肩こり解消のツボは? 効くツボと正しい押し方

肩こり解消のツボは? 効くツボと正しい押し方

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肩こりの解消にはツボ押しが効果的とされていますが、正しい位置と押し方を知っていますか? 効果的なツボや正しい押し方を知ることは、ツラい肩こりの解消につながります。そこで鍼灸(しんきゅう)師の木村和夫先生に、ツボの名前や正しい押し方を詳しく教えていただきましょう。

■ツボ押しは肩こりに効くの?

肩こりにツボ押しは効果的と聞きますが、なぜツボ押しが効果的なのでしょうか。鍼灸師の木村和夫先生にお聞きしました。

◇肩こりの本当の原因

木村:肩こりの直接的な原因は、肩周辺筋肉の血流障害です。多くの方が勘違いされているのですが、肩こりとは肩を使い過ぎて起こる反応ではなく、体で起きている不調を伝えるサインの一つです。例えば、肩こりとは火災警報器のアラームのようなものです。火事になって火災警報器が鳴っているのに、火災警報器だけを止める人はいませんよね? 肩こりも同じで、肩こりを引き起こす体の不調を改善してあげれば、自然と改善していきます。

試しに、あなたの生活で肩こりがひどくなるのは、どういった場面か振り返ってみてください。パソコンやスマートフォンを長時間使った後、たくさん字を書いた後、読書の後、ゲームをした後だったりしませんか? 肩こりの大きな原因は、肩甲骨より上にある腕や頭などの疲労です。いわゆる上半身の疲労が蓄積すると、肩こりだけでなく、首のこり、背中の肩甲骨内側の張りという形で連鎖的に問題が現れてきます。

現代生活での肩こりは、以下の三大原因にあります。

(1)眼精疲労

(2)悪い姿勢(猫背など)による疲労

(3)腕の疲労

あなたの肩こりもこういった疲労が出る時にひどくなっていませんか? ですから、これらの疲労を取っていくと、肩こりは自然と改善していくのです。

◇ツボ押しが肩こりに効果的な理由

木村:ツボというのは、東洋医学由来の考え方です。人間の体には全身をめぐる気の流れ=経絡(けいらく)があると考えられ、その経絡上にあるポイントがツボです。それぞれのツボには、体の不調によって気の流れが悪くなる場所のパターンがあります。肩を流れる経絡とそれにつながる経絡上で気の流れが悪くなると、肩こりという形で体は不調を訴えます。そこで、経絡上で気の流れが悪くなっている場所、すなわちツボを刺激して気の流れを改善すると、原因がなくなるため、肩こりは改善します。

肩こりは、三大原因(眼精疲労、猫背などの悪い姿勢による疲労、腕の疲れ)で起こりますから、それぞれの疲労を改善するツボを刺激してあげることで、気の流れがよくなり肩こりが改善します。ちなみに、気の流れとは“いわゆる生命エネルギーとしての「気」と血液、リンパを合わせたもの”を言います。気の流れが悪くなるというのは、血液やリンパの流れが悪くなるという意味と同じです。

経絡は科学でいまだに解明できていませんが、実験や臨床の状況証拠から存在すると考えられています。世界保健機関(WHO)でも経絡とツボの存在を認めています。ただし、このパターンで改善しない肩こりは、先ほど挙げた一般的な肩こりの三大原因に当てはまらないため、内臓系の病気やガンが原因で起こる特別な肩こりの可能性があります。これに当てはまる場合は、病院で検査を受けることをオススメします。

■ツボ押しによる、肩こりの解消法とは?

肩こりの改善には、ツボを刺激して気の流れを改善することが効果的だとわかりました。では、どこをどうすれば効果的なのか、部位別のツボについて詳しく教えていただきました。

木村:一般的な肩こりの三大原因は、眼精疲労、猫背などの悪い姿勢による疲労、腕の疲労ですから、これらの疲労を改善できれば肩こりは解消されていきます。疲労を改善するには、ツボや経絡の痛みやこりをとっていくことが効果的です。具体的には、ツボを指で軽くさすって血行をよくする、経絡に関係する筋肉をほぐしてあげる、などです。

