子供をプロスポーツ選手にするには~卓球編~

子供をプロスポーツ選手にするには~卓球編~

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プロ選手 卓球

かつては“地味”というイメージを持つ人も多かったスポーツ、卓球。

しかし、今年3月には世界選手権では男女共に銀メダルを獲得するなど、卓球王国中国と並ぶ強豪国となっていますよね。中学生の「みうみま」ペアが世界大会のダブルスで優勝したことでも注目を集めました。

若手選手の活躍が目立ち、4年後の東京オリンピック開催が決定した今、「子供が卓球の日本を代表する選手になってくれたら……」と考える方も増えてきたかもしれませんね。

そこで今回は、今活躍している卓球界の若手選手たちがどのように育ってきたかをご紹介します。

日本卓球界の絶対的エース 福原愛選手

愛ちゃんの愛称で親しまれ、国民的な人気がある福原選手。数々の史上最年少記録を打ち立て、全日本選手権で史上初のグランドスラムを達成するなど、人気・実力共にトップレベルで、日本卓球界に欠かせない存在ですよね。

テレビ出演も多かったので、卓球経験者であった母の千代さんとともに卓球を猛特訓する幼き日の福原選手の姿をご覧になった方も多いことでしょう。

あんなに泣かせるまで無理やり卓球をやらせてかわいそう……と思った方もいるかもしれませんが、「卓球をやりたい」というのは他ならぬ福原選手の意志だったのです。

実は福原家で卓球の英才教育を最初に受けていたのは、福原選手のお兄さん。

福原選手の父親と兄が毎日卓球を特訓しているのを見て、幼い福原選手自ら「私も卓球がやりたい」と千代さんに半年間頼み続けたそうです。

そこで千代さんは「練習は厳しくやる。毎日続ける。やる気がなくなったらやめる」という条件を出し、福原選手はそれを受け入れました。

千代さんは、福原選手の技術面を卓球経験者として厳しく指導して支えるだけでなく、栄養面でもサポートし続けました。

緊張すると思うように食事がとれなくなる福原選手のために、栄養士の学校に通ったのだとか! 栄養バランスのとれたお弁当を作って試合会場に持参することもあるそうです。

日本の卓球の星!石川佳純選手

石川選手は、2016年5月現在世界ランキング4位で、日本女子のトップ。全日本選手権ジュニアシングルスで史上初の4連覇を成し遂げ、世界大会でも優勝するなど大活躍しています。

石川選手の母・久美さんは、福岡大学卓球部出身。その後実業団で活躍した元卓球選手です。

父親の公久さんも同じく福岡大学卓球部出身。石川選手はまさに卓球エリート一家に生まれたのです。

母・久美さんは石川選手が2歳のころから、国体を目指し再び卓球のラケットを握ります。

母が毎日真剣に努力する姿、ストイックに闘う姿を見て育った石川選手は小学1年生のときに、自らの意思で「卓球を教えてほしい」と言い出したそうです。

意外にも久美さんは、「遊び半分ならやめておきなさい」とすぐにはOKしませんでした。

それでも、石川選手は「必ず、やり続ける」と強い意志を貫き通しました。

石川選手は久美さんの練習を見ながら育ったせいか、飲み込みが早く、山口県でいきなり2位に。

どんどん卓球にのめり込み、次第にオリンピックに出たいという夢を持ちはじめます。

久美さんは「娘が夢を持った以上、その夢を後押ししてやるのが親の役目」という言葉通り、卓球に夢中になった石川選手のために、公久さんと共に自宅に卓球場を作るなどして、全面的に支えたのです。

石川選手も、当時を振り返り「自宅に卓球台を建ててくれなかったら今の私はなかった」と言っています。

卓球界の新星 平野美宇選手

平野美宇選手は、伊藤美誠選手とのダブルスペア、通称「みうみま」として親しまれています。現在は伊藤選手に続き世界ランキング11位。2014年の世界大会ではダブルスで優勝するなど、今後の活躍に期待が寄せられています。

平野選手も両親ともに筑波大学の卓球部出身という卓球一家に生まれ育ちました。

母親である真理子さんが卓球教室を開いていたため、「大好きなお母さんと一緒に卓球をやりたい」と平野選手がおねだりをしたことが、卓球を始めたきっかけです。

元教師だった真理子さんは子供の心理をよく分かっており、平野選手に強制的に卓球をやらせるのではなく、平野選手が自ら卓球を「やりたい!」と思うようになるように導いたといいます。

平野選手の正確なショットは、幼いころ、真理子さんが積み木を使って楽しみながら「的当て遊び」をさせた中で培われたそうです。

真理子さんは、子供が本当に困ったとき以外は、手を差し伸べず見守るようにしていました。

一流の選手に育てるために、平野選手が幼いころから荷物の準備も一人でさせ、練習のため山梨から大阪へ移動するときも一人で行かせたそうです。

卓球に関することだけではなく、洗濯などの家事や挨拶なども厳しくしつけたとか。

真理子さんの厳しくも愛情があるしつけのおかげか、平野選手は中学一年で入校した日本オリンピック委員会のエリートアカデミーでも、生活態度が満点評価だったそうですよ!

日本の女子卓球界で大活躍する3人の選手をご紹介しました。3人とも両親が卓球経験者で卓球一家に生まれていますが、当然ながら、それだけで国際的な選手になれるわけではありません。

もう1つの重要な共通点は、3人とも親が無理やり卓球をやらせようとしたのではなく、本人の意思で卓球を始めた、というもの。

強制されてではなく、自分の意志で『絶対やる』と決めたことであれば、多少の苦難があってもそれを乗り越えていけるのです。

その意志や精神力こそ、一流スポーツ選手に必要なことなのではないでしょうか。

また、見逃せないのは親からの徹底的なサポートがあった点です。

3選手のご両親は、子供の夢の実現のために、厳しくも愛情深いサポートをしています。

『好きこそものの上手なれ』と言いますが、スポーツに限らず子供を何かの道で一流にしたいと考えるのであれば、親がレールを敷くのではなく、子供が自ら「この道を進みたい」と思えるものを見つられるようにしたいものですね。さまざまな経験をさせてあげることや、子供の夢を信じて心から応援してあげることで、子供の可能性を伸ばしてあげましょう!

参照/ サンスポ【出動!特命記者】平野美宇を育てた極意!天才卓球少女はこうして生まれた 朝日新聞|天才の育て方 「卓球選手福原愛のお母さん千代さん:1いつも泣いていたわけじゃない」 サンスポ「自宅練習場が飛躍の礎 石川佳純、リオの金メダルで母の思いに応えられるか」 Number(ナンバー)870号 二十歳のころ。 朝日新聞「天才の育て方 卓球選手 石川佳純のお母さん 久美さん」 毎日新聞「リオ五輪 第1部「みうみま」と母の物語/2 幼少時の練習に工夫」

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