金銭感覚の差を埋めて家庭円満!? 共働き夫婦のお金の悩み座談会

金銭感覚の差を埋めて家庭円満!? 共働き夫婦のお金の悩み座談会

2017年12月20日公開

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「結婚」は人生の分岐点。価値観が違う他人同士が一緒になり、生活を共にするってすごいこと。夫婦のあり方が何通りもあるように、家庭のあり方も何通りもありますよね。そこで、今回は「夫婦のお金の管理、どうしてる?」について考えてみました。夫婦で話し合ってお金の管理方法を決めた人、なんとなくパートナーに任せている人、ライフスタイルの変化に合わせて管理方法を見直ししている人など、お金の管理スタイルはじつにさまざま。

「貯めてなんぼか使ってなんぼか!? 働きざかりのお金の座談会」に続き、2回目となるソニーネットワークコミュニケーションズが運営する「マネチエ」さんとの覆面座談会。今回も、覆面だからこそ「じつは……」が飛び出し、「これってウチだけ?」のぶっちゃけトークが炸裂! 新婚から子どもが生まれたばかりといった両社社員4名が集まり、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんを質問攻め。普段なかなか話せない「夫婦のお金の管理法」について共有し合い、専門家のアドバイスをいただきながら、家計管理のヒントを探りました!

文:小林純子 撮影:沼田学
プロフィール

西山美紀さん
ファイナンシャルプランナー 、コラムニスト。出版社勤務後、2005年に独立。貯まる人の生活習慣や考え方の違い、やりたいことを叶えるためにお金を貯める方法、女性の生き方などをテーマに情報発信やアドバイスを行っている。日経ウーマン、日経DUAL、オレンジページ、シティリビング、クルールなどで執筆中。オールアバウトでは「貯蓄ガイド」をつとめる。2児の母。

【クレディセゾン】
きつねさん男性30代、結婚3年目、0歳児のパパ
ピエロさん男性20代、結婚1年目、子どもなし

【ソニーネットワークコミュニケーションズ】
かぶきさん男性30代、結婚3年目、0歳児のパパ
おかめさん女性20代、結婚1年目、子どもなし

手前左からかぶきさん、おかめさん、西山さん、きつねさん、ピエロさん
家計を握っているのは誰? 多種多様なお財布事情
—みなさん、早速ですが普段の生活費の支払いはどうしていますか?

きつねさん:月5万円のお小遣い制で、生活費に関しては妻がガチガチに管理しています。みなさんのなかで、私が一番貧しいと思います(笑)。お小遣い制になった理由は、結婚するときに私の借金が発覚したためです。「コイツにはまかせられない」と妻が一元管理するようになりました。

ピエロさん:わが家は逆で、ぼくが完全に管理しています。妻が仕事を辞めてパートになり、ぼくの収入がメインになったこともあるんですが、もともとお金を貯めたり、増やしたりするのが好きで。妻からも管理を任せたいと言われて、このスタイルになりました。

かぶきさん:うちの場合は3つの口座を使い分けていて、日々の出費は『Zaim』というアプリで妻と一緒に管理しています。生活費は、私の給料が振込まれる口座から捻出しています。妻の給料が振込まれる口座は貯蓄用と考えているので、基本いじりません。もう1つは、予定外の出費に備えて常に15万円プールしておく予備用の口座です。

おかめさん:家賃、光熱費、車にかかる費用は夫。食費、雑費は私が払うようにしています。いまの住まいは家賃補助があるので、それぞれの負担に大きな差はないです。2人ともお互いの収入をとやかく言われたくないタイプなので、現在のスタイルになっています。

—見事にみなさんそれぞれですね。西山さん、こうすべきという方法はありますか?

