20~30代には必要なし!? 300万人が受診している乳がん検診のホントのこと

20~30代には必要なし!? 300万人が受診している乳がん検診のホントのこと

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国立がん研究センターの情報によると、現在、女性の14人に1人がなるといわれている乳がん。乳がんを原因に亡くなる女性の数は増加傾向にあり、その理由は食生活やライフスタイルの変化にあるといわれています。しかし2012年、乳がんで亡くなる女性の割合に初めて減少傾向が現れました。その要因のひとつが、乳がん検診の普及です。

政府の統計調査によると、2011年度に乳がん検診受診者数は、全国の合計で3,042,999人。都道府県別では、もっとも多いのは東京都の241,005人、もっとも少ない徳島県でも15,537人が受診しています。今や、乳がんは早期発見されることで治る確率が高くなることは、多くの女性が知っており、乳がん検診への関心も高くなっています。しかし、誰もが乳がん検診さえ受けていればいいというわけではないようです。

■若い女性に検診は必要ない!? 国は40代からの検診を推奨

まず、乳がん検診は何歳から受けるものだと思いますか? おそらく「30代」と思った人もいることでしょう。

確かに、乳がんにかかる人は30代から増加しはじめますが、ピークとなるのは40~50代。厚生労働省のがん検診に関する検討会では、「30歳代については、現在、検診による乳がんの死亡率減少効果について、根拠となるような研究や報告がなされていない」ということで基本的には、乳がん検診は40代以上が受けるものとしています。自治体による検診費用の負担が40歳以上というのもそのためなんだそう。

■20~30代は月1回のセルフチェックを

しかし、30代まで何もしなくていいはずはありません。医師らで運営する「認定NPO法人 乳房健康研究会」によると「30代以下の方に乳がん検診はすすめていません。20~30代の女性に必要なのは、月1回のセルフチェック。お風呂などで簡単にできるチェックで、異常を感じれば検診ではなく診察が必要です。生理が始まって一週間後の乳房のハリや痛みのない柔らかい状態のときに自分でチェックをしましょう。また、毎月ただ触るだけではなく、チェック結果や気になることをノートに書き留めると乳房の変化に気づきやすくなります。また、乳房の主治医を見つけておき、相談しながら超音波検査を受けるのもよいでしょう」。

アンジェリー・ジョリーさんが行った乳房の予防切除のニュースもあり、最近は遺伝性・家族性乳がんにも関心を持つ女性が増えています。心配な場合は、遺伝子カウンセリングを受けることもできます。遺伝子についての専門家がいる病院へ問い合わせてみてください。

セルフチェックの詳しい方法は、同会のサイトで紹介されているのですぐにでもはじめてみましょう。

■相談するのは、婦人科ではなく乳腺科

また、「乳がん対策=検診」というイメージが強いため、自分で異常を感じていても検診まで待ってしまったり、検診さえ受けておけば安心という思い込みで必要な診療が受けられずに病状を悪化させてしまう人も多いといいます。

「病気のことを自分で判断するのは危険なこと。少しでも異常を感じたら医師に相談してください。ちなみに、女性特有の病気なので婦人科を受診したり、外傷ではないからと内科を受診すると思っている人もいるようですが、乳房の専門は乳腺科です」(同会)

決してひとごとではない乳がん。正しい知識で自分に合った取り組みをすることが、数多くの早期発見を生むきっかけになるはずです。

乳がん早期発見のための4つのルール

・20~30代は、「乳がん検診」よりも、月1回のセルフチェックを行うことが大切
・乳房に異変を感じたときは、「検診」ではなく乳腺科へ「診察」を
・遺伝性の乳がんが心配な場合は、遺伝カウンセリングを。遺伝カウンセリングが受けられる期間は「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群の情報サイト」http://www.familial-brca.jp/に掲載されています。
・40代になったら「乳がん検診」を定期的に受診すること

(浜田彩)

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