褒めると怒る自閉症の息子。理由は照れ隠しやあまのじゃくでなく…

褒めると怒る自閉症の息子。理由は照れ隠しやあまのじゃくでなく…

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付添い登校でようやく学校に慣れてきた頃。先生が長男を褒めると…

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001608

小学校入学直後から「学校いかれへん!」となった大混乱から、私との付添い登校により少しずつ学校に慣れてきた長男。

発達障害の診断を受けている長男は、ごく簡単なことでも自分の興味のあること以外は取り掛かるのにものすごくエネルギーを使います。

かつ、大の「学校嫌い」のため、学校での作業はたいてい嫌々モードからのスタート。ある時、当番の仕事であるバケツの水捨て、なんとかやり終えかけたときに先生から「よくできたね」と声を掛けられました。

その瞬間「もう、やらへん!」とバケツを投げ出してしまいました。

先生は、どうしてだろう?と困り顔。
このとき、「やはり褒められるのが苦手なんだ…」ということがハッキリわかりました。

褒められても嬉しくないの?長男の本音とは

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振り返ってみると小さい時から、どうも褒めた後の表情が嬉しそうではないな…という気はしていました。
長男は、ときどき夕ご飯のお皿洗いをしてしてくれるのですが、その時ふと言った言葉が頭をよぎりました。

「お母さんはあんまり褒めないから、ええねん。だって、お手伝いしてるっていうより、単に洗いたくなったから洗ってるだけ。面白そうだな!と思ったからやってるだけやもん」とつぶやいたのです。

この言葉を思い出し、ハッとしました。
「そもそも、嫌なのに何かをさせられるというのが、腕をもがれるほどつらい」という趣旨の文章を自閉症関連の本で以前目にし、もしかして長男の辛さはコレかも…と思ったからです。

療育を意識した「褒める」という行為には、「この行動は望ましいから、またしなさい」という意味が含まれています。
長男は何か嫌なタスクに臨むとき、なんとか嫌な気持ちを消し、「やってみたら面白いかも…」と意識をスイッチさせているようです。

つまり「他人の指示」を「自分の指示」にシフトして取りかかるのです。でも、先生に褒められてしまうとそれが台無しになってしまうので「もうやめる!」と怒ってしまうようなのです。

でも、つい嬉しくなっちゃうときはあるようで…

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でも、長男には褒められて嬉しいときもあるのです。

工作で狙った以上に面白い作品が作れたとき、野菜の収穫がたくさんあったとき、クイズ番組を見ていて正解できたときなどは、「ドヤ顔」でこっちを見てきます。

そんなとき、私は「腕をあげたな」「おお、いつの間に覚えたん」など、率直に感じたことをに口に出すようにしています。

「やった!」「嬉しい」という気持ちを誰かと共有したいという面も持っているんだと少しホッとします。

自分の動機を大切にする長男。将来に向けて親ができること

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小3になった今は、少し自分を客観的にみられるようになってきて、「褒められるのが苦手」もネタとして会話できるようになりました。

学校から帰ったとき、冗談めかして「いやー、今日は学校行けてえらかったね~」と言ってみると

長男「もう、やめてや!」

私「いやいや、褒めて伸ばすっていうのが子育て界の基本なんだよ」

長男「誰がそんなん考えたん?」

私「誰が考えたかわからないジョーシキになってるよ」

長男「自分には、あてはまらへん」

私「とはいえ、ほとんどの子どもに当てはまるから、先生はキミのことを褒めてくれるんだよ」

長男「いらんわ~」

私「ははは。嬉しく感じる人もいっぱいいるんだよ。キミに必要なのは、褒められても動揺しない心と身体だな」

心と身体を作るためには言葉かけだけでなく、長男自身が自分の心と身体を知ることも大切かな、と思います。

どんな時に動揺し、どんなときに嬉しくなるのか?動揺したときと嬉しいとき、身体はどうなるのか?自らのボディイメージがしっかりしていれば、他者からの評価の言葉を適切に受け取れるのではないかと、私は考えています。

「褒められるのは苦手です」という”取扱説明書”をしばらくは使いながら、その間にカラダとココロが少しずつ育っていけばいいな…と思っています。

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