「部下への理解を深めたい」男性係長の妊婦体験レポート

「部下への理解を深めたい」男性係長の妊婦体験レポート

2018年3月19日公開

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クレディセゾン神奈川支社では、ダイバーシティについての価値観醸成に向けて、さまざまな取り組みをしています。そのひとつとして、昨年11月、マネージャー職が集まる会議にて「妊婦体験・ダブルケア講座」を開催しました。

2016年、九州・山口県の知事9名が妊婦ジャケットを装着し、妊婦体験をする動画が話題になりましたが、妊婦ジャケットというと出産前の妻を持つ夫が両親講座などで着用するのが一般的な使われ方ですよね。なぜ妊婦体験を会社で行うのでしょうか?

近年、「マタハラ」という言葉を度々ニュースで目にするようになりました。妊娠すると体にどういう変化が起こるのか? 妊娠した女性が働くうえで配慮すべきところと、配慮過剰になるところの線引きはどこなのか? そういった知識がなければ、無意識のうちに「マタハラ」と言われるような言動をしてしまうことだってあるかもしれません。今回は、結婚を控えた男性係長が、妊婦体験の模様をレポートしました。

文:臨 篤史(CHIENOWA)
「妊婦になるってどんな感じ?」予備知識ゼロで臨んだ妊婦体験
私は、これから結婚を考えている現在独身の男性33歳です。女性社員が7割を占めるクレディセゾンで仕事をしていくにあたって、少しでも女性目線で物事を考えられたら良いなと思ったことがこの講座に参加したきっかけです。なお私自身、将来子どもは何となく欲しいかなと考えているくらいのレベルで、妊娠している方の気持ちや苦労についてはまったく知識のない状態で今回の妊婦体験に臨みました。

参加者を代表して、出産経験のない女性1名と、婚約中2名・2児のパパといった男性係長3名が、おなかに10Kgのおもりがついたキャッチャー防具風のジャケットを装着しました。この重さは、臨月のときに感じる負担と同じであるとのこと。これが結構ずっしりとした重さがあり、肩と腰にすぐに負担がかかることがわかりました。少し歩くだけでも自然とお腹を前に突き出した格好になり、足もガニマタにしないと安定して歩けません。講師の方から聞くと、徐々に重くなってくる感覚がありますよ、と聞いていたのですが、着けた時点でかなりの負担がありました。

さらに、「床に落ちたものを拾ってみてください」と言われ、屈んでみたのですが、床に置いてあるものがなかなか取れません。はり出したお腹に視界が遮られることはもちろん、お腹に邪魔されて、屈むこと自体がとても大変です。いつもは何気なくしている「しゃがんで床のものを拾う」だけの動作が本当に大変でした。

講座終了後も重りを着けた状態で、そのまま会議に出ることになりました。イスに座っているから平気かなという感覚があったのですが、これも辛かったです。イスの背もたれにもたれかかる姿勢を取らざるを得ませんでした。会議のあとは、1.5kmくらいの距離にある支社まで、徒歩と電車で移動しました。階段の上り下りでは足元が見にくいので、一歩一歩慎重に乗降しなければなりませんでしたし、普段ならなんてことはない駅から徒歩10分程度の移動も、途中で休みを入れたくなるほど疲労感がありました。

子育てしながら働くことが当たり前の企業で求められる「マネジメント」とは
この妊婦体験では、特に「10kgの重みが身体にかかる負荷」と「動きにくさ」という2種類の大変さを感じました。実際の妊婦さんは、寝ても起きても重量的な負荷がかかり続けることによる不調や、ホルモンバランスなどからくる内側の不調があること。そういった治療のために使える薬が限られていたり、新しい命が自分のお腹にいることに対するプレッシャーとも向き合っていくのだろうなと考えると、妊婦さんの大変さが非常に良く分かりました。

前述のとおり、クレディセゾンは女性が多い会社ですので、職場のメンバーとコミュニケーションをするなかで、妊娠中のメンバーへのサポートに関する話題が度々出ます。産前に身体や精神面の負担で仕事を休みがちになってしまうことについて、実際に体験しなければ理解できないこともあるなと思い返しました。

じつは、婚約中の彼女は、同じ会社でともに職場の責任者という立場で働いています。体験後、一緒にこのセミナーを受講していた彼女と今後について話してみました。私たち2人の中で、子どもについてはまだ未来の話なので、まずは管理職として、部下が妊娠した場合に必要なサポートとは何だろうという話をしました。

彼女の職場では最近、1人目を妊娠した社員を数人迎え、彼女たちが安心して働ける環境をメンバー全員でつくっていこうと取り組んでいるそうです。妊娠中でも仕事を頑張りたいと思うメンバーの気持ちを尊重しつつも、今回の体験で得た「妊婦さん目線」で「身体の変化にともなう上下の動きを考慮した物の配置や座り仕事を増やすといった配慮をしていきたいね」と、話しました。妊婦体験は、女性の部下を持つ管理職はもちろん、新入社員のような若手のメンバーにもおすすめですよ。
プロフィール

臨 篤史(のぞみ あつし)
クレディセゾン神奈川支社支社所属。このレビューを執筆直後に結婚、現在は共働き。趣味は洋楽ロック。

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