ママと現役PTA会長が語る、私たちが「働きながら委員活動」に参加する理由

ママと現役PTA会長が語る、私たちが「働きながら委員活動」に参加する理由

クレディセゾンのパパママと大塚玲子さんの座談会。「やらされ仕事」にならずにPTAを楽しむ工夫とは!?

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働きながらPTA活動をする大変さを訴えた匿名ブログ「小学校やばい PTAやばい」など、近年、PTAをめぐる議論がネットを中心に活発化しています。女性の社会進出が本格的に進むなかで、お母さんが専業主婦であることを前提にしてつくられたPTAの制度は、働くママたちにとって大きな負担としてのしかかっているようです。

そんななかSAISON CHIENOWAでは、『PTAをけっこうラクにたのしくする本』などの著書があるライターの大塚玲子さんをファシリテーターに迎え、PTA活動経験のある菊池菊香さん、結城ゆう子さん、現役でPTA会長を務める牛島伸介さん、そして、就学前のお子さんを持つ川野康子さんという四人のパパ・ママ社員による座談会を開催。いったい、PTAの何が大変なのか? そして、働くパパ・ママがPTAに参加するメリットとは? 現場の声から、PTAの「いま」が浮かび上がってきました。

文:萩原雄太 撮影:相良博昭
プロフィール

大塚玲子(おおつか れいこ)
フリーライター・エディター。東京女子大学文理学部社会学科卒業後、編集プロダクションや出版社に勤務し、妊娠を機にフリーランスに転身。結婚や家族をテーマにした記事を手がけるほか、近年ではPTA活動についてのコラム執筆や、講演会などを多く行っている。著書には『PTAがやっぱりコワい人のための本』『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(以上、太郎次郎社エディタス)などがある。

菊池菊香(きくち きくか)
クレディセゾン 債権管理部。小学3年生と小学1年生の男の子、幼稚園年少の女の子のママ。昨年度、初めて小学校のPTA活動(まつり準備委員)を経験。

牛島 伸介(うしじま しんすけ)
キュービタス 企画部。小学6年生の男の子と4年生の女の子のパパ。息子が5年生のときに、自身の母校でもあったことをきっかけにPTA会長に推薦され拝命。今年で2年目。

結城ゆう子(ゆうき ゆうこ)
セブンCSカードサービス 企画部。中学2年生の女の子のママ。娘が保育園に通っていたときに会計役員、クラス代表委員をそれぞれ1年間務め、小学校では2年間、PTA委員を経験する。

川野康子(かわの やすこ)
クレディセゾン 東京支社。保育園年長の男の子のママ。現在、子どもが通う保育園には委員会などがないため、委員活動は未経験。これからのPTA役員に漠然と不安を持っている。
PTAには本部役員、各委員、イベントの係など複数あるのが一般的
—(大塚)PTAは、簡単に言えば学校と保護者が協力して、子どもたちのために活動をしていきましょうという組織です。実際の現場では、子どものことを話し合うだけでなく、保護者同士のコミュニティーとしての役割も果たしていますね。

学校によって呼び方は変わりますが、PTAには「本部役員会」という組織があり、会長、副会長、会計、書記、監査といった「役員」を担う保護者の人たちが中枢にいて、その周りにさまざまな「委員」があります。たとえば、学級委員(クラス代表)や選考委員(本部役員を選ぶ)、校外委員(地域のことを担当)など。保護者といってもほとんどがママの参加なのですが、牛島さんはパパとしてPTAに参加されているんですよね。

PTA活動についての記事を多数執筆する、ファシリテーターの大塚玲子さん
牛島:私は、昨年度から渋谷区立の小学校のPTA会長に推薦されて就任したのですが、うちの学校には本部役員のほか、広報や校庭開放、安全対策担当といった委員会があります。このほかにもPTA委員会とは別に、「パレード」「餅つき」といったイベントを担当する保護者もいますね。基本的に会員の全員参加を目標としていて、1年に1回は何らかのPTA活動に関われるようにと考えているんです。

—もともと、牛島さんはPTAの活動に積極的だったんでしょうか?

