【医師監修】1歳3ヶ月の赤ちゃんの発育・心身の変化、食生活と育児のポイント

【医師監修】1歳3ヶ月の赤ちゃんの発育・心身の変化、食生活と育児のポイント

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今回は、1歳3ヶ月にスポットライトを当て、この時期に起こる心身の変化ほか、必要なこと・注意点をお伝えします。かわいい我が子の成長を優しく見守りましょう。







この記事の監修ドクター

小児科 加藤真由美 先生

小児科医。大学卒業後、大学附属病院・国立小児病院(成育医療センター)・総合病院等勤務。慶應大学小児科学教室所属。一般小児の他、専門は呼吸器、喘息。現在クリニック非常勤医。小学生・中学生の母であり、働く女性として、子供を持つ母として、様々な相談にも乗っています。女医+(じょいぷらす)所属。

1歳3ヶ月ってどんな時期?

「あんよ」ができるようになりました!
1歳3ヶ月前後までに見られる大きな変化といえば、「あんよ」ができるようになったことでしょう。危なっかしいですが、何とか自分の足で立ち、つたい歩きもしているかもしれません。1度あんよができるとその発達はめざましく、1歳半の頃には小走りができるようになり「目を離したら危ない」と言う状態になっているかもしれません。体と脳が、バランスの取り方や重心移動を学習し、運動能力もどんどん発達してきます。

こうなれば「外歩きデビュー」をしても良いでしょう。お子さんに靴を履かせて、公園などや近所のお店に行ってみましょう。もちろん、歩き疲れたらだっこやおんぶをしてあげる必要がありますが、お子さんにとってもママにとっても、大きな記念日になるはずです。
しつけは最低限でOK
子どもが1歳になると、多くのママがしつけについて考えるのではないでしょうか。1歳3ヶ月はしつけのスタート時期としては適当ですが、あまり厳しくしない配慮が必要です。この時期の子ども

は、善悪の判断や、論理的な説明を理解することは難しいです。思わず厳しく叱りたい場面もあるかもしれませんが、子どもは悪いこととは分からずにやっています。ですから、厳しく叱りつけても理解できませんし、恐怖感を与えるばかりで逆効果です。

1歳3ヶ月のしつけは、けがにつながるような本当に危ない場面に対して注意するようにします。長い説明は理解できないので「だめ!」と短く言えばOKです。また、叱ってばかりいても心の発達にとってよくないので、なるべく叱らずにすむ環境(壁に自由に書いてもいいように模造紙を貼っておく、いたずらされそうな電子機器や貴重品は子供の手の届かないところに置いておく…など)を整えてあげましょう。まだしつけは最低限にとどめてください。
1歳3ヶ月で起きる変化・成長

身長・体重の目安
■男の子の身長・体重

身長:73.0cm〜82.8cm

体重:8.19kg〜11.75kg

■女の子の身長・体重

身長:71.1cm〜81.0cm

体重:7.61kg〜11.12kg

この時期になると、新生児と比較して1.5倍の身長、およそ3倍もの体重となっていることでしょう。

(*参考「乳幼児身体発育調査:調査の結果」厚生労働省(平成22年の結果の概要を使用)

http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/73-22b.html#gaiyou)
言葉
1歳3ヶ月以前と比較すると、言葉の発達は「その意味を理解するようになってきている」ことです。これまでは、あまり意味がわからず、ものまねのような形で「パパ」「ママ」「ワンワン」などと言っていました。しかし、この時期になると、言葉の音の響きと実物が結びついてきて、そのものにはっきりと指をさして「パパ」「ママ」「ワンワン」などというようになります。これは、つまり「言葉を介したコミュニケーションが可能になる」ということを意味します。「ママは誰?」などと聞くと、ちゃんとママのほうを見たり、指を指したりします。

まだ舌足らずでちゃんと「ママ」などと言えないかもしれませんが、焦る必要はありません。それから、この時期だとまだ「二語」は話せないことが多いでしょう。話せる言葉は、物の名前(名詞)がほとんどで、ここからボキャブラリーが増えていきます。パパ・ママがたくさん話しかけてあげることで、言葉の発達に大変良い影響を与えることができます。
1歳3ヶ月の食事

離乳食の完了はいつ?
厚生労働省のデータ(*)を見ますと、1歳〜1歳3ヶ月までが離乳食の完了時期である割合は、80%近くにのぼっています。その意味でも、1歳3ヶ月になったら1度「離乳食の完了」を検討してみると良いでしょう。もちろん、約20%は1歳4ヶ月以降が離乳食の完了時期なので、決して焦る必要はありません。

(*「1.離乳食の開始及び完了」厚生労働省…平成17年のデータを使用

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf)
離乳食の完了の目安は
離乳食の完了とは、いったい何が目安になるのでしょうか。

