古典絵本で感受性を育てる読み聞かせ!オルファースのドイツ絵本4選

古典絵本で感受性を育てる読み聞かせ!オルファースのドイツ絵本4選

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ジビュレ・フォン・オルファース。芸術とまで評されるほどに、美しい絵と文章を綴ったこの女性の名前をご存知でしょうか?

日本ではあまり知られていませんが、オルファースはドイツでは非常に高名な古典絵本作家です。

オルファースは1881年5月8日にドイツは東プロイセンのメットゲテンで生まれました。18歳のころに修道女となり、1916年、第一次世界大戦のさなかに若くして亡くなるまでに、たった8冊ですが、すばらしい絵本を発表しました。

それから100年の時を経て、ドイツでは現在でも、子どもに読ませたい絵本のリストにかならずオルファースの絵本が入っているといいます。

この記事では、時代を重ねても変わらないその魅力をぜひご紹介したいと思います。

【1】風さん

大人が忘れた子どもの世界。擬人化された風が想像力をかきたてます

「風さん」表紙,読み聞かせ,絵本,古典 出典:amzn.to

少年の姿をとった「風」と、小さな男の子が日がな一日遊び回る様子を描いた作品です。

豊かな秋の日を舞台に、男の子は風さんに手をとられて楽しい冒険にでかけます。
野はらをかけ、りんごの樹をゆすって熟した実を落とし、ローズヒップの坊やたちと遊んで、雲に乗ってぐんぐん空をのぼっていきます。

おしまいには、家の門まで送ってもらって、また明日遊ぼうねと風さんとお約束。
子ども時代のみずみずしい躍動感と、美しい秋の実りの色彩がぎゅっとつまった1冊です。

未就園児の娘も大好きな絵本ですが、大人の鑑賞にも十分に耐える芸術性にあふれた作品でもあります。
これを読むと、外で風が吹いたときに、「風さんかな」とふと思ったりします。

今回、ご紹介した商品の詳細はこちら

商品詳細

参考価格:1,620円
著:ジビュレ・フォン オルファース
翻訳:秦 理絵子

口コミ

・かわいい。うつくしい。最高の絵本は、ここにある。
・私には見えないけれど、子どもが原っぱできゃっきゃっと遊んでいる。きっと、彼らには見えているのであろう、「風さん」が。

【2】ねっこぼっこ

美しい筆致で季節の移り変わりをえがくドイツのスタンダード絵本

「ねっこぼっこ」表紙,読み聞かせ,絵本,古典 出典:amzn.to

挿画の見事さと内容の完成度から、オルファース作品ではもっとも有名な1作ではないでしょうか。

「ねっこぼっこ」というタイトルは、「根っこの子ども」というほどの意味だそうです。
(~ぼっこは、赤ちゃんや子どもを指す東北の方言とのこと)
そのタイトルのとおり、大地のかあさんから生まれた根っこの子どもたち「ねっこぼっこ」の一年をとおした生活と遊びを、荘厳でありながら温かみをおびた絵で表現します。

「さあ おきなさい こどもたち もうすぐ春が やってくる」
大地のかあさんに起こされ、まだ眠そうにうーんと伸びをするねっこぼっこたち。

まずはめいめいのお洋服を自分たちで縫って、かあさんに見てもらいます。
それから、おんなじ根っこで眠っていた虫たちに華やかな色をぬってやったり、ブラシできれいにしてやったり。

そしてねっこぼっこたちは、色とりどりの花を手に、大地へ出て、楽しく遊びくらします。
やがて秋が、そして冬がきてふたたび大地のかあさんの元で眠りにつくまで…。

筆者がオルファースと出会ったのは、この「ねっこぼっこ」が最初でした。
地下での身支度のようすや、春になってからの地上のようすが本当に新鮮に描かれていて、感動したものです。

一人一人のねっこぼっこの表情が、本当に細かくいきいきと描き込まれているんです。
ぜひ本棚の一冊にそろえてみてくださいね。

商品詳細

参考価格:1,620円
著:ジビュレ・フォン オルファース
翻訳:秦 理絵子

口コミ

・自然の営みを、これほど美しく謳った絵本はない
・とても美しい内容で、家族ともに大切にしたい本です

【3】うさぎのくにへ

100年以上も色あせない愛らしさ。完成された「ゆきてかえりし」物語

「うさぎのくにへ」表紙,読み聞かせ,絵本,古典 出典:amzn.to

オルファースの絵本のなかでもとても人気がある楽しい1冊です。

ふたごの「むくむくちゃん」と「ぷくぷくちゃん」が、森で迷子になって、うさぎのかあさんの拾われっこになってしまいます。
子うさぎたちは、かあさんが連れてきた人間のふたごを見てびっくり仰天。
でも可愛らしい着ぐるみをつくってもらって、すっかりうさぎの家族になります。
さて、たいへんな冒険にでかけたふたごちゃんは、無事に家族のもとに帰れるのでしょうか?

