NISAで積立しているけれど損失が拡大。どうすればいいの?

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NISA導入時から積み立てをはじめて、早2年半。今年に入って株式市況も悪く、すでに5%ほどの運用損が出ているの。
このままどんどん下がってしまったら……私はどうしたら良いの?

今回はNISAで損失を増やさないための対策について解説したいと思います。

■NISAの仕組みについて

そもそも、NISA(ニーサ)とはどのような仕組みなのでしょうか?
まれに、NISAを金融商品と勘違いしている方にお会いしますが、NISA自体は金融商品ではありません。NISAの正式名称は「少額投資非課税制度」で、その名の通り、投資が少額であれば非課税にしてくれるという制度のことです。「少額」の定義ですが、年間投資金額120万円分までとなっており、2023年まで毎年120万円分の非課税枠が発生します。尚、非課税期間は最大5年間となります。なお、NISA口座で対象となるのは上場株式や投資信託などですが、口座を開いた金融機関によっては、上場株式は対象外であるなど、取り扱っている商品が異なります。

では、NISA口座は開設していないけれど、すでに上場株式や投資信託を保有している場合はどうなるのでしょうか?

残念ながら、一般の証券口座からNISA口座には、金融商品を移管することができません。そのため、まずはNISA口座を開く必要があります。

■損益通算について(NISA口座以外との損益通算)

さて、NISAの口座を開いて、正式に取引を開始!楽しみにしていたけれど、まさかの損失が発生してしまった……。こんな場合に利用したくなるのが、「損益通算」という制度ではないでしょうか。
損益通算とは、複数の証券口座間で、損と利益を通算できる制度のことです。たとえば、ある口座で100万円の利益が出たとします。もう一つの口座では、100万円の損失が出たとすると、両者を通算して、損失も利益もなかったことにしてくれるということです。初めから損益通算を利用する前提であれば、運用商品の一部にハイリスク・ハイリターンのものを組み込んでも良いでしょう。なぜなら、損失が出た場合でも、他の口座で出た利益と通算することで、損失のリスクを低減することができるからです。
しかし、NISA口座では、損益通算を利用することができません。よって、NISA口座の場合、ハイリスク・ハイリターンのものではなく、安定的に増えていくような商品を選ぶ(=利益が非課税になるというメリットを活かす)ほうが良いかもしれません。

■繰り越し制度について

ところで、NISAの非課税期間は5年間とお伝えしましたが、5年を経過した場合、保有している投資商品の扱いはどうなるのでしょうか?
以下、3つの選択肢があります。

1.(非課税期間中に)売却する
一番単純なのが、非課税期間中に売却してしまうことです。売却益に関しても非課税となるので、いずれ売却する予定であれば、非課税期間中に売却してしまうのも一つの手段ですね。なお、売却することで損失が出る場合は、前述のとおり他口座と損益通算ができないため、おすすめできません。

2.新たな非課税投資枠に移管
新たなNISA口座に移して、非課税期間を延長することも可能です。この場合、新規でNISA口座に投資するのと同じ扱いになるため、非課税枠の限度額は120万円となります。また、非課税期間も新たに5年間となります。「引き続き保有したい」「今、売却すると損失が出る」という場合は、そのままNISA口座として継続しても良いですね。

3.一般の課税口座(特定口座や一般口座)に移管
NISA口座ではなく、一般の課税口座に移すことも可能です。課税口座に移した後に売却した場合、売却益がでれば課税されますが、損失が発生した場合は、損益通算が可能となります。ただし、課税口座に移管した場合は、取得単価に注意が必要です。NISA口座で購入した時の価格が取得単価とはならず、課税口座に移した日の時価が新たな取得単価となります。そのため、価格が下落したタイミングで、NISA口座から課税口座に移管した場合、本来の取得価格(NISA口座での取得価格)まで戻していなくても、売却益が出てしまう可能性があります。
たとえば、NISA口座にて100万円で購入した株式を、非課税期間満了後に課税口座に移管したとします。この際の時価が80万円だったとすると、課税口座上の取得単価は、100万円ではなく80万円となります。その後、90万円で売却したとします。本来であれば、100万円で購入して90万円で売却となるので、10万円の損失となるはずですが、そうはなりません。80万円で購入して90万円で売却となるため、10万円の売却益が出たという扱いになります。実際には損失が出たのに、税金まで払うなんて泣きっ面に蜂ですね……。

損益通算が使えない以上、損失が出てしまったらジタバタしてしても仕方ありません。積立投資にとっては、市況が悪い状態と言うのは、同じ商品を安く買えている状態です。
「安く買えてラッキー」くらいの気持ちで、じっくり積立を続けましょう!

非課税であるというメリットが大きいNISA口座ですが、注意点もたくさん。うまく使いこなして、しっかりお金を増やしていきましょうね!

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