双子の娘たちを「比べない子育て」に悩んでいた私が、サッカー教室で見つけたこと

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2人の子どもたちを比べてしまう…。それは、妊娠中から始まっていました。

双子を妊娠していると分かったとき、私は驚きの気持ちとともに、これからどんな育児が始まるのかな?とワクワクしたことを覚えています。

双子妊娠はリスクが高いため、妊婦健診では2人の赤ちゃんそれぞれの発育状況を入念にチェックしてもらいました。
母子手帳には「右:124g、左:127g」といったようにそれぞれの推定体重が記録され、主治医からは「2人に体重差や成長差は見られないから、今回も順調ですよ」という説明を受けていました。

やがて胎動を感じるようになると、私自身も「左の子はいつも元気に動いています。右の子の方が胎動が小さいです」といったように、2人のことをそれぞれ主治医に報告するようになりました。

妊娠25週を過ぎた頃から、2人の体重差がだんだん大きくなっていきました。そして、推定体重がより小さかった右の子に子宮内発育遅延の診断がつき、29週の早産で出産しました。

長女は686g、次女は900g。
新生児にとってこの体重差はかなり大きく、NICUでの入院生活を経て退院したころ、双子の娘たちの大きさは明らかに異なっていました。

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出典 : Upload By かおり

「双子」というと、ごく自然に体格も顔もそっくりな2人をイメージするものなのだと思います。

実際、たくさんの人たちから「双子ちゃんだけど、大きさが違うんだね」「こっちの子の方が大きいね(小さいね)」というようなことを言われました。

2人の体格が異なることは事実なので、そのような言葉をかけられても、私は特に嫌な思いをしたわけではありません。でも、きっとこのように、双子を比較した声掛けを受けたこともあり、「私は、絶対に子どもたちを比べたりしない。2人を同じように平等に育てるんだ」という意識が強くなっていました。

双子を「比べない子育て」の難しさ

娘たちと向き合う日常生活の中で、どうしても比べてしまうことに自己嫌悪

どんなに「比べない子育て」を心がけていても、実際はとても難しいものでした。

初めての寝返りに成功したのは長女だったので、私は「長女の方が小さく生まれたけど、先に寝返りができた!すごい!」と思いました。つかまり立ちも長女が先でしたが、その後の立っちや歩き始めは次女の方が早く、言葉や指差しなども次女が先でした。
「やっぱり、次女の方が発達が早いのかな?」と、次女が何かできるようになるたびに感じていました。

双子とはいえ、子どもたちそれぞれの異なるペースがあり、それぞれに成長している。頭では分かっているはずなのに、2人の娘たちを同時に育てていると、どうしても「こっちは◯◯、こっちは●●」というように比べてしまっていました。

そして、どちらかが何かできるようになるたびに、もう1人が「まだできない方」に見えてしまうことがしんどくて、双子育児はなんて難しいのだろうと思っていました。

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出典 : Upload By かおり

周囲からの言葉に、どんどん矛盾した気持ちが芽生えるように

一方、生まれた時にあんなに大きさが違っていた娘たちは、いつの間にか身長も体重もほとんど同じになっていました。

体格が同じになったことで、周りから見た目の違いについて何か言われることはなくなりましたが、今度はこんな言葉をかけられるようになっていったのです。
「双子ちゃん、本当にそっくりだね。性格も似ているの?」

双子の見た目の違いが明らかだったころは、「違う、違うって言わないで。この子たちは同じように生まれてきた双子なんだから、比べないで」と思っていた私。

それなのに、見た目が同じだねと言われるようになると、「同じって言わないで。この子たちは双子だけど、それぞれの個性がある別の人格なんだから」と思うようになっていました。

自分の中にしっかりとした芯があれば、誰に何と言われても一喜一憂することはなかったと思います。でも、私自身も2人をつい比べてしまうことに悩んでいたため、当時の私は出口のないトンネルの中にいるような気持ちで、何もかもが矛盾だらけでした。

幼稚園の年少さんから、習いごとを始めることに

双子に習いごとをさせようと思った理由

娘たちは3歳になるタイミングで幼稚園の満三歳児クラス(年年少)に入園し、この春に年少さんに進級しました。私は、年少さんになったら娘たちに何か習いごとをさせたいと考えていました。

