流産の確率は予想外に高い?! 早期流産の原因と症状

流産の確率は予想外に高い?! 早期流産の原因と症状

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妊娠が分かってから安定期に入るまで心配なのは流産ではないでしょうか? 特にちょっとした出血や茶おりなどがあると不安になってしまいます。妊娠12週までの早期は特に注意が必要な時期です。なぜ流産が起こるのか、その確率や予防方法は? そんな疑問を解説します。
早期流産とは

生まれてくる我が子に期待が膨らむ妊娠初期。実は、流産が最も多い時期でもあります。人工中絶以外の流産を自然流産と言い、決して珍しいことではありません。

妊娠22週未満(6か月の3週目まで)に胎児がお腹の中で死んでしまったり、お腹の外に出てしまったりすることを流産と言います。流産の中でも妊娠12週未満で流産してしまう事を「早期流産」または「初期流産」と言います。

妊娠初期は生理の出血と勘違いして妊娠に気づかないまま、流産してしまっているケースもあります。このような流産は化学流産と言い流産と判断されません。
早産とは
妊娠22週以降に胎児が体外にでてくることを早産と言います。

早産とは、体外に出て生きることが出来るギリギリのラインのため1日でも長くお腹にいてもらいたい時期です。年々早産児の生存率は上がっており、22週では30%の生存率も28週以降であれば95%の生存率が望めます。また、出生体重も重要で1000g以上あると95%以上が無事育つことが出来るようです。

流産の種類
<切迫流産>

流産する1歩手前の状態で、このまま症状が続けば流産の可能性があります。腹痛や出血の症状がありますが、まだ流産を止めることが出来ます。医師の指示に従いとにかく安静にすることが大切です。止血剤や子宮収縮抑制剤などを使う場合もあります。

<進行性流産>

子宮口などが開いてしまい流産が進行している状態です。胎盤がはがれ子宮の収縮も始まり、陣痛のような痛みが伴います。流産を止めることはできません。

<完全流産>

子宮内の胎児、胎盤などがすべてはがれ、出血とともに体外に出てしまった状態です。陣痛のような痛みを伴います。ごく初期の場合は出血量も少なく、通常の生理と勘違いする場合があります。

<不完全流産>

流産で胎児は外に出てしまったけれど胎盤などの組織が残っている状態です。流産後出血や痛みが続く場合は不完全流産の可能性があります。この場合は病院で内容物を取り除く処置がされますが、薬などで排出されない場合は取り除く手術が必要になります。

<稽留流産>

出血や痛みのないまま胎児が亡くなってしまう事を言います。妊娠のごく初期にみられますが、ほとんどは自然に出血とともに体外に排出されます。

流産してしまったら病院での処置後数日は安静にしましょう。家事やお仕事なども1週間程度は休み、次の妊娠までは3ヶ月~半年程度あけるようにしましょう。
流産が起きる確率

流産が起こる確率は予想外に高く、全妊娠の10~15%を占めています。妊娠したママの10人に1人が流産していることになります。その中のほとんどが12週未満に起こる「早期流産」です。早期流産は流産のうち90%にも上ります。

また、母体の年齢によっても流産率が違います。

24歳以下……16.7%

25~29歳……11.0%

30~34歳……10.0%

35~40歳……20.7%

40歳以上……41.3%

全年齢……13.9%

35歳から40歳以上になると流産率がぐっと上がります。40歳を過ぎると染色体異常を起こす確率が増えるため、流産率も高くなるようです。
早期流産の原因

早期流産の主な原因は胎児にあります。もともと染色体などに異常があったりして育つ能力がなく流産してしまうのです。全体の約7割を占めています。

約3割は母体の異常から起こる場合もあります。流産を3回以上繰り返している場合は習慣性流産と言います。母体に原因がある場合がありますので医師と相談して治療するようにしましょう。
母体の問題
<子宮の形>

ママの中には生まれつき子宮の形が通常と違う場合があります。特に「双角子宮」などは流産しやすいと言われています。通常よりも流産しやすいことを念頭に置いて、無理のない生活を送るようにしましょう。

