B型肝炎ワクチン定期接種スタート。2016年4・5月生まれの赤ちゃんはお早めに!!

B型肝炎ワクチン定期接種スタート。2016年4・5月生まれの赤ちゃんはお早めに!!

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2016年10月1日よりB型肝炎ワクチンが定期接種となったことを新聞やインターネット、または最寄りの小児科で知った方も多いのではないでしょうか。「ほかのワクチンに比べて聞かない名前だし、そもそもB型肝炎ってなに?」という方も多いのは?
B型肝炎ってなに? 感染するとどうなるの?
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染によって肝臓に炎症が起きる病気で、感染力は非常に強いです。感染後、ウイルスが排除されずに長年肝臓に住みついている状態を持続感染「キャリア」といい、キャリア化すると慢性肝炎となり、肝がんに進行する場合があります。実際に母子感染によりキャリア化し、12歳で発がん、亡くなった子もいるのです。
日本でも毎年5000人以上の新規感染者が発生!
現在、世界のB型肝炎感染者は推定20億人とされており、さらに、B型肝炎やB型肝炎による肝硬変や肝がんが原因で、毎年50~70万人が亡くなっているといわれています。日本でもB型肝炎の持続感染者は130~150万人、さらに毎年5000人以上の新規感染者が発生(※1)していて、その何割かは母子感染、または乳幼児期の感染が原因といわれています。
※1 日本肝臓学会 編集 慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド 2013: 東京、文光堂、2013
0歳で感染すると95%がキャリア化、重症化することも
台湾での疫学調査では、大人で肝硬変、肝がんになった人の原因の多くは母子感染によるもので、とくに0歳児で感染すると95%がキャリア化し、その後、重い症状を発症する可能性があるのです。これは0歳児に限ぎったことではなく、乳幼児期の子ども、とくに0歳~4歳までは気を付ける必要があります。
尿、唾液、涙に含まれた大量のウイルスから感染
「私、B型肝炎のキャリアじゃないから大丈夫!」というママがいるかもしれませんが、油断は禁物! 小児の慢性B型肝炎患者のうち35%は父親や兄弟などから感染しているのです。尿や唾液、涙にも多量のウイルスがあり、そこから感染する可能性があります。
0歳の子といえば、たくさん唾液を出したり、泣いたり、汗をかいたりしますよね。保育園や児童館でほかの子と接触した際、それらがほんの小さな傷口、たとえば口の中にある目には見えないような傷があったとしたら、そこからの感染も十分ありえるのです。
4月、5月生まれの赤ちゃんは摂取時期に注意!
今回、10月1日から定期予防接種が始まったB型肝炎ですが、対象は2016年4月1日生まれの0歳児で、1歳になる前に3回の摂取を終える必要があります。国が推奨しているのは、生後2カ月、生後3カ月、生後7~8カ月と3回の接種です。4月生まれの子は10月1日の時点ですでに生後6カ月ほどです。となると、残り6カ月のうちに3回、B型肝炎の定期予防接種を受けなければいけないことになります。
これをもとにスケジュールを組むと、10月に1回目、11月に2回目、3月に3回目という流れになります。ただし、この時期はインフルエンザが流行する時期。そのためワクチンがスケジュール通りに打てないこともあります。同様に、5月生まれの子も公費での摂取時期に注意してください。
57の自治体で1歳以上も公費助成を実施
定期接種以外は原則自費負担ですが、横浜、川崎市では1歳をすぎても平成29年7月31日までは公費負担にするところもあります。ほかにも全国57の自治体で1歳以上も公費でB型肝炎ワクチンが可能なところもあるので、一度問い合わせてみましょう。乳幼児期に感染すると重症化しやすいB型肝炎、今回の公費負担の対象は0歳児のみですが、実費負担でもキャリア化しやすい乳幼児期にワクチン接種をすることが大切です。

 

製薬会社MSD主催セミナー/「乳幼児におけるB型肝炎予防の重要性」

講師/済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 部長 乾あやの医師

 

取材・文/間野 由利子
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