【書籍レビュー】「坐禅」で分かった!国際的勝ち組アリアナ・ハフィントンが語る「本当の成功」の意味とは

【書籍レビュー】「坐禅」で分かった!国際的勝ち組アリアナ・ハフィントンが語る「本当の成功」の意味とは

アリアナ・ハフィントン『サード・メトリック』

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文:栗田宏美(CHIENOWA)
ニュースサイト『ハフィントン・ポスト』の創設者であるアリアナ・ハフィントンは、ザ・キャリアウーマンの代表格である。イギリスの名門ケンブリッジ大学を優秀な成績で卒業、実業家としての名実はもちろん、政治家としても活動。あのシュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)と州知事合戦を繰り広げたのも記憶に新しい。

私の中での彼女のイメージは完全に、「第2のヒラリー・クリントン」であり、「海外版勝間和代」であり、冷静沈着で合理的で、深夜のワインバーで経営学を語っていそうな、スーパーキャリアウーマンだった。

しかし、この本に書いてあることはそのイメージを覆すことばかりだった。過労で倒れて顔に怪我をしてしまった経験から、「睡眠をしっかりとる」。世間的な成功と名声、財産を築いても、仕事だけに追われて心にぽっかりと穴があいた経験から、「マインドフルネスを大切にし、瞑想をする」。家族で過ごすときはデジタルデバイスに触れない前夫の習慣を真似て、「デジタルデバイスをオフにする時間を作る」。この本の金言のほとんどが彼女の実体験からきている。確かにテクノロジーはどんどん進歩し、リビングでも仕事が出来る時代になった。私も、移動時間はもちろん自宅に帰ってからも、スマートフォンやパソコンに向かって仕事をしてしまうこともある。睡眠時間を削って、ビジネス書を読んでしまうことも多い。著者のいうことも分かるが、「それは山の頂上に登った者(=成功者)だけに見える景色なんじゃないのか?」と思ってしまっていた。

視点が少し変わったのは、この本を読了後、目白庭園で行われた『坐禅の会』に参加したからだ。偶然、会社の戦略人事部主催のイベントがあり、テーマが「マインドフルネス」だったため、その会の間は何もしないという覚悟を決めて参加してみた。1度目の瞑想は苦痛だった。まだ終わっていないタスクがぐるぐると頭の中を駆け巡る。それを打ち消すため、必死で「何も考えてはいけない」と考える。そうしているうちに足がしびれ、無限の30分間に思えた。変化が訪れたのは、2度目の瞑想。ナチュラルに何も考えず、朝の目白庭園を駆け抜ける爽やかな初秋の風を感じて、なぜか見事に「空っぽ」の状態になった。あっという間の30分間が終わった瞬間、「あ、こういうことか」とはらおちしたというか、改めて著者の言葉を理解した。心なしか午後の仕事はとてもはかどった。

自分のイメージや価値観とかけ離れた書籍を読んでも、読むだけでは自分のものにならないこともある。時間に追われ、物事の進捗に追われているあなたがこの本を読もうと思われたのなら、「体験」もセットで味わうことをお勧めする。私の場合は、それが坐禅だった。

『サード・メトリック しなやかにつかみとる持続可能な成功』

2,052
著者:アリアナ・ハフィントン
出版社:CCCメディアハウス
プロフィール

栗田宏美(くりた ひろみ)
クレディセゾン営業企画部プロモーション戦略グループに所属。既婚、現在妊娠8ヶ月。

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