接客のプロが『女の運命は髪で変わる』で学んだ、自分をブランディングするコツ

接客のプロが『女の運命は髪で変わる』で学んだ、自分をブランディングするコツ

2018年6月13日公開

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文:坂本 洋子(CHIENOWA)

自分を変えたい女性は必読! 髪は見た目から運命まで、すべて左右する


本書の著者である佐藤友美さんこと「さとゆみ」さんは、日本初&唯一のヘアライター。美容師以上に髪の見せ方を知っている、と全国の美容師さんだけでなく、10代から60代までの、幅広い年齢層の女性たちから絶大な信頼を集めています。

さとゆみさんは、本のなかで「髪は服やメイクに比べてすぐに見た目が変わる。見た目が変われば人から自分への扱いが変わる。髪に引っ張られて性格まで変わる。性格が変われば運命が変わるーーここまで手っ取り早く自分の人生を変えることが出来るのは、髪をおいてほかにない!」と15年間、数にして4万人分のヘアスタイルを自ら撮影、ディレクションしてきた経験から力強く言い切っています。

つまりこの本は、誰よりも髪の毛を知り尽くしたといっても過言ではないさとゆみさんが、「とにかく髪! 女性の印象は髪の毛が握っている!!」と女性の髪についてアツく語るエッセイ本です。

「髪の毛なんて毎朝クシでとかすだけで十分」という私のような人にこそ読んでほしい! とんでもなくキャッチーなタイトルに引き寄せられた私は、本書を読んでそう強く思いました。


女性の知性は後頭部にやどる? 日本人女性の7割が知らない「髪」と「印象」の関係


さとゆみさんは本書の冒頭で、「女の顔を100点満点で評価するとして、生まれつき美人でメイクがばっちりでも、髪が手入れされていなければ50点。残念なことに、日本ではその髪の優先順位が低く、7割の女性が髪で損している」とも言っています。私は、それを読んでハッとしました。

私が働くクレディセゾンでは、クレジットカードに関する登録内容変更の手続きやお問い合わせなど、総合案内業務を承るカウンターを全国の提携商業施設に設置しており、たくさんの社員がそこで働いています。私の担当業務は、九州支社で管轄しているカウンター勤務社員の身だしなみを教育することです。

そんな私のヘアスタイルはいつも一つに束ねるだけで、唯一意識することといえば清潔感を感じるレベルにあるかどうか。日に片手で数えられるほどの鏡をのぞく場面においていえば、朝の洗顔、お昼のメイク直し、お手洗いでの何気ない一瞥程度。もちろん、髪の毛にはそこまで意識が及びません。そんな私の髪への関心度を考えると、自分はきっと「髪で損をしている7割」にカウントされているのではないかと思ったのです。

さらに本書を読むと、いまから15年以上も前には既に、「最初に手をつけるべきは、髪、次に服とメイク」であると、ファッション業界の最先端にいる人たちのなかでは常識となっていたとも書かれています。それゆえ、ファッション誌の編集長は新人モデルをまず美容院へ送り込んでいた、とも。それくらい、「髪」は人の印象を決める重要なポイントなのだそうです。

さとゆみさんは、「デキる女性キャスターの共通点は、後頭部の髪を高く盛ること」とも述べています。「女性の知性は後頭部に宿る」と言われていることから、ニュースを読むだけでなく、自分の考えや意見を述べる必要があるキャスターは、後頭部に髪のボリュームを持たせて、知的で高い品格のイメージを自らつくり出しているのだそうです。

このように、髪の毛の存在が人から見た印象を左右することを理解したうえで、さらに工夫を凝らす人たちがいることを知り、日ごろ髪に気を使わない私は、やはり7割のチームにいるのだなと確信を得たのです。


「なりたい自分」をイメージすれば、おのずと髪型も決まる


本書では、「なりたい理想の自分のイメージから、まず理想のヘアスタイルを考え、そのヘアスタイルが手に入ったら、次はそれに見合うメイク、服、話し方……と次々に想像をふくらませる。その繰り返しが自分をどんどん魅力的にしていく」とも言っています。つまり、最初に髪さえ変えれば、それ以外の要素がおのずとひっぱられ、徐々に理想の自分に近づいていく、ということだそうです。

