知っておくべき「健康食品」との付き合い方~吸収されずにそのまま「出る」ものも!?

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あなたは答えられますか?医薬品と健康食品の違い

国立健康・栄養研究所 情報センター室長 千葉剛先生

 食品の「機能性表示」が解禁されてから約1年。機能性表示食品や特定保健用食品(トクホ)を含め、スーパーやドラッグストアには「健康食品」があふれています。私たち一般生活者は、これら健康食品を正しく理解できているのでしょうか。医薬品の正しい用い方の啓発活動を行う「くすりの適正使用協議会」は、20~70代の男女600人を対象とした調査を実施しました。

 健康食品には「副作用がない」「わからない」と回答したのは合わせて55.9%。「同じ効能や機能をうたっている健康食品と医薬品は、効き目は同じ」と回答した人も43.3%と、そもそも医薬品と健康食品の違いを正しく理解していない人も多いことが分かります。

 また、今回の調査は、機能性表示食品を使用した経験のある300人と使用経験がない300人に対して行われたのですが、使用経験ありの人は、使用経験なしの人と比較して、医療用医薬品や一般用医薬品(OTC)、トクホの使用率も高いことが分かりました。お薬を身近に捉えている人のほうが、健康食品を試してみることが多いようです。

品質だけでなく、医薬品との相互作用にも注意

 くすりの適正使用協議会が開催した勉強会で講演した国立健康・栄養研究所 情報センター室長の千葉剛先生は、「医薬品と健康食品の違い」として、以下の3点を紹介。

≪医薬品と健康食品の3つの違い≫
  医薬品 健康食品
品質 製品として品質が一定 同じ製品でも品質が一定とは限らない
対象 病気の人が対象 健康が気になる人が対象
利用 医師・薬剤師の管理下で利用 選択・利用は消費者の自由
(講演資料をもとにQLife編集部が作成)

 さらに、健康食品と医薬品の品質管理の違いがわかる例として、千葉先生は、コンドロイチンが含まれる両者のケースについて紹介しました。「過去に行われた調査では、健康食品のほとんどで、表記されている成分量が商品中に含まれていませんでした。一方、医薬品のほうは、ほとんど表記通りの量が入っていました。さらに、カプセルや錠剤の胃の中での溶けやすさを調べたところ、健康食品18製品中9製品で崩壊しない、つまり摂取しても吸収されない状態であることがわかりました」(千葉先生)と、まったく健康の役に立たない「健康食品」も見つかっていることを明かしました。

 医薬品と健康食品の併用にも、千葉先生は警鐘を鳴らします。医薬品は、医薬品同士がどのように影響し合うのか、相互作用を確かめたうえで販売、使用されています。しかし、「現在販売されている健康食品のほとんどは、1つの成分だけでなく10~20種類の成分が入っています。成分量も不明なため、どのような働きが起こるのか不明なのです」(千葉先生)

品質だけでなく、医薬品との相互作用にも注意

 健康食品を選ぶ目安として千葉先生は「品質を保証するGMPマークが付いている商品を選ぶこと」「摂取方法・摂取目安量を守ること」「治療を目的に利用しない、医薬品と併用しないこと」「わからなければ、専門家に相談すること」などを上げ、本当に必要か考えたうえで、購入を検討するよう促します。

 「健康を管理し、病気を予防する『セルフケア』は、健全な食生活、適度な運動、適度な休養が基本です。健康食品は、その特徴を理解したうえで、あくまでも補助的に利用してください。健康食品は、医薬品ではないので軽度な病気やけがを緩和・軽減するための『セルフメディケーション』としては利用しないようにしてください」と呼びかけました。(QLife編集部)

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