等身大のロールモデルから学んだこと。ママの働き方には正解なんてない!

等身大のロールモデルから学んだこと。ママの働き方には正解なんてない!

イノベーター・ジャパンInnoCAFE #29 / 2017年5月8日公開

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文:中田陽代(CHIENOWA)

社員の7割が女性で、10人に1人は短時間勤務制度を利用しているなど、働くママも多いクレディセゾン。育児や介護など制限のある社員でもいきいきと働ける会社を目指して、時間と場所に縛られない働き方へのチャレンジを進めています。
普段子育てをしながら都内まで通勤する私ですが、もっと色々なワークスタイルの人の話を聞いてみたいな・・・とぼんやり考えていたところ、「子どもの近くで働く」ママたちが集うイベントの開催情報が。どんなお話が聞けるのか非常に気になり、取材をさせていただきました!

お邪魔したのは、3月2日(木)に柏の葉で開催されたママイベント「InnoCAFE #29」。

イベントを主催するイノベーター・ジャパンさまは、「これからは仕事に合わせて人が移動するのではなく、人に合わせて仕事が移動する時代になる」との考えから、柏の葉(千葉県)に郊外型オフィスを開設。そこでは、子育て中の女性たちが働いているんだそうです。

ママと子どもたちが和気藹々とにぎやかな会場で、まずはトークセッションから始まりました。「本当に仕事と子育ては両立できるの?」という疑問に答えるべく、都心での勤務経験があり、現在は柏の葉で働く3名のワーママが登壇。通勤時間に縛られず、子どもの近くで働くことを実現したご自身のキャリアチェンジについてお話いただきました。

左から ファシリテーターの飯田さん、パネリストの榊原さん、田中さん、柳尾さん
パネリスト

榊原理加さん
4歳・6歳・9歳の3人の男の子のママ。一般社団法人 日本キッズ食育協会代表理事。仕事時間の方がボリュームは大きいものの、子どもの予定を優先して考えるように努力しているそう。

田中愛(まな)さん 
7歳の女の子のママ。ライター・編集・ビジネスコーチングをフリーランスで。子どもが学校へ行く平日9:00〜15:00が仕事優先タイム、それ以外の時間は家族優先タイム。

柳尾千華さん  
3歳の男の子と7歳の女の子のママ。イノベーター・ジャパン勤務。職住近接を実現し、時間と心にゆとりあるワークスタイルを実践中。
起業したママ・フリーで働くママ・会社員のママ、三者三様のワークスタイルとそれぞれのバランス感覚。
—まずは、皆さんが今のワークスタイルになった理由は?

榊原さん:以前は会社員だったんですが、次男の育休復帰をきっかけに働き方を見直すことを考えるようになり、2011年の東日本大震災で帰宅困難を経験したことが決め手となって、独立しました。やはり何かあったときに、子どものそばにいたいと思いました。

田中さん:私も榊原さんと同じく、以前は会社員でした。もともと母親になったら、子どもとできるだけ一緒にいたいと思っていたことが大きな理由です。おまけとして、スーツを着なくていい、満員電車に乗らなくてもいいというメリットもありました(笑)

柳尾さん:私は、少し前まで都内のオフィスに勤務していましたが、二人目を出産して価値観が変わり、より子どもとの時間を優先したくなりました。また、子どもの小学校入学をきっかけに、親としての出番が増えたことも理由です。
—今の働き方のいいところを教えてください。

榊原さん:仕事の時間を自分でコントロールできるようになりました。1週間に1度は家にいるようにしたので、お友達をお家に呼べるようになったと、子どもも喜んでいます。仕事面でよく「独立したら孤独じゃない?」なんて聞かれるのですがそんなことはなく、むしろ独立して働く仲間とのつながりができました。

田中さん:時間や場所が自由であること、そして、子どもに働いている姿を見せられるのもいいところだと思っています。私の場合、ときどき子どもが自宅にいるときに電話での打ち合わせなどが入ることもあるのですが、あらかじめ「もしかしたら子どもの声が入るかも……」と状況をお伝えすると、ほぼみなさん好意的に受け止めてくださって。案外制約をかけているのは自分自身だったのかもと……。

柳尾さん:私の場合は、オフィスと自宅が近いので、お昼休みに帰宅して家事をしておき、帰宅後の家事を楽にすることも可能なことがメリットだと感じています。距離が近すぎてON・OFFの切替がうまく出来ないこともありますが、全体的に心の余裕が増えて、親子の会話が増えました。

子どもたちも、のびのびと遊んでいました!
―スキルに自信が無い人の場合、どうすればいいでしょうか?

