基礎体温の高温期はいつまで? 基礎体温が下がるときの妊娠の可能性

基礎体温の高温期はいつまで? 基礎体温が下がるときの妊娠の可能性

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人の身体はとても不思議ですよね。時間帯によって、深部の体温や分泌されるホルモンが違い、上手に活動と回復を繰り返しながら生活しています。更に女性の身体は、高温期と低温期のリズムを繰り返して、妊娠のタイミングを待っているのです。今回は、この基礎体温について、妊娠の可能性と共にお話ししていきたいと思います。

とっても神秘的! 女性の身体のリズム

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女性の身体には、新しい命を宿し、おなかの中で育て、産むということが出来る器官が備わっています。定期的に「月経」と呼ばれる期間がありますが、これはとても重要な妊娠するまでの準備です。この月経の周期は28日と言われていますが、この女性の身体のリズムととっても似ているのが「月」。月の周期も28日なのです。月経というのも、この月との関係からきています。

私が出産間もなくの頃に入院していた時、「満月が近いから」という言葉を何人もの助産師さんから聞きました。助産師さんの間では一般的だそうですが、満月や新月の時に出産が多いのだそうです。私達自身は影響を感じることなく生活していますが、月の存在は大きいのです。そして、月の満ち欠けのように、周期的に変化していくのは女性だけ。男性に周期は存在しません。何だかとっても神秘的ですよね!

周期とは?

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大きく2つに分けられる周期

女性の身体には、神秘的な「周期」があることをお話ししましたが、それぞれにとても大切な役割があります。

妊娠が成立せずに、子宮内膜が剥がれ落ちることで起こる”月経”の期間を「月経期」と呼び、卵胞が発育しながら子宮内膜が徐々に厚くなる期間を「卵胞期」と呼びます。この卵胞期の後に排卵が起こる「排卵期」、そして排卵期から次の月経が始まるまでの期間を「黄体期」と言います。

細かく分類すると周期は4つなのですが、基礎体温の視点から見ると、月経期と排卵期までのことを「低温期」、排卵を境に、次の月経が来るまでの黄体期を「高温期」と言い、2つに分けられるのです。

この基礎体温の「低温期」「高温期」を知ることで、身体の状態を知り、予測することが可能になることと、妊娠しやすいタイミングや妊娠の可能性まで知ることが出来るのです。

基礎体温の上手な計り方

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身体のメンテナンスを細かく管理しながら行っている方や、妊娠を希望される方がつけているものといえば、”基礎体温”ですよね。

これは、身体の周期を知り、その時期に合った管理や妊活をする大切な目安になるものなのですが、本当に些細なことで正確な測定が出来なくなってしまいます。

ここで、基礎体温を測るときに大切な条件を5つ挙げてみます。

1)基礎体温計を枕元に置いて就寝、起床時にそのままの状態で口中で計測

2)同じ時刻に計測(ズレてしまった日も欠かさず計る)

3)体調や気分など、起床して感じたことも記入する

4)最低でも3ヶ月は計測する

5)夜の飲酒は避ける

簡単に思えても、実はこれが本当に難しいんです。

”起床時にそのままの状態で”というのは、寝返りでさえ基礎体温の変動に影響してしまうので、してはいけないことなのです。

次に”同じ時刻”というのも、冒頭でお話しした、深部体温やホルモンの影響を受けてしまい、基礎体温の変化にも繋がることから推奨されています。

”体調や気分の記入”とは、次の”最低でも3ヶ月は継続”とリンクするのですが、基礎体温と共に記入することによって、計測の若干の誤差があっても、数ヶ月間続けた体調などの記録と照らし合わせることによって、見極めることが出来る場合がある為です。

最後に”飲酒”ですが、飲酒すれば体温も上昇しますし、脳は寝ていても、体内ではお酒を分解する為に様々な臓器が働き、消化酵素などが働き、様々な活動が行われてバランスが狂ってしまいます。

これでは、1~4項目が守られていても正確な基礎体温を計測することは出来ませんよね。

ただ、これらのことを守って毎日コツコツと計測することによって、周期が見えてくるのです。

それぞれの周期で起こること

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月経期

低温期の始まりとも言える月経は、皆さん体感的にも良くご存知ですよね。「赤ちゃんの誕生に備えて作られた、子宮内の赤ちゃん用のベッドが剥がれ落ちるもの、それが経血」と教わっていた私は、血液だけで作られていると思っていました。でも実は、細胞や毛細血管、分泌腺などの様々な組織で作られているのです。これが不要になり、”新たなベッド作りの為のクリーニング週間”が「月経期」です。

この期間、黄体ホルモンというホルモンの分泌が減少するので、体温の低下がみられます。月経の終わり頃になると、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの分泌が徐々に多くなってくるので、心・身体共に明るくなってきます。

卵胞期

月経が終わる頃に、徐々に分泌され始めるエストロゲン。このホルモンは、妊娠しやすい体を作ることに加え、女性らしい身体づくりをサポート、美容にとって大切な肌の水分量や皮脂の調節、乳房の発達などに影響があるものです。また、子宮内では赤ちゃん用のベッドの厚みが増していくのもこの時期です。そして、月経後あたりは肌の調子が良く、気分的にも華やかになります。

