赤ちゃんのお祝いごと(2)お食い初め 初誕生祝

赤ちゃんのお祝いごと(2)お食い初め 初誕生祝

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「お食い初め」と「初誕生祝」

「お食い初め」と「初誕生祝」は、満1歳までの主な行事です。


講師:三浦 康子(和文化研究家) 

赤ちゃんのためのお祝いごとは、赤ちゃんが生まれて初めて知ることも多く、「お宮参りはどうすればいい?」「お食い初めって何?」など、わからないことばかりです。
赤ちゃんに関わる日本の行事は、家族の幸せを願う気持ちを形にしたものです。
そこで今回は、日本に伝わる赤ちゃんのお祝いごとを紹介します。

「お食い初め」

赤ちゃんは生まれて3か月ほど経つと、歯が生え始めます。
そこで100日目を目安に行うのが「お食い初め」です。
地域によっては、「百日(ももか)の祝い」「箸初め」、初めて魚を口にすることから「真魚(まな)始め」とも言われます。

<「お食い初め」の由来>
「お食い初め」は、赤ちゃんが初めて食べ物を口にし、「一生食べ物に困らないように」と願う行事です。
我が子が一生食べるものに困らず、長生きできるようにと願う、愛情いっぱいの行事です。
命を支える「食」を重要視した日本人の感性が「お食い初め」に表れています。

<「お食い初め」に用意するもの>
・「赤ちゃんのお膳」
赤ちゃんはまだお膳を食べることはできないため、食べさせるマネをします。
▼お膳の内容
以下のような縁起が良いとされる料理を並べるのが基本ですが、普段の食事を並べてもかまいません。
「尾頭付きの魚」「煮物や汁物」「お赤飯」




 
 
・「歯固めの石」
「歯固めの石」は、食べることには欠かせない「丈夫な歯」を願うものです。
昔は入れ歯などもなく、歯が命を支える大事なものでした。そのため、石のような「丈夫な歯」になるよう祈願します。
石は、神社の境内からお借りするなどして、洗って使いましょう。

<「お食い初め」の儀式>
まず、料理を赤ちゃんの口に運び、食べさせるマネをします。
次に、「歯固めの石」に触れた箸を赤ちゃんの歯茎にあてます。


食べさせる役目は祖父母などの年長者にお願いしましょう。
男の子は男性が、女の子は女性が行います。
パパ・ママだけで行う場合は、どちらでもかまいません。

「初誕生祝」

初めて迎える満1歳の誕生日のお祝いです。

<「初誕生祝」の由来>
日本は昔、元日に一斉に年をとる「数え齢」でした。そのため、誕生日を祝う風習はありませんでした。しかし、初めての誕生日だけはお祝いをしていたのです。
昔は乳幼児の死亡率が高かったため、赤ちゃんが1歳を迎えることは、家族にとって大きな喜びだったからです。

「一升餅の儀式」のような風習も各地で伝承されています。それは、「赤ちゃんが多くの人に見守られながら、困難を乗り越え、幸せな人生を歩めるように」と日本人が願ってきたからです。

<「初誕生祝」の儀式>
・「一升餅の儀式」
一升餅を使ったお祝いは、「初誕生祝」の際に、各地でみられます。
「一生食べ物に困らないように」「健康で力持ちになるように」といった願いから、お米を一升使った餅を使います。
1歳の子を集めて、イベントを行う地域もありますよ。


ひとつひとつの行事の中に、日本の子育てに対する考え方が表れています。
「一升餅」を背負わせたり、餅の上に立たせたり、地域によって風習の違いがあります。
地元それぞれの習慣を調べ、やってみてはいかがでしょうか。


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