母乳・ミルク~赤ちゃんの授乳について【妊娠・子育てQ&A】

母乳・ミルク~赤ちゃんの授乳について【妊娠・子育てQ&A】

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産後、まず最初にする赤ちゃんのケアは授乳です。初めての育児ですと、母乳がきちんと出るか、赤ちゃんが上手く飲めるか、ミルクは足すべきかなど不安も多いですよね。

本記事では、母乳が出る仕組み、母乳のメリット、母乳の量、授乳の回数、夜間の授乳、乳腺炎や断乳についてなど、母乳・ミルクにまつわる疑問点にお答えします。

Q.01 母乳が出る仕組み

Q 母乳が出る仕組みについて教えてください。

A
母乳はお母さんの血液から作られ、プロラクチンというお乳の産生に預かるホルモンの働きによって乳腺で作られます。この乳腺は妊娠中、他のホルモンの働きにより発育しています。

妊娠中はお乳を作るプロラクチンがたくさん分泌されているのですが、このホルモンが乳腺に働きかけるのを胎盤から出るホルモンが抑制していて、妊娠中はごくわずかしか乳汁分泌は見られないようになっています。

しかし、出産後、胎盤が母体の外に出ると、プロラクチンの働きで母乳が作られ、お乳を乳腺から押し出すホルモンの働きで、母乳が出る仕組みになっています。

さらに、産後は赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、これらのホルモンの働きはますます活発になり、母乳が繰り返し作られていくというプロセスがあります。

Q.02 母乳のメリット(免疫効果・スキンシップ)

Q 母乳は免疫以外でもメリットがあるのでしょうか?

新生児,母乳,赤ちゃん, 出典:PIXTA

A
出産後に出る「初乳」と呼ばれる黄色い母乳は飲ませてあげてください。初乳には、赤ちゃんを病気から守る免疫がたくさん含まれているため、可能なかぎり初乳だけは飲ませてあげたいものです。

現在のミルクは母乳に近い成分で作られているため、栄養的には母乳と大差ありませんが、生後10日以内の赤ちゃんはまだ肝臓の処理能力が未熟で、ミルクの消化吸収は大変な負担となります。

母乳は負担をかけないで消化吸収されるため、生後10日以内は、量が少なくても、母乳をあげることをおすすめします。免疫に関しては母乳が最も優れています。

生後6週まではミルクと混合にするなどして、たとえ少量でも母乳をあげてください。生後間もない時期は、赤ちゃんの吸う力は弱いので上手に飲むことはできませんが、1ヶ月もすれば吸う力はグンと強まるので、根気よく吸わせているうちに母乳が出ることが多くあります。

Q.03 母乳のメリット(子宮収縮・体重減少)

Q 母乳は免疫以外でもメリットがあるのでしょうか?

A
赤ちゃんにおっぱいを吸われることで、子宮の収縮が活発になり、産後の回復が早いというメリットがあります。

産後は思っている以上に身体が弱っているもので、妊娠中に蓄えられる5kgもの脂肪組織は、母乳を出すためのエネルギーの貯金であるという説もあります。授乳は一日850kcalものカロリー消費があり、体重を自然に戻せるというメリットもあります。

Q.04 授乳の回数

Q 授乳は、1日に何回くらいを目安にしたらよいのでしょうか?

A
生後1ヶ月くらいまでは、平均して8〜10回くらいが目安です。最初はそれほど回数にこだわらなくて構いません。1時間で欲しがる赤ちゃんもいれば、次の授乳まで2〜3時間空く赤ちゃんもいます。

最初は回数や間隔にとらわれることなく、赤ちゃんがほしいときに飲ませましょう。徐々に3時間に1回を目安にリズムを作っていくとよいでしょう。

リズムが確立すると、赤ちゃんの食欲と消化酵素の分泌と、お母さんの母乳分泌のタイミングがぴったりとあい、授乳がとてもスムーズになります。

Q.05 母乳の出が悪い

Q どうやったら出が良くなるのでしょうか?