その理由は、大きく言うとひとつだけ。
娘たちが楽しんで取り組むことができ、「私はこれが好き」「私にはこれがある」と思えるような“何か”を見つけてほしかったからです。
焦る必要はなかったと思いますが、何かのきっかけになればいいなと思い、いくつか体験レッスンに参加させてみました。

私は、できれば娘たちが別々の習いごとを選んでくれるといいなと思っていました。そうすれば、2人それぞれの世界ができ、その中で個性を伸ばしていってくれるのではないかと考えたのです。さらに、習いごとの中で2人が比べられることもありません。

でも、娘たちは同じサッカースクールを選びました。2人ともサッカーをやってみたいと言い、体験レッスンでも楽しそうにしていたため、それならば無理に違うものをやらせなくてもよいかなと思い一緒に通わせることにしました。

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出典 : Upload By かおり

双子と一緒にサッカースクールに通って感じたこと

サッカースクールに通い始めて、数ヶ月が経ちました。最初はドリブルやシュートの練習からスタートして、最近は少しずつ試合形式の練習も始まりました。

同じスクールに同じように通っていても、取り組み方は2人それぞれです。
好きな練習メニューも違うし、シュートの仕方も違う。
ボールに対する執着心や、ボールを取りに行こうとする姿勢、取られた時の反応もバラバラです。

最近は良い意味でのライバル意識が出てきたようで、少しずつ勝負の世界に触れることも出てきました。

そして何より、私自身に大きな変化がありました。
サッカーというフィールドの中で、一歩離れた場所から2人を同時にサポートし、応援できるという視点が生まれたのです。
これは一見すると当たり前のことのように思いますが、平日の昼間に母子3人だけで過ごしていた時には、距離感が近すぎて見つけられなかった視点でした。

日常生活の中では、私は娘たちと「親」と「子」という関係性の中で向き合い、責任感を持ちながら2人それぞれを見つめて接していました。
長女の母である自分と、次女の母である自分とがいて、その切り替えを上手く割り切ることができていなかったと思います。

幼稚園に入園してからも、場所は変わっても「親」と「子」という向き合い方にそれほど変化がありませんでした。そのため、「娘2人を比べてしまっている自分」にいつも悩み、罪悪感を感じていたのだと思います。

でも、日常生活から一歩離れたサッカースクールという場所では、私は親としての責任感を少し手放して、2人のサポーターとして応援することができます。そうすると、娘たちを比べることに罪悪感を抱くのではなく、違いをそれぞれの良さとして純粋に受け止め、2人の姿を見てワクワクすることができるのです。

今の娘たちにとって、本当に大切なこと

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出典 : Upload By かおり

初めて一歩引いた場所から娘たちのことを見守ることができるようになり、気付いたことがあります。

妊娠中から出産後にかけて、子どもたちの成長を比べてては自己嫌悪に陥っていたことも、双子を比較するような周囲の言葉に一喜一憂していたことも、考えてみると、すべて私の気持ちの中での悩みや迷いに過ぎなかったのです。

そうしたモヤモヤを解決する糸口として、子どもたちそれぞれの個性を見つけてあげたくて始めたはずの習いごとですが、ここで一番大切な「娘たちの視点」を取り戻すことができました。

フィールドの中にいる娘たちは、2人で一緒にサッカーを楽しんでいる。そのシンプルな気持ちだけです。日常生活も、幼稚園での生活も、サッカーも、すべての時間を共有しながら楽しい時間を日々過ごしているのです。

今の私が大切にしていきたいのは、娘たちが「2人で一緒にいると楽しい!」と思える気持ちを育むこと。

今後も周囲から比べられることがあるかもしれないし、親の立場としても、子どもたちそれぞれと向き合っている以上、2人の違いに目がいくことはある程度仕方がないと思います。
いつか、娘たち自身がお互いに比べ合うこともあるかもしれません。でも、娘たち同士が「一緒にいて楽しい!」という気持ちを根底に持っていれば、どんな状況もポジティブに越えていけるのではないでしょうか。

娘たちが同じことをして一緒に歩む時間は、思っているよりずっと短いのだと思います。
将来、娘たちが双子で良かったと、一緒に育って良かったと思ってもらえるような絆を、今は大切にしていきたいと思います。

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