牛島:いえ。会長になる前は、PTA活動にはノータッチ。妻が学年委員をやっていたため、餅つきを手伝ったくらいでしたね。たまたま自分がその小学校の出身であり、人脈もあったことからPTA会長に推薦され、やらせていただくことになりました。PTAというと、お母さんがメインで活動するイメージが強いかもしれませんが、区内のPTA会長が集まる会議なんかに行くと、わりとお父さんが多いですよ。

結城:私は中学生の娘がいるのですが、保育園に通っているときからPTA活動をしています。保育園では会計とクラス代表委員をそれぞれ1年間務め、小学校では、校外委員(主に地域パトロールなどの校外行事を担当)をはじめ2年間委員を経験しています。また、学校で行うPTAとは別に、地域の子ども会でも委員をやりました。新入生の歓迎や、自治会の行事など、毎月イベントがあってPTAよりも大変でした(笑)。

左から牛島伸介さん(キュービタス)、結城ゆう子さん(セブンCSカードサービス)
PTAで何をするのか知らない。だから「大変そう」というイメージばかりが先行してしまう
川野:私は年長の男の子がいて、通っている保育園にはPTAのような組織がないので、親が集まって何かをするということに対して知識も経験もありません。PTAというと、「大変そう」というイメージばかりが先行していますが、実際に何が大変なのか、そもそも何をするのか、いつ活動するのかといった具体的なことがわからないから不安になるばかり……。もちろん、私でもできることがあればやりたいと思いますが、いったい、みなさんは、PTAと仕事の折り合いをどのようにつけているのかが気になっています。

川野康子さん(クレディセゾン)
—川野さんは、どのような勤務形態でお仕事をしているのでしょうか?

川野:いまは全員がシフト勤務の職場にいます。そのため、自分で自分の仕事を調整しづらいんです。実際PTA活動をやるといっても、「(仕事があって)やっぱりできませんでした……」となるのは怖い。どの程度であれば働きながらでもPTAに参加できるのかを共有してもらえると安心できます。
「PTA役員を必ずやらなければならない」というルールはないが、ポイント制で管理している場合もある
—菊池さんは、ご自身がPTA活動に関わったことで感じた問題意識から、この座談会企画の発端を担われたそうですが、いまはどのようなかたちでPTA活動に携わっているのでしょうか?

菊池:私には小学3年生と小学1年生の男の子がいるのですが、昨年初めて小学校のPTA活動として、「祭り準備委員会」の委員をやらせていただきました。11月に祭り本番が終了し、いまは、その反省会も終わって一段落という時期です。

じつは、この委員を務めている間に、いろいろなことで押しつぶされそうになりました。CHIENOWA編集部員にPTAのことを相談したところ、この座談会が実現したんです。せっかくPTAに携わるならもっと前向きに取り組みたいし、同じような状況に置かれた人と知識を共有したいですよね。

中央/菊池菊香さん(クレディセゾン)
川野:保護者は、必ずPTA活動に関わらなければならないというルールがあるのでしょうか?

結城:娘が通っていた小学校の場合、新学期が始まる4月にPTA本部からお知らせが配布されます。クラスの代表として、イベント企画やPTA会議などに出席する重要な役員や委員は、小学校に通っている6年の間に最低1回は担当するようにと、お知らせには書かれていましたので、実質ルール化されていました。

牛島:私がPTA会長を務めている小学校は、ポイント制でやっています。この役職は3ポイント、このイベントに参加すると1ポイントと決まっていて、1年間に3ポイント、6年間で18ポイントを目標として掲げています。ただ、PTA副会長がカウントしているんですが、この手間がけっこう大変なんですよ……。

—活動の偏りをなくすためにポイント制は有効ですが、カウントする手間がかかるうえ、「やりたくなくても、やらなければいけない」というPTAの嫌なイメージを強めてしまうというデメリットもあるんですよね。

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