A
母乳で育てようと思っても、思うように母乳が出ないこともありますが、根気よく吸わせているうちに母乳が出てくるようになることもあります。

赤ちゃんの体重がなかなか増えないと、母乳育児を続けていくことをあきらめがちですが、吸わせる頻度を多くしてみましょう。足りない場合は、ミルクと混合しても構いません。

また、母乳マッサージを行っている産院や助産院もあるので、専門の助産婦さんにマッサージしてもらうのも一つの方法です。

Q.06 母乳が出過ぎる

Q 直接飲ませた後も残った母乳をしぼっている状態が続くほど、母乳が出過ぎて困っています。

A
母乳が出過ぎるという人は、おっぱいを少し冷やすとよいでしょう。(乳頭・乳輪、乳房全体は避け、乳房の脇側の上方を冷やす)あまり冷やしすぎると、母乳の出が悪くなってしまうので、様子を見ながら冷やすことが大切です。

また、直接飲ませた後に、しぼっているようですが、たくさん搾乳(さくにゅう)するとより母乳が作られてしまい、悪循環になりかねませんので軽く搾乳しておくだけにしましょう。

そして、食事は高カロリーや乳製品の摂取を避け、夜は8時以降、飲水や食事を避けることで乳汁分泌は低下してきますので様子をみてください。また、母乳外来や母乳マッサージを行っている助産婦さんに相談してみるとよいでしょう。

Q.07 母乳が良く出る食事

Q 母乳をたくさん出すためにはどうしたらよいのでしょうか?

野菜、大豆などを使った食事,母乳,赤ちゃん, 出典:PIXTA

A
母乳をたくさん出すためには、野菜や穀物を中心とした食事をとることが大切です。動物性タンパクを避けて、植物性タンパクの食品を取り入れるようにしましょう。母乳を良く出すためには、食事の他に十分な睡眠と精神的なストレスを避けることも大切です。

赤ちゃんが生後間もない時期は、まとめて睡眠をとることが不可能なので、こまめに身体を休めるようにして、常にゆとりの精神を持つように心がけましょう。

また、疲れているとつい甘いお菓子に手を出してしまいがちですが、取りすぎは乳腺炎の原因にもなるので、できるだけ控える方がよいでしょう。

Q.08 乳腺炎

Q 乳腺炎になってしまい授乳がとても辛いです。どうすればよいでしょうか?

A
おっぱいのケアが不十分だと化膿したり、乳首の傷から化膿菌が混入し、感染すると乳腺が炎症してしまいます。乳腺炎になると、乳房は腫れ痛みがあり38度以上の発熱が起こる可能性もあります。

悪化すると、乳首から膿が出てくるようになるので、早めの治療が大切です。初期の段階では、よく搾乳し、冷やしたタオルでおっぱいを一時的に冷やすとよいでしょう。

こうすることで、かなり症状は軽くなりますが、症状の改善が見られない場合には、薬を使用して治療する必要があります。

一時的に断乳するかどうかは、症状の度合いによって変わってくるので、医師の指示に従ってください。授乳が辛いのであれば、症状が軽減するまでミルクと併用することをおすすめします。

Q.10 夜間の授乳(ミルクに代替する必要性)

Q 生後3ヶ月になりますが、母乳で育てています。夜間の授乳が4〜5回あるのですが、ミルクで育てている友達の子は、就寝前に飲ませると次のミルクは翌朝だと聞きました。そろそろ夜はぐっすり眠ってほしいので、就寝前はミルクに替えようかと思っていますが、どうしたらよいでしょうか?