子どもの物語は、基本的に「ゆきてかえりし」物語(冒険にでかけるが、やがて安心できる家にもどってくる)の形式を踏襲することが多いものです(だからこそ、子どもたちはせなけいこさんの「ねないこだれだ」に震えあがるのですが)。

この「うさぎのくにへ」でも、自分たちをどっしりと待っていてくれる家族の存在(愛情)があるからこそ、ふたごはうさぎたちと楽しく遊びまわれるし、読み手の子どもたちも最後には目の前に自分の親がいてくれることに心からほっとできるのでしょう。

そして、とにかくうさぎの描写が可愛い…! うさぎの着ぐるみの愛らしさはもだえるほど。
うさぎ好きのお子さんやママ、そしてふたごちゃんにはとくにおすすめの1冊です。

商品詳細

参考価格:764円
著:ジビュレ・フォン オルファース
翻訳:秦 理絵子

口コミ

・ドイツ国では古典となってるらしいですが、当たり前。あまりの美しさ、可愛らしさ、脱帽です。
・絵の淡い色調が素晴らしく、名作中の名作です。

【4】ゆきのおしろへ

雪の女王のお城で冷たいココアはいかが?まるで詩のような言葉の響きを楽しめます

「ゆきのおしろへ」表紙,読み聞かせ,絵本,古典 出典:amzn.to

最後にご紹介するのは、「うさぎのくにへ」と同じく「ゆきてかえりし」物語でありますが、今度は真冬の雪のお城を舞台にしています。

ひとりさみしく留守番をしていたマリーレンちゃん。窓の外では真っ白な雪がしんしんと降っています。

雪の子たちにさそわれて、マリーレンちゃんは雪のお城にでかけます。
白い砂糖でできたとんがりぼうしの門に、真っ白な壁の美しいお城で、雪の女王さまとお姫さまのパーティに招かれます。

雪のごちそうに、冷たいココアをいただいて、マリーレンちゃんが楽しいひとときを過ごすようすが描かれています。

アンデルセンの「雪の女王」とちがって、この作品の雪の女王は母性を感じさせる優しい存在です。

文章は声にだして読むと詩のように美しく、覚えやすいリズムを持っています。
ゆきのおしろの描写が何とも美しく、冬の読み聞かせにはぴったりですよ。

筆者は「雪のお城で冷たいココア」というイメージの豊かさにうっとりしてしまいました。

商品詳細

参考価格:1,620円
著:ジビュレ・フォン オルファース
翻訳:秦 理絵子

口コミ

・宗教画のような人物の描き方、さまざまな擬人化の技法には感服です。
・完璧に計算された絵柄、そして胸に沁みる言葉たち。まさに芸術。そして、古典。
・絵を見るだけで、感動できます。

まとめ

わたしたち大人が絵本を選ぶ基準って何でしょう?
可愛らしい絵。わかりやすく、飽きさせないストーリー。多彩なしかけ。教訓。どれも絵本の魅力ではありますが、それがすべてとはいえません。

オルファースの絵本の魅力は、アートと呼べるほど昇華された様式美と、文の行間ににじみでる女性らしい優しさ、そして不思議で愛らしい自然の擬人化にあるように思います。

その絵本のそれぞれに、ありのままの自然の姿が愛情をもって描かれています。
わーっと子どもが飛びつくわかりやすい絵本ではありませんが、筆者の2歳の娘は、外で木枯らしがぴゅうっと吹くと、絵本を思いだすのか「かぜしゃん」と喜んで手をだします。

子どものころは、みんな当たり前に「風さん」が見えていたことを、オルファースは知っていたのかもしれませんね。

忙しい毎日ですが、たまには子どもといっしょにオルファースの絵本をゆっくりめくって、四季の移り変わりを感じてみましょう。きっと、お子さんの感受性をさらに豊かにしてくれるはずです。

上記の本が手に入りにくい場合は、ぜひ図書館でチェックしてみてくださいね。

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