【体験談】話しても振り向かない我が子、滲出性中耳炎の発見から治療まで

【体験談】話しても振り向かない我が子、滲出性中耳炎の発見から治療まで

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娘が幼稚園の年中さんだった頃の話です。
自我が出てきて、反抗的な態度をとることも多かった日々の中で、親の言うことを無視することが増えてきました。ある日、テレビを見ていた娘に話しかけたのですが、何度呼んでも振り向かないので、「ちゃんと返事をしなさい!」と怒りました。娘は憮然としていて「聞こえなかった」と言いましたが、テレビを普通に見ていたし…。

まさか本当に聞こえていなかったとは思いませんでした。
■鼻水で耳鼻科受診→滲出性中耳炎

それからしばらく経ったころに、鼻がつまって苦しそうだったので耳鼻科に連れていったところ、先生から言われました。

「おかあさん、この子、中耳炎だよ」
「え!」

驚いたのは、それまで「耳が痛い」とは一言も言わなかったし、実際娘もなんの痛みも感じていなかったようだったからです。「これは滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)といって、気づかない人も多いんだよね」と先生はおっしゃいました。

そうだったんだ。「本当に聞こえづらかったのに、怒ってしまってごめんね」と娘に謝りました。

滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥の中耳腔という場所に、粘膜からしみ出た滲出液(貯留液)という液体がたまる病気です。急性中耳炎と違い、強い痛みや発熱を伴わず、難聴が唯一の症状であることが多いそうです。
■滲出性中耳炎の治療
聞こえの検査をして治療法について説明を受け、鼓膜切開か、鼓膜チューブ留置術を勧められました。

鼓膜切開は、鼓膜に少しだけ穴を空けて、奥に溜まっている膿や滲出液を抜きとる治療。鼓膜チューブ留置術(挿入術)は、切開した鼓膜にチューブを入れ、常に空気が出入りできるようにして、自然に液体が抜けていくように様子を見るというもので、鼓膜切開と同様、鼓膜自体に麻酔をかけて行います。たくさんのお子さんが安全に行っているポピュラーな治療法なのですが、娘はその説明を聞いただけで怖くなってしまい、「耳にストロー入れるなんて嫌だ!」と断固拒否。実は当時夏の旅行を控えていて、飛行機に乗ったり海やプールで潜ったりすることを考えると、親としても治療すべき時期に悩みました。…が、とりあえず、数日後に治療の予約をして帰宅しました。
■セカンドオピニオン

その耳鼻科は自宅から至近距離で便利だったので受診したのですが、距離ではなく評判のいい耳鼻科にいってみよう、と調べてみました。そして二件目を受診。そこの先生に診ていただくと、やはり滲出性中耳炎には違いありませんでしたが、別の治療法を提案されました。

「チューブをいれる方法もあるけど、少量の抗生剤を少し長い間、1~2か月飲み続けるという方法もあるよ」。

旅行の話もして、それなら抗生剤を試してみて、ダメならばチューブにしようということになりました。

少量の抗生剤を飲み続け、その結果1か月程度で娘の滲出性中耳炎はよくなりました。その状態で飛行機にも乗りましたが、痛みが出たりすることもなかったので、最善の方法だったと思います。
■もし気づかず放っておいたら…
娘の友人は先日耳鼻科で「何年も前に、滲出性中耳炎になった跡があるね」と言われ、親子で驚いていました。気づかずに治ってしまうこともあるようです。しかし放置して、滲出液が貯まった状態が長期間続き炎症が進むと、真珠腫性中耳炎や癒着性中耳炎など手術が必要な中耳炎に進行する場合もあるそうです。

お子さんの聞こえが少し悪いかな?と思ったり、お子さんが痛がらなくてもなんとなく耳をさわっているという予兆がみられたりしたら、早めに耳鼻科を受診するとよいのではと思います。また鼓膜切開だけではなくいろいろな治療法がありますので、場合によってはセカンドオピニオンをおすすめします。

ちなみに中耳炎の原因のひとつに肺炎球菌があります。したがって肺炎球菌の予防接種が、中耳炎の予防にも有効となるそうですよ。
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