A
この時期ならばミルクの子でも夜間の授乳はあります。確かにミルクの方が夜間の授乳が少なくてすむ傾向にありますが、これには個人差があります。

母乳の子でも夜間の授乳が少ない子もいれば、ミルクで育てていても何度も起きる子はいます。お友達のお子さんは朝までぐっすり眠るタイプなのでしょう。

一概にミルクに切り替えたからと言って、朝までぐっすり眠ってくれるとは限らないようです。夜間の授乳が大変な場合は、無理せずにミルクで補ってみてはどうでしょう。

Q.11 夜間の授乳(起こして飲ませる必要性)

Q 生後2ヶ月になる息子は、すでに体重が6kgあります。この時期はまだ夜間の授乳が必要だと思うのですが、うちの子は就寝前に母乳をあげると、朝までぐっすり眠っています。無理矢理、起こして授乳した方が良いのでしょうか?

A
確かに、生後2ヶ月という時期ではまだ夜間の授乳は必要ですが、体重も順調に増えているようなので、起こしてまで授乳する必要はないでしょう。朝、目が覚めたらたっぷりと授乳してあげてください。

Q.12 母乳とダイオキシン

Q 母乳で育てたいと思っていますが、ダイオキシンの問題が心配です。どの程度、影響あるものでしょうか?

A
ダイオキシンは脂肪に溶けやすく、脂肪分の多い組織に溜まる傾向があります。そのため、脂肪を含んでいる母乳をあげると、ダイオキシンの有害物質が赤ちゃんの身体に吸収されることとなり、母乳育児とダイオキシンの問題に突き当たるわけです。

微量とはいえ、赤ちゃんの身体にダイオキシンの有害物質が入ることは事実ですが、現在のところ何らかの異常が出たという報告はありません。

もちろん、全く心配がないわけではありませんが、ダイオキシンの汚染は20年前がピークと言われ、現在では汚染の度合いが減りつつあります。

母乳のメリットは大きいので、「母乳で育てたい」という意思があるのなら、ダイオキシンが含まれている可能性があるからといって母乳をやめてしまうのは考えものです。

Q.13 おっぱいの大きさ

Q おっぱいの大きさが左右違うためか、母乳の量も違います。たくさん出る方のおっぱいだけを集中して吸わせるべきでしょうか?

A
授乳するときは、まず出にくいおっぱいの方からあげてください。量が出ないからといって、出る方のおっぱいばかりに集中すると、吸わせる機会が減ることになり、ますます出なくなることがあります。

また、出る方のおっぱいばかりあげていると、大きさもどんどん変わってきますが、数年経てばそれほど気にならない大きさに落ち着きます。

Q.14 ハチミツと母乳の関係

Q ハチミツは赤ちゃんに良くないと聞きましたが、母親がなめるハチミツは母乳に影響するのでしょうか?

A
1歳未満の乳児にハチミツを与えると、ハチミツに混入しているボツリヌス菌が乳児の腸内で毒素を作る病気が発生するため、直接与えることは避けましょう。

ただし、直接与えなければ、妊娠中も含め母乳を与えているお母さんがなめても、細菌が母乳に影響することはありません。

Q.15 断乳

Q 生後2ヶ月ですが、もう歯が生えてきました。歯が生えてきたら断乳した方が良いのでしょうか?

A
一般的に、歯が生えたら断乳した方が良いと言われますが、これはダラダラ飲ませることによって虫歯を作る原因になるからです。生後2ヶ月であれば、まだまだ母乳は必要な時期なので、断乳する必要はありません。

ただし、母乳を飲ませ終わった後は、湯冷ましをあげるとよいでしょう。湯冷ましをあげることで、歯についた甘い母乳はかなり洗い流されます。

また、生えてきた歯をガーゼで拭いてあげることが大切です。こうしたケアをすることで、虫歯を予防することができます。断乳の時期は1歳前後で構いません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

母乳が出る仕組み、母乳のメリット、授乳の回数、乳腺炎や断乳についてなど、母乳・ミルクにまつわる疑問点にお答えしました。

育児おいて授乳で悩む方も多いと思います。母乳・ミルクについて事前に理解しておくと不安も軽減されるでしょう。

※本コンテンツの情報は専門医の監修の元、制作しておりますが、妊娠・出産・育児に関しては、個人差があります。心配な点や不明点は、必ずご自身のかかりつけの医師や専門家にご相談ください。

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