皮膚科医が教える! 汗をかきやすい時期に気をつけたい「肌トラブル」と対策法

皮膚科医が教える! 汗をかきやすい時期に気をつけたい「肌トラブル」と対策法

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汗をたくさんかくこの時期に懸念されるのが、あせもや湿疹などの、汗による肌トラブル。ヒジやヒザの裏など、汗がたまりやすい場所が荒れてしまって、肌を露出するのが恥ずかしい! という経験をした人もいるのでは? そこで今回は、働く女性を対象に、汗が原因の肌トラブルについて、アンケート調査を実施。また、「汗による肌トラブル」の原因や解消法をくわしく知るために、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生にお話を伺いました。

Q.夏の時期、「汗」が原因の「肌トラブル」を経験したことがありますか?

まず、汗による肌トラブルを経験したことがあるかを聞いたところ、ある人とない人が約半分ずつという結果に。どんな悩みをかかえているか、具体的に教えてもらいました。

<「汗」が原因の「肌トラブル」って?>

■体中にあせもや湿疹が……!

・「ヒジの裏側など、汗のたまりやすい場所に湿疹ができてしまった」(30歳/その他/その他)
・「胸の下などにあせもができた」(30歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

ヒジやヒザ、首、胸、背中など、体のいたるところにあせもや湿疹ができてしまうという声が多く聞こえました。かゆいだけでなく、肌が露出できないほど荒れてしまう人もいるようです。

■肌が乾燥しているように感じるのは気のせい?

・「汗をかくと、肌が乾燥する気がする」(27歳/建設・土木/事務系専門職)
・「汗を拭くと何となく肌がパサパサする」(33歳/不動産/専門職)

汗をたくさんかくと、肌がピリピリしたりカサカサしたりして、乾燥しているように感じるという人もいました。実際に乾燥しているのでしょうか?

■夏の間だけ金属アレルギーが発症!?

・「ネックレスをしているときに汗をかくと、かゆくなって赤くなる」(31歳/建設・土木/事務系専門職)
・「ネックレスをしている部分に、あせもができた」(30歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

普段は金属アレルギーは起こらないけれど、汗をかく時期だけ金属アレルギーのような症状が出るという声も聞こえました。オシャレをしたいけど、肌が荒れるのは嫌だし、難しいところです。

<皮膚科医に聞く、「汗」による肌トラブルを防ぐコツ>

汗はかいてしまうものなので仕方がない部分もある気がしますが、だからと言って何もせずに汗で肌が荒れていってしまうのは嫌ですよね。自分で手軽にできる対策方法はあるのでしょうか。汗による肌トラブルの種類や対策方法を、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。

■汗による肌トラブルの種類って?

吉田先生「汗が原因のトラブルとしては、あせも、湿疹、肌がカサカサする、金属で肌がかぶれるという症状があげられます。まずあせもは、発汗によって汗腺に汗がたまってしまい、肌に無数の小さな水ぶくれができてしまうというもので、かゆみはありません。原因としては、急に汗を大量にかくと、汗の排出が間に合わず、あせもになってしまうことが多いです。基本的には数日後に水ぶくれが破裂して、自然に治っていきます。

次に湿疹ですが、これは汗によって肌が炎症を起こしてしまっている状況です。ヒジやヒザの裏、首など、肌が薄く、また汗をかきやすく、たまりやすい、そんな場所によく起こります。中には、汗をかくと肌が乾燥すると感じている人もいるようですが、これは乾燥ではなく皮膚炎です。ヒリヒリと痛みを伴ったり、肌がカサつくという症状が出るので、乾燥しているように感じるのかと思います。

そして、意外と多いのが、夏の間だけアクセサリーなどの金属と汗が反応してかぶれの症状が出てしまうという方。これは、汗によってアクセサリーなどの金属が溶けてしまい、その刺激によって赤み、かゆみ、カサカサといった皮膚炎の症状が出るのです。溶けた金属が原因のときと、汗そのものでかぶれてしまうときの2パタ-ンが考えられます」

■汗による肌トラブルを防ぐ方法

吉田先生「すべての症状に言えることですが、まずは保湿をしっかりして、肌を強くしておくことが予防につながっていきます。“セラミド”と呼ばれる成分の入った基礎化粧品を使うなど、日ごろから保湿を心がけましょう。

そして、かいた汗は早めに落とすことも予防になります。もっともいいのはシャワーを浴びることですが、それができない状況ではこまめに汗を拭き取りましょう。ただし、乾いたタオルでは汗をキレイにふき取りきれない場合が多々あります。汗をふくときは、濡れたタオルなどを使用することがオススメです。汗ふきシートは、香料が付いているものもあるので、ニオイ対策にもなりますね。ですが、それにより肌がかぶれてしまう人もいるので、様子を見ながら使うようにしてください。安心なのはやはり水で濡らしたタオルやティッシュペーパーでふくことです。

炎症が起きてかゆみが出てしまった場合でも、かいてしまうと症状が悪化してしまうので、かくことは厳禁です。ステロイドが配合された薬を正しく塗布すれば、かゆみをおさえることができます。ステロイドは副作用が怖いイメージも強い成分ですが、適切に使用すれば大丈夫ですよ。

あせもは、通常数日で治癒します。かゆみも出ないので、できるだけ触れないようにしながら、過度に汗をかかない環境で過ごしましょう。

もちろん上記の症状はすべて、皮膚科で治療ができます。症状がひどい場合や、なかなか治らない場合には皮膚科医に相談してくださいね」

<さいごに>

肌を汗から守るには、まずは保湿をして肌のバリア力をアップさせるのが一番。また、汗をかいてしまうのは仕方がないことなので、かいてしまってからの対応が大切です。汗をこまめに拭きとったり、たくさん汗をかいた場合は服を着替えたり。清潔さを保つように心がけて、トラブル知らずのキレイな肌をキープしましょう!

監修:吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわる様々な悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

(取材・文:石部千晶/六識)

※画像はイメージです

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