まず大きな目安となるのが「食べ物のかみつぶし」です。きちんとした咀嚼機能は3歳ごろまで待たなければなりませんが、栄養素やエネルギーの摂取を「ミルク以外(かみつぶした食べ物)でできるようになること」が、離乳食完了を判断するポイントになります。なお「離乳食完了だから、今日からミルクはなし」というように、機械的に区切ってしまう必要はありません。必要に応じて、ミルクや母乳を与えても大丈夫です。
具体的な食事内容や回数は
個人差はあると思いますが、離乳食にもだいぶ慣れてきたと予想されるので、炭水化物、たんぱく質、野菜・果物がバランス良く摂れる食事を用意しましょう。食べ物の硬さは、バナナくらいを意識すると良いでしょう。固すぎると食べなかったり、丸飲みしたりします。もちろんベビーフードを利用してもかまいません。なお、生後9ヶ月以降は、鉄分不足の心配があるので、レバーや赤身の肉・魚をメニューに取り入れるのも良い方法です。味付けはあくまでも薄味にしましょう。

また食事の回数については「1日3食」を基本とし、おやつを1〜2度はさみます。1度の食事でたくさんの量を食べることができない乳幼児にとって、おやつの役目はとても大切です。食べ物に興味を持ち、好きになるきっかけ作りにもなるので、パパ・ママで工夫してあげるとよいですね。
1歳3ヶ月の遊び

運動能力の発達が、遊びをダイナミックに!
「あんよ」ができるようになったことで、遊びも体を使って、ダイナミックになっていきます。乳幼児は物まねが大好きですが、時にはパパ・ママをまねたり、テレビタレントのダンスを見よう見まねでまねようとすることもあります。なんとも微笑ましい光景ですが、体をどんどん使うことで、筋力や運動神経もどんどん発達していきます。
自分の世界ができてくる!?
1歳を過ぎると、子供は自分だけの「空想の世界」を持ち始めます。お人形と会話したり、1人で何かしゃべっていたり、と自分の世界を育てています。生後わずか1年で、脳がこれほどの機能を獲得することは驚きです。ひとり遊びも、脳の発育に不可欠なので、そっと見守って邪魔をしないであげましょう。

ただし、全く無視されると子供が不安になってしまうので、かまって欲しそうなときは一緒に遊んであげましょう。カーテンやドアの影に隠れる簡単な「かくれんぼ」ほか「もの真似」「いないいないばあ」なども、変わらず大好きです。
注意点
■「テレビが子守」は御法度

妊娠・出産・子育てと絶え間なく続き「今になってやっとやりたいことができるようになった」というママも多いのではないでしょうか。自分の時間を持つ上で、テレビは役立ちますが、1日中テレビを見て過ごすことは避けましょう。赤ちゃんの眼精疲労につながるほか、運動不足から夜泣きが増える原因になる可能性もあります。

■子どもが安全に遊べる環境を

あんよができるようになると、子どもの行動範囲も広くなります。反面、机やいすの角、重たいインテリア、電子機器、滑りやすい床など、これまでノーマークだった部分が「危険なもの」に変わります。例えば、子どもがぶつけても痛くないように、机や椅子の角にカバーをしたり、けがをする恐れがあるものは全て片付ける、など「子どもが安全に遊べる環境」を作ってあげましょう。また、異物誤飲を防ぐことも大変重要です。ボタン電池、おもちゃのパーツ、硬貨、化粧品、薬などは、お子さんの手の届く場所に置かないで下さい。

■動きやすく汚れてもよい服を着せましょう

子どもは食事で食べ物や飲み物をこぼしますし、遊びで床を転げ回ることもあります。それを叱るのではなく、汚れる前提で、なおかつ動きやすい(遊びやすい)服を着せると良いでしょう。たまにはママの趣味でかわいい服を着せるのも良いですが、それによって常に行動を制限するのはかわいそうですし、心身の発達にとっても望ましくありません。
1歳3ヶ月の歯磨き

1歳3ヶ月の歯の状態
乳児の歯は6ヶ月目ごろ、下の前歯から生えはじめます。1歳頃には上下に歯が確認でき、1歳3ヶ月には奥歯も生え始めるのです。もしも1歳3ヶ月ごろになっても、歯が生えない場合は、歯科医に相談しましょう。

なお、1歳3ヶ月は歯とともに、あごや口の機能全体の発達にとっても重要な時期です。離乳食完了の目安の時期でもありますので、歯磨きを通じた口腔ケアをしっかり意識しましょう。

1歳3ヶ月の歯磨きのコツ
食事のバリエーションが増えることで、歯垢もたまりやすくなると考えられます。ママがしっかり磨いてあげることが大切ですが、そもそも食事メニューの段階から工夫してむし歯になりにくくさせることも重要です。なお、回数は1日1回でOKですので、丁寧な歯磨きを心がけてください。
まとめ

歯茎で食べ物をすりつぶしたり、無理なくご飯が食べられているようなら「離乳食完了」を検討しましょう。ただし、食べにくいものを与えると丸呑みしてしまい、肥満や嘔吐の原因となるためご注意ください。子どもの様子によっては無理に離乳食完了を目指す必要もありません。食事のみならず、子どもの発達には個人差があります。子どもに寄り添い、一緒に成長を楽しむ気持ちでいることが、子どもにもママにも良いでしょう。

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