<子宮筋腫>

筋腫があることでお腹が張りやすく、切迫流産や早産の可能性があります。子宮筋腫は妊娠中に見つかっても妊娠中に切除手術は出血しやすく危険なため行いません。子宮口の近くにあるなど、分娩の妨げになる場合は帝王切開となりますが、それ以外は普通分娩が可能です。

<子宮頸管無力症>

普通は閉じている子宮口が開いてしまう事です。早く発見すれば子宮頸管を絞る手術をすることで予防できます。

<ホルモンが原因(黄体機能不全)>

妊娠状態を維持するための「プロゲステロン」というホルモンが分泌されにくく、妊娠が継続されない、またはプロゲステロンに子宮内膜が反応せず、子宮内膜が厚くならないなどといったホルモンの異常が原因となる場合があります。

<免疫の異常>

免疫異常で父親の遺伝子を持つ胎児を異物と判断し、拒絶反応をおこしてしまう事が流産の原因となる場合があります。

<細菌感染>

クラミジアやカンジダなどと言った細菌感染症により羊膜などに炎症が起こると流産する可能性があります。おりものの異常を感じたら必ず診察を受け治療を行いましょう。

<過度のストレス、過労>

ストレスや過労により流産につながるケースもあります。妊娠初期は体型に変化がなく、つい動いてしまいがちですが、無理をしないことが大切です。

早期流産が起きるときの症状

早期流産が起きるときは痛みよりも出血が先行します。無症状の場合も多いですが、早期流産の兆候として下記のような症状が出る場合があります。

・おりものに茶色~赤色が混じる

・不正出血

・生理痛のような痛み

・腰痛

・お腹の張り

・つわりが軽くなる

胞状奇胎の場合つわりがひどくなる特徴があります。つわりがあるからと言って安心せず、不正出血などの症状が見られたら病院に連絡するようにしましょう。

無症状のまま胎児が亡くなってしまう場合もあり、その場合は妊婦健診で初めて気づくこともあります。

出血はおりものに少量混ざるものから大量の出血まで様々です。少量の出血でも気づけるように普段からおりものの色や量、においなどをチェックするようにしましょう。流産以外にも感染症などを判断する目安にもなります。

出血にお腹の痛みが伴う場合は特に注意が必要です。腹痛がなくても出血がだらだら続くようなら早めに診察を受けてください。
注意すべき出血の種類

出血は流産のサインでもあります。少量の出血でも流産を疑ってください。出血は胎盤がはがれかけるために起こります。少量の場合はおりものに混ざっていて、茶色っぽいものから鮮血まで様々です。おりものに混ざっている場合は念のため診てもらうようにしましょう。不正出血で生理のように出血している場合は急いで病院に行きましょう。完全に流産する前に止められる可能性もあります。
流産につながる出血の種類
<異所性妊娠(子宮外妊娠)>

受精卵が子宮の中以外の場所で着床してしまう事です。鮮血の不正出血や立てないほどの腹痛があったら子宮外妊娠の可能性があります。放置すると破裂し大量出血を起こすため母体にも危険が及びます。異所性妊娠の場合残念ながら妊娠の継続はできませんが、母体を守るためにもすぐに病院を受診しましょう。

<胞状奇胎>

受精卵が着床する際に増える絨毛が異常増殖し、子宮内に広がることを言います。その際胎児は吸収されてしまうのが通常です。絨毛が異常増殖するというのはガン化していることになりますので、たとえ胎児が成長していても母体を考えると、よほどの事情がない限りは処置するのが通常です。胞状奇胎は出血の症状に加えつわりがひどくなるという症状が特徴です。

<絨毛膜下血腫>

胎盤が作られる際に絨毛膜の下に多量の出血があり、血腫(血の塊)が出来てしまう事を言います。通常はそのまま体に吸収されますが、血腫が大きい場合は不正出血として体外に出ることがあります。絶対安静にしていれば流産は免れることが多いです。しかし、無理をして動いたりすると流産の原因となることもありますので、注意しましょう。
心配のない出血の種類
<妊娠初期の月経様出血>