西山さん:そうですね、夫婦のお金の管理方法は大きく分けて3パターンあります。固定費をどちらかが払い、流動費をもう一方が払うおかめさんのパターン。もう1つはきつねさん、ピエロさんのようにどちらかがしっかり管理するパターン。一番貯蓄できるのはこのパターンです。最後は、共同口座にお互い10万円などと決めたお金を入れて、そこから家賃や生活費を支払うパターンです。夫婦のルールに対してお互いのストレスがなく、貯蓄ができていれば、どんな方法でも正解だと思います。

お小遣いの制度設計から単身赴任まで。普段は話さない、お金の失敗談
—みなさんトラブルなく生活しているようですが、「これは失敗だった」ということありますか?

きつねさん:結婚当初は、借金の返済を考えると、月5万円もらえる方が自由度が高いと判断して「お小遣い制」に飛びついたんです。でも、5万円のお小遣いの中には、職場の送別会や結婚式の2次会の費用なんかも含まれていて、例外的に出してもらえるのはご祝儀代のみ。今となっては、どこまでの出費をお小遣いで対応するのか、最初に決めておけば良かったと思います。あとは、ボーナスが出ても昇給しても5万円が変わらないんです……。仕事のモチベーションを上げるためにも、値上げの余地を残さなかったのは失敗でしたね……。

—なるほど、せつないですね……。ほかの方は失敗した経験はありますか?

かぶきさん:結婚式の3日後から私がインド勤務になり、単身赴任生活になりました。当時、お財布は別々にしていたのですが、毎月の収支が複雑になってしまってお互いにフラストレーションがたまりました。お金管理って煩わしいじゃないですか。2人で話し合って、合理的に整理しようということになりました。

おかめさん:私は最近ちょっとモヤッとしたことがありました……。夫が車を買いたいと突然言い出し、雑費担当の私が頭金60万円くらい出したんですけど、夫が欲しい車を買うのにお金を出すのは私で。子どもが産まれたらほかにお金をかけづらくなるでしょうし、助手席にも乗れるのでいいんですけど。

西山さん:おかめさんのように、夫の思いが強すぎて、妻が納得できないなど、夫婦間の思いに差があるというお悩みは結構あります。一旦、どこかで時間を取って夫婦ですり合わせができると、目標に向けて貯蓄のスピードが一気に上がります。すり合わせ度をアップさせると、お互いにハッピーになりますよ。
ファイナンシャルプランナー・西山さんが考える「貯蓄より大切なもの」
—今度はみなさんから、お金のプロである西山さんに聞きたいことはありますか?

かぶきさん:マイホームの購入について聞きたいです。4月に娘が産まれたのですが、通勤時間が30分以内になる場所に引っ越しました。家賃が高くなってしまっても、ダブルインカムをキープすることを優先しました。また海外に転勤する可能性もあり、どのタイミングでマイホームの購入を検討すれば良いか迷っています。

西山さん:長い人生での家計を考えると、ダブルインカムのキープを優先したことはとてもいいと思います。また、結婚も、相手があってこその結婚というのと同じように、マイホームの購入も、気に入る物件を見つけてこそ、だと思います。また、大きなお金も必要です。急いで購入する必要がないのなら、まずはお金を貯めながらいろいろな物件を見て、買う時期を考えていくのが良いと思います。

かぶきさん:では、買う場所はどう考えれば良いですか?

西山さん:夫婦共働きで子育てをしていく予定なら、購入希望エリアの保育園事情は確認した方が良いですね。あとは、今後転居する可能性があるなら、売却や賃貸に出すことを念頭に入れた物件選びが大事だと思います。変わった間取りだと買い手がつきにくいので、人気のエリアで駅近、スタンダードな物件にしておくのが良いと思います。

おかめさん:私は子どもの出産のことが気になっています。出産費用などはどれくらい見込んでおくと良いですか?

