗くなります。
「これ、書かなきゃいけないの?」
「…やっぱりやめようかな…」

と恐る恐るつぶやきます。

「パソコンで打ち込めばいいんだよ。何なら喋ってくれたらママが打ち込んでもいいから。」
と私が言うと、息子はホッとして取り組む気になってくれています。

目の前の「できないこと」にとらわれて、子どもが意欲を失わないように

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まだまだ社会にはこういった障害は認識されておらず、学校側に理解してもらえないこともあるかもしれません。

私も学校の先生にはICT機器の導入などをお願いしたのですが、難色を示されてあきらめたという経緯があります。

「できないこと」ばかりにとらわれて、子どものやる気や意欲の芽を摘んでしまわないよう、「こういう子もいるんだ」という認識が浸透してほしい。

そして「合理的配慮」として快く代筆やICT機器などを使わせてあげてほしい!

心からそう思います。

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