榊原さん:会社を辞めて独立するのなら、まずは能力は気にせず、好きなことを突き詰めて考えてみればいいんじゃないかと思います。

田中さん:あとは、資格チャレンジもひとつかもしれません。強みを説明しやすくなります。もうひとつは、今すでにあるスキルに気づき、言語化すること。誰かと一緒に自分の強みを改めて言語化すると、意外な強みに気づくかもしれません。

柳尾さん:たとえば会社員として働く場合でも、チャンスが巡ってきたときに、ためらわないことで思いもよらぬチャンスに繋がることもあります。実現したいことを恥ずかしがらずにちゃんと言葉にしてアクションし続けることで、実現が早まっていくと思います。
「こんなときはどうすればいい?」という疑問や不安にとらわれるよりも、「自分はこれからどんな働き方がしたいか?」未来に想いを馳せよう
―では、ここからは会場の皆さんからの質問にお答えいただくことにしましょうか。

参加者A:子どもが長期休みのときはどうしていますか?

榊原さん:思い切って、自分も休みを取ります!去年の夏休みは1ヶ月子どもたちとハワイ滞在してみました!(笑)

田中さん:夏休み中、子どもと一緒に過ごしながら仕事をするときは、必要に応じて「母さんが打ち合わせをしている30分は、録画してある好きな番組を見てもいいよ」などと約束をして、時間を確保することもあります。

柳尾さん:私の場合は、夏休みも変わらず仕事があるので、学童や保育園を信頼してお任せしています。

参加者B:仕事をしていると、子どもとの時間がどうしても限られてしまうので、お手伝いを子どもとのコミュニケーションの時間にしたいと思っているのですが、なかなかうまくいきません。日頃お手伝いをしてもらうときに、工夫していることはありますか?

榊原さん:子どもは筋力が弱いから、できないことがたくさんあるんです。子どもの器用さは、大人が軍手を2重にはめた状態だと思ってください。そうやって想像すると、うまくできないことがあっても、仕方がないなと思えますよ。小学生になると、宿題や習い事で忙しくなってしまい、お手伝いをする機会がなくなってしまいます。ぜひ、やりたいと興味を持っている小さいうちに一緒にやってみてください。3歳でもきゅうりやバナナのぶつ切りはできますよ。また、家事を子どもがいるときにあえてやるようにしています。ごはんは自動的に出てこないってことが子どもに伝わるように(笑)。

田中さん:そうですね。ゲーム感覚で、たとえば表をつくってお手伝いの目標を一緒に話し合って決めるとかも良いと思います。レベルアップ目指して、よかった点や改善点の振り返りも一緒にするとか。

柳尾さん:私の場合は、子どもにちゃんと「ありがとう!」を伝えるようにしています。大げさなくらい、「助かる~!!」って、しっかり感謝を伝えることも意識しています。

質疑応答が終わると、参加者でワークショップ。参加者同士で「自分はこれからどんな働き方がしたいか?」を意見交換しました。育児休暇中のママも、専業主婦のママも、ロールモデルのみなさんの前向きさや固定概念にとらわれないキャリアの積み方にヒントをもらって、いきいきしているように見えました。

世の中のIT化が進んだことで、「子育てに専念したいから仕事を辞める」のではなく、「子育てのために、子どもの近くで働きたい」という動きがでてきたんだということが、私にとっては気づきでした。共働き世帯が増えていく中で、「都市で働く」というのも1つの選択ですが、「子どもの近くで働く」という選択肢もこれから増えていくといいなと思いました。
イベント情報

イノベーター・ジャパンは、マーケティング・UX・テクノロジーを駆使しビジネスデザインを行う会社でありながら、異業種同士のコミュニケーションによって新しい発想を得ることを目的としたInnoCAFE(イノカフェ)を隔月で実施しています。
イノベーター・ジャパン http://www.innovator.jp.net/
InnoCAFE https://innovator.doorkeeper.jp/
関連情報

イノベーター・ジャパンが運営する新しい働き方プロジェクト「&donuts」
http://www.andonuts.jp/
プロフィール

中田 陽代(なかた あきよ)
クレディセゾン 営業企画部プロモーション戦略グループに所属。クレディセゾン プロモーション戦略グループ所属。埼玉県から都心へ通勤する4歳の女の子のママ。

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