子どものためは親のエゴ?僕たちが「世界一周の子育ての旅」に出た理由

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子連れで世界一周!?

もともと30歳までに世界一周をしたかったという森本創(もりもと そう)さん。学生時代の後輩だった妻・おりえさんとは学生時代から国外問わず、よく2人で旅行をしていたそうです。初デートは、なんとインド!

そんな森本家の子育ての方針は「多様な価値観や文化に触れ、多くの選択肢を持つ人間に」。

その子育て方針と、家族で一緒に過ごす時間をつくりたいという思いから、当時6歳の長男トキゾーくんと、4歳タラくんを連れ、家族4人で1年半かけて7大陸から1ヶ国ずつ、計7ヶ国に滞在をする形で旅に出ました。

旅のルールは1つだけ、「家族仲良く、安全に」。

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出典 : Upload By [Conobie編集部]

滞在したのは、モンゴル、カナダ、ペルー、スペイン、カメルーン、トルコ、ベラルーシの7ヶ国。

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各国で約3ヶ月づつ現地の家を借りて生活をし、息子さんたちは現地の幼稚園に通いました。

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日本に帰国し、飛騨古川に移住をした森本さんに、Conobie編集部がお話を聞きました。

世界一周の旅は、各大陸の「子育てを学ぶ旅」だった

-旅の目的はなんだったのでしょう?

“森本家世界一周子育ての旅”は、子育てを学ぶ旅だったんです。
まぁ子育てしながらの旅ではあるんだけど、それぞれの大陸の人たちの子育てを知って、”いいとこどり”ができたらいいなって。

-子育て方針として「お子さんが多様な選択肢を持てるようにしたい」という話がありましたが、なぜそう考えているんですか?

僕が、親にそうしてほしかったからです。

僕の父親はサラリーマンで、母親は専業主婦なんです。それって結構ありふれてるじゃないですか。
両親はふたりともユニークなんですけど、子どもの頃ってなかなか自分で世界を切り拓くことが難しいから、どうしても両親の範疇が子どもの世界になると思うんですよ。両親の見えてる範囲でしか生活できない。

だから、医者の子どもは医者の大人をたくさん見るだろうし、親が学校の先生だったら学校の先生が身近になるし、サラリーマンだったらサラリーマンが働くイメージになりやすい。

それはそれで、悪いことじゃないし、いいんだけど、僕は嫌なんです。

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1つの場所にずっと住むんじゃなく、旅先の知らない町にも住んでみたい。

そこにもっとおもしろいことがあるかもしれないし、もっと美味しいものがあるかもしれないし、もっとかわいい子がいるかもしれない。
僕は一通り自分で見て、納得したいんですよね。

だから、子どもたちにも”僕たちが持ってない”ものを見せてあげたい。

世界一周の旅から日本に戻ってきて、飛騨に移住した理由もそうなんです。
僕と嫁さんは都会育ちで、田舎というか地方のことが分からないし、日本のことも全然知らない。

そうことを僕たちは子どもたちに教えてあげられないから、地域の人に教えてもらおうと思って移住して飛騨に住んでるんです。
世界一周の続きみたいなもんなんですよ。

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子どもにとっては、家族そろってご飯を食べることが楽しい

―旅の間、お子さんと過ごす時間が増えて感じたことはありましたか?

大人は、せっかくここまで来たんだから、どこに行こう、あれを見ようって考えるけど、子どもって1日に多くのことをなそうしないんです。

子どもたちは、純粋に自分たちがやりたいことをやるんですよね。
海外まで行っても、子どもは公園で遊びたかったら公園で遊ぶ。

そういうところはすげえいいなと。

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どこにいても家族一緒という意味でいくと、彼らにしてみれば、別にカメルーンだろうとスペインだろうとペルーだろうと両親と行って飯食ってる時は、たぶん家族で飯食ってるっていうことしか考えてないんですよね。

「旅行に来て何が楽しいか?」って聞いたら、いろんなものが見れるとかそういうのじゃなくて、毎日父ちゃんと母ちゃんと一緒に飯が食えるっていうのが楽しいと。

たぶん子どもって純粋にそうなんですよ。

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世界一周の旅で生まれた「チームとしての一体感」

―旅を通して、お子さんや家族に変化はありましたか?

日本に帰ってきて感じることは、うちの子どもたちは僕らの話をよく聞くというか、よく手伝いをするんです。

旅の中でけっこうきつかった国はやっぱりカメルーンとかベラルーシ。そういう国を旅行すると大変な時もあって。

海外にいると言葉も通じないし、やばい場面、極端な話、紛争地に行って「この線よりそっちは地雷があるから踏んだら死ぬ」みたいなことってあるんですよね。

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そういう時に、お互いに助け合わない生きて帰れないって言ったら強烈だけど。
僕らの話を聞いてなかったり、みんなでやらないとアクシデントが起きる瞬間ってあるんですよね。

そういう経験を家族でしたことで、チームとしての一体感というか、なにかそういうものが生まれたような気がしますね。

子どもの人生にとって親は登場人物

結局、僕らは、子どもたちからしたら第3者というか、登場人物じゃないですか。
家族4人で旅に出て、それぞれの2年弱、17ヶ月っていう旅の期間が、「世界一周の旅」という共通の経験として交わってるという風に感じています。

それぞれの人生プロジェクトっていうのがあって、その中の17ヶ月はずっと一緒にいて、ずっと同じ物食べてっていうのは、うまく言えないんだけど、すごい濃密に交わっているというか。

そういうことをしてみたら家族ってどうなるんだろうみたいなところは、今どうなったのかもまだ分からない。
だけど、やってなかった時とやった時とを比べれば、たぶん違いってすごいたくさんあると思うんです。

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子どものためは親のエゴ?

こういうことを言うと怒られるかもしれないけど、子どものためっていうのは、けっこう親のエゴじゃないかと僕は思っていて。

子どもを理由にしたら、自分がやらないといけないことをやらないですむじゃないですか。
もっとチャレンジしないといけなかったりしても、“子どもがチャレンジできない理由”になる。

例えば、世界一周旅行だって行かなくてもよかったかもしれない。
子どもを連れて世界一周行くって楽しいけど結構大変じゃないですか。

実際すげえ大変です。
海外だし、行って来てって言われても別に行きたくない人もたくさんいる。
子どものためって言いわけをして行かないっていう選択肢もあるんです。

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僕は旅の直前に会社を辞めて旅に出たわけだけど、会社だって、子どものために辞めた方がいいという選択も、子どものために辞めないっていう選択もあるんです。
子どもって言いわけにはなるんですよ。

家族のために自分は犠牲になってるって思うかもしれないけど、本当はチャレンジできるところで、子どもを理由にただあきらめてるだけかもしれない。

僕は、子どものためって言うんじゃなくて、自分のためにチャレンジをしたいって思ってます。

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