◇“肩こりの三大原因”の改善に役立つツボ

☆「眼精疲労」の改善に役立つツボ

・清明:目頭のやや上にあるツボ。鼻の根元の少し上を指で挟んだ位置。

・太陽:こめかみにあるツボ。まゆげの外側の端と目尻の中央から耳のほうに指1本下がった位置。

・玉沈:後頭部の左右にあるツボ。後頭部中央にある骨のふくらみから左右に指2本分外側あるくぼんでいる位置。

木村:これらのツボに指先を当てて、軽くほぐすようにさすります。太陽と玉沈については、手のひらを当てて軽く円を描くようにさするのも効果的です。このツボをほぐすことで、眼精疲労が改善され目がよく見えるようになるという効果も期待できます。

☆「悪い姿勢(猫背など)」の改善に役立つツボ

・天柱:後頭部の中央、首との境目にあるくぼみ(盆のくぼみ)から、左右にある太い筋肉を超えたところにあるくぼんだ部分。

・胸鎖乳突筋:耳の下付近から斜め前の鎖骨につながる大きな筋肉。

木村:手のひらを天柱に当てて、胸鎖乳突筋をさすります。首の胸鎖乳突筋に沿って、左右の手を交互に撫でおろしていきます。首の引き締め効果もあります。

☆「腕の疲労の改善」に役立つツボ

・曲池(きょくち):肘を曲げたときにできる、横じわの外側(親指側)の端にあるツボ。

・腕橈骨筋(わんとうこつきん):人さし指と親指を握った時に肘から手首にかけてふくらむ大きな筋肉。

・指の経絡:指の側面全体。本来は指ごとに経絡の流れが異なりますが、全体を刺激します。

木村:腕の疲労を改善するツボの曲池、腕橈骨筋(わんとうこつきん)、指の経絡をゆるめていきます。パソコンやスマートフォンの使用で親指や人さし指を使うと、連動して動く腕の筋肉も疲労し、その筋肉上にある経絡の流れも悪くなります。この疲労や経絡の滞りを伝える警告として、肩こりが現れます。ですから、腕の経絡の滞りをとるツボや筋肉をゆるめてあげれば、肩こりは自然と改善していくのです。

☆肩こりに効く「頭のツボ」

木村:頭部にはたくさんのツボがありますので、まんべんなくさするのがお勧めです。両手の指先で髪の毛をかき上げるように、髪の生え際から後頭部に向かってさすります。頭皮を軽くさする程度で強く刺激しないようにしましょう。また、頭部で疲労がたまりやすい場所は、目です。現代生活は読書だけでなくパソコンやモニターを見る機会が多く、眼精疲労を抱えている人がたくさんいます。頭部の経絡はすべて首や肩を経由して流れているので、頭部の疲労が肩や首のこりに直結します。ですから、眼精疲労が改善され頭部の気の流れがよくなると、首や肩のこりも改善していきます。

■効果的なツボの押し方と注意点

具体的なツボの場所と、ツボの押し方がわかりました。あとは注意点を教えていただければ早速実践できますね。そこで、木村先生に効果的な押し方とツボ押しの注意点を教えていただきました

◇効果的なツボの押し方

木村:ツボの押し方のコツは、軽くさすることです。ツボをほぐすことで、気の流れや血液・リンパの流れが改善します。ツボをほぐすためには、その部分がリラックスする状態を作る必要があります。体に優しく触れるとリラックスしますよね? ですから、ツボを刺激する時は、優しくほぐすように触れることを心がけてください。中には痛気持ちいいくらいを好む人がいますが、痛いと体は緊張してしまいリラックスしないので、効果がなくなってしまいます。ほぐし方としては、指先でさする、手のひらでさするといった方法があります。さすった部分が心地よい温かさを感じるようになれば、ほぐれて血流やリンパの流れがよくなった証拠です。

◇ツボ押しの注意点

木村:痛みを感じるほど強く押さないことです。またケガや炎症を起こして、熱を持っている部位がある場合、直接そのツボを刺激しないでください。特に出血している状態でツボを刺激すると、さらに血が出てしまうことがあるのでやめましょう。妊娠している方の場合、ツボへの強い刺激で産気づいてしまうことがありますので、特に刺激の強さには注意して行ってください。

■まとめ

肩こりの三大原因となる上半身の疲労を改善できれば、肩こりは自然と解消されるとことがわかりました。肩こりのツボの場所と正しい押し方もわかったので、気になったときはすぐに実践できますね。それでも解消しない肩こりは、病院を受診してみましょう。

(監修:木村和夫)

※画像はイメージです

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