算数が好きになる!?プロの教え方に学ぶコツとは

算数が好きになる!?プロの教え方に学ぶコツとは

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理系に進みたい子供はもちろん、そうでなくても、論理的思考やデータの集計などさまざまな場面で算数の能力は役立ちます。

算数はいったんつまずくと一気にわからなくなり、苦手教科になりがち。算数を楽しく勉強するために、またいったん嫌いになってしまった算数をまた好きになるためにはどうすれば良いのでしょうか。

プロの教師やほかのお子さんの実例を参考にしてみましょう!

苦手単元を克服!名教師はどう教える?

小学生が算数の授業で苦手としがちなのが、「分数」「立体」「割合」です。わかりづらいこれらの単元を、楽しい方法で教えている先生たちがいます。

分数→「じゃんけんゲーム」

筑波大学付属小学校の田中博史先生が「分数の足し算」の指導で実践する、ゲーム形式の授業をご紹介します。使うのは、正六角形を等分した積み木。家庭では厚紙で手作りできますよ。

ゲームは2人で行います。それぞれ、正六角形を2等分した赤い積木2個、3分の1にした青い積木3個、6分の1にした黄色い積木6個を持っています。2人がじゃんけんをし、パーで勝てば赤、チョキで勝てば青、グーで勝てば黄色い積木を相手からもらうというルールです。

相手が赤い積木を持っていないときは、同じ大きさになるように、黄色い積木を3個あげたり、青と黄色を1個ずつあげたりします。決められた回数じゃんけんをしたら、自分の持っているポイントを「六角形何個ぶんか」で集計します。例えば、「1個と半分」のようになるわけです。

子供たちはゲームを通して分数のイメージを形として身に付け、分母の異なる分数の足し算や引き算、帯分数での表し方などを自然とやってのけているのです。

立体の展開図→「1面足りない展開図」

平面を頭の中で組み立てて立体にする「展開図」はイメージするのが難しい単元です。学習院初等科教頭の大澤隆之先生は、ちょっとした工夫で子供たちの意欲を駆り立てる授業を行っています。

「展開図は六面」という固定観念を持つ子供たちに1面足りない展開図を見せ、「これはどんな形になるでしょうか」と問います。見たことのない形に戸惑う子供たちの前でその展開図を組み立てると、ふたのない箱ができあがります。

そこで、「ふたのある箱、つまり直方体を作るためには、あと1面を展開図のどこにつければいいでしょうか」と投げかけるのです。

誰が早く答えを導き出せるかクイズ形式にすれば、子供たちの集中力はアップ。答えはひとつではありませんから、実際に手を使って展開図を組み立て、左脳も右脳もフル稼働して考えます。

何問か解くうち、「答えは必ず4か所」であることに気づく子供が出てきます。箱にふたを付けるのですから、長方形の4つの辺、それぞれにつければいいということがわかるんですね。

一番最初に組み立てたふたのない箱を思い出せば、答えはすぐに導き出せるということで、平面と立体のイメージが繋がりやすくなります。

割合→「魔法の雪だるま」

「割合」が嫌い、今も「○割引」の計算は苦手…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。割合を難しくしている原因の1つは「もとにする量」「比べる量」という用語です。

そんな言葉を使わずに、クラス全員に割合をマスターさせてしまうのが、下関市立勝山小学校の福山憲一先生です。

先生が使うのは「雪だるま図」。例えば、「ミカンの重さはリンゴの重さのどれくらいでしょう」という問題が出たとき、「ミカンは」と言いながら丸を描いて”ミカン”と書き入れる。次に「リンゴの」と言いながらすぐ下に丸を描いて”リンゴ”と書き入れる。

そして「どれくらい」と言いながら、下の丸から上の丸に矢印を書きます。雪だるまのような形になりますね。

丸と丸の間に横線をひくと、雪だるまの胴体が分母で頭が分子の、分数であることがわかります。 あとは、それぞれの丸の中に数値を書きこみ、分数の計算をすればよいのです。

声を出しながら実際に手を動かすのは、絵描き歌のようで子供たちにとっても楽しいようです。問題文を雪だるま図にできるようになるまで例題を繰り返すと、頭が整理され応用問題も楽に解けるようになりますよ。

ちょっとしたきっかけで算数好きに!

「うちは算数が苦手だから…」と決めつけてしまっていませんか?実際、算数が大嫌いだった子供が、ほんの些細なきっかけから算数にハマった実例をご紹介します。

計算が苦手

● のびのび計算

計算を間違えて消しゴムで消すたび、ノートがシワシワになり汚くなるのが嫌だった。ホワイトボードを使うようになってから計算が大好きに。大きく書けるしきれいに消せる。先生になったみたいで気持ちがいい。

● スモールステップ

10問のドリルでも、3問ごとに丸付けをする。できた達成感を小分けにして何回も味わうことで、自信につながった。

● 見直しをする

あるテストで時間が余ったので見直しをしたら、計算ミスを2つも見つけ、点数が上がってラッキー!見直し時間を確保するために問題を集中して早く解くようになった。

文章題が苦手

● 絵に描く

問題文をとにかく図解する訓練をした。一読しただけではわからない複雑な問題も、絵に描いてみると「角度がポイント」「相似が使える」とヒントが見えてくる。

● 読む力を養う

国語が苦手で問題文が読めない。文章題では、出てくる数字を丸で囲み、条件を表す言葉には線を引くことを繰り返したら読み間違いが少なくなった。

図形が苦手

● 公式は暗記でなく理解

公式を暗記しても、どの問題にどれを使えばいいかわからなかったが、「なぜこのような公式になるのか」を徹底的に理解することで使えるようになった。

● まずは描いてみる

問題の図形を見るだけでなく自分の手で模写する練習を繰り返すことで、図形の構造がわかるようになった。

算数の力は、それひとつの教科に留まるものではなく、化学や生物、宇宙、経済などさまざまな分野に応用できます。また、数字や数学は世界に共通する考え方であり、国境を越えて考えを共有し、意見を戦わせることもできるのです。

将来の選択肢を増やすためにも、算数が好きになれるよう、手助けしてあげたいですね。

Photo/woodleywonderworks 参考/プレジデントFamily(2015)好きになる! 成績がグンと上がる!算数パーフェクトガイド プレジデント社

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