仕事は「真剣勝負の遊び」。靴とIT業界を経験し起業したシューフィッター【100人100色】

仕事は「真剣勝負の遊び」。靴とIT業界を経験し起業したシューフィッター【100人100色】

起業家・38歳・既婚

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いろんな女性の働く・暮らすを知ること『100人100色』 Vol.17

それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回は、昨年6月に会社を立ち上げた松本久美さん(38)をご紹介します。
靴業界で13年かけてほぼすべての職種を経験し、IT企業へ転職して2年半勤務。良い靴を作るため、そして起業という目標のために経験を重ねてきた女性です。今までのキャリアについてや、仕事への情熱、そして現在の仕事の根底にある、女性の美しさや生き方への熱い思いを伺いました。
これまでのキャリアや現在の仕事内容を教えてください。

高校卒業後はファッション系専門学校で洋服の勉強をしていました。でも在学中に服よりも靴の収集に夢中になり、進路も靴のメーカーに。
その後13年間で、靴の業界を9社経験。
職種もデザイナー、型紙、縫製、生産管理、営業、販売、コンサルティングと、ほぼ全職種を経験しました。
こんなにも職種を変えた理由は、「作りを知らないと良いデザインができない」、「よいデザインがないと職人の腕が活かせない」、「もっと良い靴を作るには?」という事を探求した結果です。
その後、起業を考えていたのですが、靴の業界しか知らない事に不安になり転職。幸運にも、通信系IT企業の新規事業部にて、営業職を2年半経験することができました。
ITと自分の強みを活かして、何ができるかという事を考え「バーチャルシューフィッター シンデレラシューズ」を立ち上げ、2015年6月に株式会社シンデレラという会社を作り、代表取締役となりました。

おしゃれな靴につきまとう”痛み”から、女性を解放するシンデレラシューズ
現在はインターネットで買える数十万種類の靴から、自分の足の形にぴったりの靴を選べるアプリ「シンデレラシューズ」開発の傍ら、シューフィッターとして講座を開いたり、日々現場でお客様の足の計測を行い、痛くて履けない靴を調整して痛みを軽減する施術サービスを提供したりしています。

足の痛みを軽減する施術サービスの様子
これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

「シンデレラシューズ」の立ち上げの際、資金調達をクラウドファンディングで行い、その目標金額を達成したことです。

足の画像を送るだけでぴったりの靴に出会える、バーチャルシューフィッティングサービスの誕生を目指したクラウドファンディング
これは自分の看板で大きなお金を調達した初めての出来事だったので、達成感もひとしおでした。
途中で達成できないんじゃないかと、弱気が顔を出すことも何度もありましたが、本当にいろんな人に助けられ、応援され、達成することが出来ました。
これまでにぶつかった壁はありますか?

自分で事業をスタートさせたばかりの頃、リーダーとしての資質が足りなくて大切な人たちの信頼関係を失ったことがあります。
その後、「乗り越えた」ことになるのか解らないですが、自身の「変化」として見栄を張らなくなりました。
最初は自分の思う「リーダー像」みたいな物がありました。
どんな事があっても取り乱さず冷静で、チームを引っ張って、メンバーに信頼されていて…。
今思えば、その理想の人物になりきろうと演じていたように思います。
本来の私ではなかったんです。
結局私は私で、他人にはなれず、不得意なこともたくさんあります。
もっと理想に近づくために今まで以上の努力をするという道もありましたが、苦しくて。せっかく大好きで立ち上げた仕事が、好きでいられなくなりそうに感じたんです。
それでは本末転倒だし、最近は開き直るようにしたんです。
私は器用な人間ではないので、色々全部はできないよ、と。
まだこれからどうなるかは解らないですが、とりあえずそんな私にでも付いてきてくれる人はいるんだという事を学びました。
あなたにとって「働く」こととはなんですか?

とても楽しい、真剣勝負の遊び。
平日・休日はほとんど関係なく、予定があれば出かけ、なければ自宅作業という生活です。
基本的に好きなことが仕事になっているので、休日らしい休日がなくても特にストレスは感じず、常に何かしら仕事に関することをやっています。
働いている時の貴方を「色」に喩えると?

赤。
仕事のここぞ!と云う時、内面的にかなり強い自分が出てきます。
ライバルなどが出てきても、基本的に負ける気がしません。
特に根拠がないところが自分でも笑えるんですが、本当に負ける気がしないんです。
もちろん不安になることも沢山あるのですが、根底には謎の自信であふれているので、強い「赤」というイメージです。

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