読み進めていくうちに、私の頭のなかに蘇ってきた記憶が一つあります。それはいまから15年以上前、私と一緒に働いていた、ある同僚のこと。当時接客カウンターで働いていた彼女は、毎日必ずといっていいほどお客さまから強いご要望やご意見を受けていました。当社の商品に対する不満から、隣接する駐車場が空いてなかったことなど、接客カウンターで働く人なら誰もが一度は承ることがあるようなご意見ばかりではありましたが、なぜかそれは彼女に集中していたのです。

彼女の身だしなみには清潔感があり、接客対応にも落ち度は見当たりませんでした。ではなぜ、毎日彼女がご意見を承ることになってしまっていたのでしょう? もちろん、当時の私にはそんな明確な理由は、思い浮かびませんでした。しかし、私はこの本を読んでみて、あることに気づきました。当時の彼女のヘアスタイルは、黒髪で短めのパッツン前髪だったのです。この本によると、黒髪は「真面目」であり、短めのパッツン前髪は「かわいらしく幼い」印象であるといいます。さとゆみさんいわく、人はまずヘアスタイルで、相手の性格やキャラクターに先入観を持つそうです。つまり彼女は、そのヘアスタイルが持つイメージにより、お客様が期待する信頼感や頼もしさを得ることができなかったのだと思われます。


私自身、この本を読んではじめて、「『髪のイメージ=自分が見られたいイメージ』は、自分で考えることが一番大切なのだ!」ということに遅まきながら気づかされました。これまで美容院で「自分に似合う髪型にしてほしい」と、美容師さんにオーダーを丸投げしていた自分が恥ずかしくなってしまうほどです。


接客のあるべき姿は、「自分目線」が加わることで完成する


私は仕事柄、接客カウンターに立つ人間としてあるべき姿を言葉にして、おもに新人メンバーに伝えています。たとえば彼女たちには、「相手に届くおもてなしの笑顔と豊富な知識」「短くも伝わりやすいトークでもって勝負するように」と、理想像に近づくために必要なこととして、長年教えてきました。また接遇については、「相手から自分がどう見えているか?」と、常にお客様目線を意識させることに重きを置いてきました。ですが私は、本書をきっかけに、その考え方にも変化が出てきたのです。

もちろん「お客様目線」は接客をするうえで大切なことです。しかし、さらに私は、「相手に対して失礼のないレベルを保ちつつも、自分自身の気持ちがアガり、毎日の仕事が楽しくなるような髪型も追及してみてほしい」という、自分目線のエッセンスを加えたいと考えるようになったのです。

お客様から安心感をもたれる、信頼される、頼りにされる、おすすめした商品が売れる、仕事を任される……。いろんな自分のなりたい姿を言葉に起こして、それをもとに髪型のイメージをつくっていくとは、なんと心がワクワクする作業なのでしょう。ぜひこれを実践してほしいと新人メンバーにすぐにでも伝えたくなるほど、私にとって新しい発見でした。


髪型を変えることは、自分をブランディングすること


最後に私から特におすすめしたい、第4章「髪はほぼ、年齢」の内容について、ご紹介します。すでにアンチエイジングに取り組んでいる方も、そうではない方も、みな等しく訪れる髪の老化に向けて効果的な、頭皮のケアテクニックです。

それは、「シャンプーは髪ではなく頭皮を洗う」「髪の健康を考えるなら、夜にシャンプーをする」という、じつに簡単な方法です。なぜ私がみなさまにこのテクニックをおすすめしたいのか。それは、何よりも髪の毛が元気でなければ、自分がなりたい、理想のイメージに向けて髪型を変えることはできないからです。そのために、土台となる頭皮の老化を防ぐ方法をおすすめしたいのです。

かくいう私も、さっそく本書のとおりシャンプーのやり方を「夜、シャンプーで頭皮を洗う」方法に変えてみました。さらに久しぶりに美容室を予約してみたのですが、その瞬間から長さを変えてみようか、分け目を変えてみようか、パーマもいいかな……などと理想の自分に向けて、いろんな想像を膨らましている自分のワクワク感に、早くも新しい運命の扉が開き始める感覚を感じているのだから、面白いものです。

さあ、髪が自分自身を象徴する存在ならば、あなたはどうブランディングしますか? ぜひこの本で、ヒントを見つけてみてください。

『女の運命は髪で変わる』

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著者:佐藤 友美
出版社:サンマーク出版
プロフィール

坂本 洋子(さかもと ようこ)
株式会社クレディセゾン 九州支社所属。インストラクターを担当。
趣味は料理とパン屋めぐり。キッチンが大好きな居場所。

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