生理予定日あたりに少量の褐色の出血がみられる場合がありますが、これはホルモンバランスの変化によるものですので心配のない出血です。心配であれば時間内に病院で相談しましょう。

<子宮膣部びらん>

妊娠中は粘膜が柔らかくなっているため、ちょっとした刺激で子宮の入り口膣部がただれ出血をすることがあります。内診や性行為後の出血はこれが多いです。特に心配のないものですが、長く続く場合は血液が固まりにくい病気の場合がありますので医師に相談しましょう。

<子宮頸管ポリープ>

小さないぼのようなものが子宮頸管に出来るのが子宮頸管ポリープです。ほとんどが良性で特に心配はないのですが、ちょっとした刺激で出血します。分娩時に自然に取れてしまう事が多いですが、何度も出血する場合は安定期に入ってから手術で取ってしまう事もあります。
予防のために出来ること

早期流産は自然なことで主な原因は胎児の染色体異常にありますので、確実に有効な予防方法はありません。流産のリスクを減らすためには規則正しい生活が基本です。妊娠初期に生活を見直すポイントをいくつかご紹介します。

体を冷やさない
冷え性の人は流産しやすいと言われています。妊娠を希望しているのなら妊活中から体が冷えないように入浴法や食事を見直しましょう。冷えは、子宮の収縮を促し破水しやすいため妊娠中も冷え対策を徹底して行いましょう。
葉酸を摂取
妊娠初期には特に必要な栄養です。葉酸は胎児の細胞分裂に大切な役割を果たし、流産を予防します。葉酸には妊娠しやすい体を作る効果もありますので、妊娠を希望している妊活中から初期の妊婦さん達には特に意識して摂るようにしてもらいたい栄養素です。

葉酸は主にモロヘイヤ、ほうれん草などの葉物野菜やイチゴ、枝豆や納豆などの豆類に多く含まれています。サプリメントもたくさんありますので適正量を摂取するように心がけましょう。
減塩して栄養のある食事
塩分は、高血圧やむくみの原因になります。控えろことで妊娠高血圧症候群の予防にもなるので、最低限にしましょう。妊娠中は血液量が約40%増量します。栄養不足にならないために、鉄分、カルシウム、ミネラル、亜鉛を意識的に摂るようしましょう。
カフェイン摂取に注意
カフェインの摂取は流産のリスクが高まると言われています。血管を収縮される働きがあるため、胎児への血流を減らしてしまいます。また、妊婦には欠かせない栄養素であるカルシウムや鉄分の吸収を妨げてしまうので、母子共に栄養不足となってしまうのです。意識的にノンカフェインの飲み物を選びましょう。

ルイボスティー
妊活中から飲むようにすると卵子の質が良くなり、卵巣機能のアンチエイジング効果もあるため流産予防にも効果が期待できます。ノンカフェインの飲み物ですので、たくさん飲んでも安心です。出来ればオーガニックのルイボスティーを選びましょう。冷え性の方はホットで飲むのがおすすめです。
ストレスをためない
妊娠中は出産への不安や、ホルモンバランスの変化により、イライラしたり、疲れやすくなることが多いかもしれません。飲酒、喫煙、過食など体に良くないことは避け、気分転換やリラックスできる時間をつくるようにしましょう。
まとめ

妊娠に気づいた後の流産はとても悲しいものですが、実はかなりの確率で妊婦さんが経験しているものです。どうしても落ち込んでしまいますが、もともと胎児の染色体異常で起こるものがほとんどのため、誰にも責任はありません。流産の悲しみは経験者にしか分からないかもしれませんが、流産を悲しんでストレスを感じてしまうと次の妊娠もしづらくなります。一度妊娠したのならきっとまた妊娠できるはず。気持ちを切り替えて、かわいい赤ちゃんに出会うために次の妊娠を目指しましょう。

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