憂鬱な月経から解放されたから? なんて思ってしまう方も多いのではないでしょうか。これはまさしく、このエストロゲンというホルモンの影響なのです。

また、エストロゲンは卵子を育てるホルモンでもあり、血流を良くする働きもあります。私達生物は、夏場の暑いときに血管を広げ、血流を良くすることで体を冷やしているのです。この作用で基礎体温が低温になると言われています。

排卵期

ここで基礎体温に変化が訪れます。

卵胞内で成熟した卵子が排出されることを排卵と言いますが、卵子が排出されることによって受精し、妊娠しても大丈夫なように身体作りが始まるのです。

そこで活躍するのが、月経期の項目に出てきた黄体ホルモンで、高温期を生み出している正体です。

妊娠の為にとっても大切なこのホルモンが、排卵をきっかけに分泌されるようになります。

このタイミングで卵子が精子と出会い、受精卵が子宮内膜に着床した時に、「妊娠が成立した」ということになります。

黄体期

黄体期になっても、受精卵が着床しやすい様に子宮内膜の厚みは増していきます。しかし、着床しなかった場合は、黄体ホルモンの分泌は減少していきます。このホルモンは、体温を上昇させている正体なので、分泌の減少と共に基礎体温が下がるのです。また、もし着床して妊娠が成立した場合は、この黄体ホルモンの分泌量はそのまま、高温を維持します。

このホルモンは、血液を骨盤内に多く溜めこんだり、乳腺の発育を促すなど、妊娠を維持する為にとても大切な役割を担っています。

それぞれの周期で起こること、基礎体温の変化をお話ししましたが、上記のような低温期と高温期の変動ではなく、乱れたり周期が長い・短いなど、違ったグラフになる場合もあります。

そういった場合、どんな問題があるのでしょうか?

基礎体温の乱れの原因

周期がバラバラ

この場合考えられるのは、計測が正確に出来ていないこと。

前半でお話しした、5つの計り方が守られているでしょうか? 基礎体温の低温期と高温期の差はすごく大きいように感じてしまいますが、実際は0.3~0.5℃の変化を診るものなのです。

本当に少ない変動を計測することが前提ですので、毎日ほぼ変わらないリズムで夜~朝を過ごし、計測時も安静が必要なのです。就寝中にトイレに行ったり就寝時間が短いということも基礎体温に影響してしまうので、そのような日は記録を一緒に残すようにしましょう。

周期に全く変動がない

数ヶ月間計測を続けてみて、高温期らしい上昇がなく同じような基礎体温のまま月経が来てしまうという場合は、「無排卵月経」の可能性があります。

高温期がないということは排卵が行われていないことになります。この場合は治療が必要になってきます。そのままにしていると、卵巣などの機能が低下していき、やがては月経がなくなってしまう「無月経」になってしまいます。

周期が不規則

・全体の周期は28日前後

・低温期から高温期への移行日数が2日以内

・高温期が12~14日

という条件を満たしていると、排卵やホルモンの分泌なども正常と考えられます。

「高温期が短い」

「高温期への移行に何日もかかる」

「高温期を維持できずに基礎体温が上下する」

などの状態がある場合、

・黄体ホルモンの分泌が少ない

・身体を温める機能が弱く、子宮や卵巣などが冷えることで生殖機能が低下している

・ストレスなどで自律神経が乱れている

などが考えられます。

上記のような高温期の不調がある方は、身体の冷えに悩んでいる傾向にあるようです。冷え取りグッズを使ったり、運動をして代謝を上げるなど、ストレスの解消にも繋がる自分に合った方法で身体を温めるようにしてみましょう。

身体を温めることは、生殖機能に関係の深い自律神経を整えることにも効果的です。

妊娠後の基礎体温の低下

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妊娠の可能性は、高温期の期間で予測することが出来ます。

先程の「周期がバラバラ」の項目の条件で挙げましたが、高温期は12~14日が目安です。これよりも長く続き、2週間以上高温期が続くようであれば、妊娠している可能性が高いといえます。

妊娠が成立すると、高温期をずっと維持するように思いますが、実はそうではありません。胎盤が出来上がり安定期を迎えると、徐々に黄体ホルモンの分泌が減少し、基礎体温も下がり始めます。大体14週あたりが目安ですが、それよりも早い場合、”胎盤の形成が早かった”ということと、”流産”、また、妊娠初期の頃は、悪阻やストレスなどで睡眠があまりとれなかったりもするので、計測ミスということも考えられます。急に基礎体温が下がったからと慌てずに、2日程様子を見てみましょう。それまでは辛かった悪阻が治まったり、何かしら変化を感じた時は迷わずに相談や診察を受けるようにしてください。

まとめ

「基礎体温をつけるようになって、一般的な基礎体温のグラフと違う」ということもあると思います。しかし、全ての方が同じ周期というわけでは決してありません。

まずは3ヶ月! と思っても100日近くもあるので、何日かは忘れてしまったりということも当然あると思います。グラフは当然途切れてしまいますが、落ち込んだりせずに翌日からまた気負わず計測してみましょう。

明らかにグラフがおかしい時や、気になることがある場合は、病院を受診することが最善ですが、参考にしているものと違うということは良くあるものです。あまり神経質にならず、数ヶ月をかけてゆっくり習慣化していくことが一番です。

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