西山さん:出産自体は手当が出るのでそれほど費用はかからず、心配はいりません。妊婦健診も一部補助があります。その補助で足りない分(妊婦健診1回あたり数千円)のほか、値段の高い病院や病室を個室にした場合の費用、マタニティグッズやベビーグッズなどの費用を考えておきましょう。より重要なのは子どもが大きくなってからの教育費です。夫婦でずっと働き続けられるかがポイントですね。3歳まで育児休業を取得できる会社もありますが、長期間休むと収入が減ったり、仕事の勘を取り戻すのに時間がかかったりするデメリットもあるので、総合的に判断する必要があります。

おかめさん:そっか……。備えという意味で、いまから貯蓄をしておいた方が良いですね。

西山さん:はい、そうですね。あとはムダな出費を抑えるよう意識することが大事です。その結果として貯蓄に回すお金ができますし。「子どもがいないいまのうち」と好きに使ってしまうと、子どもを産んだあとに子育ての大変さと、好きなようにお金が使えないフラストレーションで余計に不満がたまってしまうんです。
妻には内緒? 実はこっそりやっている資産運用のあれこれ
—ピエロさんはお金を貯めたり、増やしたりすることに興味があるとのことでしたが、実際に行っている資産運用は何ですか?

ピエロさん:株や投資信託にビットコイン(仮想通貨)など幅広く手を出しています。会社で採用している年金制度が確定拠出年金なので、そちらでも運用しています。『マッチング拠出』というのですが、掛け金を上乗せしてアクティブに運用しています。

きつねさん:私は半年前に妻に内緒で、ビットコインの投資を始めたんです。お小遣いの中から捻出しているので原資が少なすぎるんですが、運用でいまは倍近くになっています。私のように、少ない投資額でもお金を増やしたい人はどうすれば良いですか?

—資産運用の実績を見せて運用を任せてもらえるように交渉するのはどうでしょうか?

きつねさん:実績をみせたら、妻に即回収されてしまいます(笑)。増やしたお金をへそくりにしたいんです……。

—西山さん、お小遣いに関して有効な交渉法はありますか?

西山さん:お子さんがいらっしゃる家庭では、家事や育児をご主人が積極的に頑張ることで、値上げ交渉に成功した例はたくさんありますね。お料理をつくれば外食も減るし、奥さまも喜んでくれるのではないでしょうか?

おかめさん:そういうのやってくれたら、疲れていても飛び起きます!  何かを買ってもらうより嬉しいです。

ライフスタイルの変化で、価値観が変化する人しない人
—意地悪な質問ですけど。夫婦で家計を管理しているかぶきさんは、見られてまずい出費はどうしているんでしょうか?

かぶきさん:見られてまずい出費は、ないかもしれません……。私はお酒は飲まないし、平日はお弁当とお茶を持って行くし、そもそもあまりお金を使わないんです。こういうライフスタイルになったのは、ライフプランナーの知人がいて、結婚したときと子どもが産まれたときに資産運用のアドバイスをしてもらったことが大きいと思います。妻が将来の生活を心配するタイプなのですが、必要なお金をどうすれば良いかが見えてくると、夫婦関係も落ち着いてきました。

—ライフプランナーさんに相談したことが、変わるきっかけになった?

かぶきさん:そうですね。私はもともとガジェット好きですし、プレステなんかも買いたいんですけどね。いまは、サッカーだけは遠征に行ったり、シューズを買ったり、自分の好きなようにさせてもらっているので、趣味を集中させてバランスをとるようになりました。

—ぐっと親しみがわきました(笑)

西山さん:一般的に女性は、「子どものことが心配」などという感覚的な理由でお金に対する意識を変えることができるんですよね。一方で男性は、妻から「そんなに使ったらダメ」と言われても、なかなか実感がわかない。男性に理解してもらうには客観的な数字や話が効果的だったりします。エクセル表で毎月の出費を洗い出してみるとか、毎月3万円貯めたら年間いくらになるねとか数字でみせると気付いてもらいやすいです。お互いが納得できるとストレスが減って、お金が貯まるスピードも上がりますよ。
今回の座談会で一番感じたのは、やはりお金への向き合い方に正解はないということです。ただ、そのなかでも自分たちに合ったお金の管理方法や、お互いの妥協点の見つけ方など、ほかの家庭の取り組みに触れてわかったこともたくさんありました。

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